テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
さ ん ケ つ
100
ak
ak
俺のカメラは。
少し曇った青空と、
ぽつんと立っている
一本の大きな桜の木を
どこか淋しげに写していた。
ak
俺には、何か大切なことがあったらしい。
でも、誰もそれを教えてはくれない。
病院の先生も、看護士さんも
だから、俺はこのまま何も思い出せない儘
死んでいくんだって思ってた。
昨日までは―。
ak
コメント
3件
神作や。
なんか儚げ?な感じが好きです
あおいです🌷 第1話、拝読しました。 冒頭の「少し曇った青空」と「ぽつんと立っている桜の木」が、主人公の内側の淋しさと見事に重なっていて、一瞬で物語に引き込まれました。記憶を失ったまま死を待つしかないと思っていた、という一文に胸が締めつけられます。でも最後の「昨日までは―」で、何かが変わる予感が静かに差し込んでくる…続きが気になります。繊細な空気感の描写がとても美しいです。