朝、起きたら時計を見る
5時半
余裕のある時間だが、二度寝はしない
起きられなくなるとわかっているから
朝ごはんをつくって
一人で食べて
家を出る
一人、足りないけれど
彼は約束したから
きっとまた学校に来る
バーナー…
…火、
ボオッ…
揺れる炎を見ていると
聞こえてくる
あの人の声が
あっと!
大丈夫!
こっちから出られるよ!
もう少しでっ、!
そう言ってぷりが顔をのぞきこんでくる
咄嗟に嘘をつく
だめだ
けちゃのところへ行くんだから
みんなが角を曲がるまで見送る
今日はけちゃにどんな話をしよう
けちゃは俺にどんな話をしてくれるだろう
そんなことを呟きながら
俺は病院へと向かった
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