ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️バッドエンド⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
朝の風が冷たくなってきた。
空気に、かすかに冬の匂いが混じる。
息を吐くと白く曇って、ゆっくりと形を崩していく。
みこと
みこちゃんは鏡の前で、首にマフラーを巻いていた。
その動作がすっかり朝の日課になっていて、俺はいつもその光景をベッドの上からぼんやり眺めている。
すち
みこと
みこと
黄色と緑とベージュのチェック柄。
マフラーに顔を疼くめながら、みこちゃんはくしゃりと笑った。
いつもの柔らかい笑い方。
あの夜のことが嘘みたいに、何事もなかったかのように。
けれど、ふと光が当たるとその横顔が、少しだけ儚く見えるのは俺の目のせいだろうか。
制服の襟を直して、みこちゃんは振り向いた。
みこと
すち
みこと
言葉を交わすだけで、少し心が軽くなる。
あの冷たい夜に、傷だらけの俺を見た時のみこちゃんの顔がまだ頭から離れない。
恐怖も、怒りもなく、ただ“心配”だけがあった。
——あんな顔、もう二度と見せたくない。
登校路の並木道。
枯れ葉を踏む音が2人の足元で混じる。
俺たちはいつも通り歩いていた。
けれど、通り過ぎる風景は、季節のせいかどこか色を失って見える。
みこと
すち
みこと
みこちゃんはふと空を見上げた。
指先から覗く手袋の隙間。
白い息がふわっと流れて、陽に透けた。
俺はその横顔を見て、なんでもないように頷いたけれど、胸の奥がじんわりと痛んだ。
あの夜から“痛み”という感覚が、ただの痛覚じゃなくなった。
誰かを思う痛みも、後悔も、全部ひとつに溶けてる気がする。
みこと
すち
みこと
すち
みこちゃんは俺の袖をつかんだ。
その指先の温度が、妙にあたたかかった。
マフラーの端が風でふわっと揺れて、みこちゃんの頬にかかった。
すち
みこと
すち
みこと
学校が見えてきた。
門の前で、らんとこさめが立ち話をしていた。
らん
こさめ
らんは軽く手を振り、こさめはマフラーを直しながら小さく笑った。
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
その後ろで、いるまとなつが言い合いをする。
なんでもない、いつもの朝。
その光景が、どうしようもなく遠く見えた。
放課後。
みこちゃんがマフラーを巻き直して、俺の方を向く。
みこと
すち
寮までの帰り道。
太陽が沈みかけて、空が淡い紫に染まっていた。
風は冷たいけど、みこちゃんのマフラーの端が俺の手に触れるたびに少しだけ温かかった。
みこと
すち
みこと
すち
声が少し掠れた。
“落ち着く”という言葉が、俺には少し重たく響いた。
この時間が永遠じゃないことを、俺だけが知っている気がしたから。
夜。
寮の部屋には、ストーブのかすかな音だけが響いていた。
みこちゃんは机に向かって宿題をしていて、俺はベッドの上でぼんやりとその背中を見ていた。
カーテンに残る冷たい空気が流れる。
指先がじわりと冷えていくのが分かった。
すち
……まだ、治らないんだ
“辞めたい”と思い始めた夜から、俺の手は震える。
寒さだけじゃない。
あの時の光景や、聞きたくもない声が、急に脳裏を掠める。
ナイフを握っていた指が、まだ“記憶”に縛られてるみたいで。
すち
俺は無意識に右手を押さえていた。
ッ……止まって…
ッ止まれッ…
みこと
不意に、みこちゃんの声が落ちてきた。
気づくと、俺の手が視界の中にあった。
みこちゃんは椅子から立ち上がって、まっすぐ俺のところに歩いてきた。
みこと
その声は、驚きでも詮索でもない。
ただ、“気づいた”というだけの声だった。
すち
みこと
俺は目を逸らした。
嘘だと分かっているのに、みこちゃんは責めない。追わない。
それでも───みこちゃんは、そっと俺の手を両手で包んだ。
すち
あったかい。
掌の熱が、ゆっくりと染みてくる。
優しさって、こんなにも“柔らかい”のかと思った。
みこと
すち
みこと
みこちゃんは微笑んだ。
その目は真っ直ぐで、まるで何かを見透かしているようだった。
少しの沈黙。
手の間に流れる鼓動の音だけが、やけに鮮明だった。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
みこちゃんは優しい顔をしていた。
けれど、その奥にちゃんと“強さ”があった。
みこと
みこと
その言葉が、胸の奥で何度も響いた。
音にならないほど静かなのに、確かに“届いた”と思った。
すち
みこと
すち
すち
みこちゃんはきょとんとした顔で俺を見て、
そして、ふっと笑った。
みこと
その瞬間
俺の中で、何かが少しだけ解けた気がした。
まだ罪は消えない。
痛みも消えない。
だけど、あたたかさが確かにあった。
みこちゃんの掌の温もりが少しずつ、
壊れた俺を“人間”に戻していくような夜だった。
ぬしぬし
ぬしぬし
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ぬしぬし
コメント
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👑くんはすぐに🍵くんの異変に気づけている上での口調が凄い👏 続き楽しみにしてまーす!
👑くんの横顔が儚く見えるのは、👑くんに与えられたことをするべき時、しなければいけない時が 近づいているからなのかなぁ… 🍵くんの異変にすぐ気づけるけど自分を犠牲にしてまでも🍵くんと関わり続ける👑くんと、 自分のことはいやでも愛したくないけど目の前の👑くんだけは汚したくない🍵くんの、 正反対なようでどこか似ている性格性が、もどかしい! 続き楽しみにしてるねん🫶💕🙂🎐