夢主
夢主
聞こえてはいけない言葉が聞こえた
今の彼女からは、考えられなかった
いつも、私を出迎えてくれる彼女は
人生の楽しさばかりをとっているみたいに見えた
なのに、それなのに彼女は、
死を間近にしていただなんて。
また、雨は強くなる。
私たちをどんどん濡らしていく
彼女を、見失わないように
私は貴方に目印をつけないといけない
だから、貴方も、
この強い雨に、溶けてしまわないように、。
夢主
その声が聞こえた時、
私の気持ちが揺れた。
それはきっと私も、――
夢主
貴方に恋をしていましたから
ブルック
ブルック
けれど、愛す自信がなかった
貴方は、あと数日かもしれませんが
私はいつ死ぬか分からない
貴方と、会えない時間が、
きっと恋しくなってしまうと思う
それは、今まで生きてきた何十倍と
苦しくて、長いのだろう
夢主
夢主
そういう彼女を、ただ眺めていた
望むべきものは、全て渡したい
でも、私がそれを与えられない
ウソップ
チョッパー
ブルック
ウソップ
“傘”
彼女が、雨に溶けないように
私、彼女の傘になってあげることは
可能なのでしょうか。
コメント
2件