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花梨
殺人の現行犯。 冤罪の可能性なんて疑う余地もないし、 その可能性が一番無いことなんて、 私がいちばんよく分かってる。 コンクリートの小さな窓から覗く 満月を、ただぼうっと見つめていた。
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否、仕事でたくさんの人を 殺めてきた私には、 即刻死刑が言い渡されるだろう。 一生、牢獄暮らし。
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牢獄の中で、いつか分からない 死刑の執行を待つなんて私じゃない。 組織の若手幹部じゃない。 ならば _______________
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眺めていた月に、背を向けた。 逆光の中に身を置いた彼女の表情は、 読めない。 ただひとつ。 それはあまりにも美しく、 そして、あまりにも悪どかった。