目が覚めたのは薄暗い場所。誰もいないそこは牢屋のようだ。そうだ。私は攫われたんだ。そう理解した。そして後悔した。総統様のお荷物になっていると。
ことみ
暗い。とても怖い。暗闇がいちばん怖いのだ。臆病な私は泣き出してしまう。明かりもないこの場所は私にとって恐怖の塊だった。
助けて欲しいと思ったけど、私はただのメイド。助ける必要なんてないだろう。なら、、、
そう考えていると、牢屋の外の扉が開いて光が差し込んできた。ランタンを持って入ってきたその人は、、ω国国王だった。
ω国国王
ことみ
ω国国王
ことみ
ω国国王
ことみ
ω国国王
ω国国王は牢屋に入ってきて、私の頬を掴んだ。
ω国国王
ことみ
ω国国王
私はω国国王の手を思いっきり噛む。ω国国王は手を上げ、振り下ろそうとしたその時。ランタンがガシャンと落ちる音がした。当たりが真っ暗になり、また怖くなる。涙をこらえていると、前にいたω国国王の断末魔のような声が聞こえた。
その瞬間、体がふわりと浮く。出口に連れられ、明るい廊下に出た時に見たのは、、
私を抱えた総統様だった。
ことみ
グルッペン
ことみ
グルッペン
ことみ
グルッペン
ことみ
大人しく総統様の首元に手を回す。
【胸が高鳴った気がした。】
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