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ボスキと主様

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ボスキと主様

8 - 第8話 心霊騒動 ~洋館での秘密の情事~ 上

♥

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2024年09月10日

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今日は、依頼である洋館に行く日であった。

ベリアン

では、みなさんお揃いですね。

ハウレス

はい。ベリアンさん。
2階の執事4名、全員揃っております。

ベリアン

依頼内容は、とある洋館で夜な夜なラップ音や人影が目撃されているということで、その原因究明と対処をお願いしたいとのことでしたが…主様大丈夫でしょうか?

う…うん。

怖い話は好きだが、実際自分が体験するかもしれないと思うと自然と体が震える。

ブルブル

ボスキ

主様は、無理しなくていいんだぞ?

ベリアン

はい。今回は、悪魔執事への依頼ですから、天使絡みではなさそうですので、無理に同行を共にする必要はありませんよ。

ううん。私も行く!
それに、万が一にも天使の仕業だったら、私が必要になるでしょ?

アモン

確かに一理あるっす。
完全に人の仕業とは言いきれない話もでているんすよね?

ハウレス

あぁ。確か、洋館の2階の窓から光が見えたと思ったら、突然、その光が消えたっていう話だな。

フェネス

それなら、尚更、俺たちだけで対処出来ない事態も想定して、主様には来ていただく方が良いかもしれません。

ベリアン

そうですね…。

ボスキ

大丈夫だ。何が起ころうと主様のことは俺が守る。

ボスキ///

アモン

俺もっすよ!可愛い主様に傷1つつけやしないっす。

アモン/////

ハウレス

その通りです。主様のことは2階の執事全員で必ずお守りしますからご安心ください。

ハウレス…。

フェネス

そうですよ。俺も微力ながら主様をお守りしますから、お任せください。

フェネス////

うん。みんないるから大丈夫だよ。ベリアン。

そう笑う主に。

ベリアン

わかりました。では、みなさんよろしくお願いしますね。

ボスキ

はい。

アモン

はいっす。

ハウレス

はい。

フェネス

はい。

と皆が話す。

ムー

あ…主さまぁ…

ふらふら…

ちょっ!!ムー寝てなきゃダメじゃない!?

ムー

はい…でも、お見送りくらいは…したくて…。

無理に笑おうとするムー。

ありがとう。でも、ちゃんと寝て早く風邪治さなきゃだめだよ。大丈夫。ちゃんと帰ってくるし、おみやげも探してくるからね。

そう、子供をあやすように頭を撫でる主はムーを抱っこし

よ~しよ~し。

と本当にあやすと

ムー

すぅ~すぅ~

ボスキ

(ガキができたらこんな優しい母親になんのか...。)

アモン

(〇〇さんに子供ができたら、こんな感じなんすかね...?それは、俺の子であってほしいすね///)

フェネス

(すごく母親らしいな…。こんな優しいお母さんなら子供も素直に育ちそう…。その子と〇〇さんと俺の3人で休みにはピクニックとかしたりして…///)

ハウレス

(優しいな…。体調が悪い子供がいたら、こんな感じであやしたり、看病したりしてくれるんだろうな…。それは、俺との子でもそうなんだろうな…って////俺は今、何を…。いくら、主様が好きだからといって、それは許される考えじゃないな。
忘れなければ…。)

眠り始めるムーを

ベリアン。あと、ムーを頼める?心配だから、ルカスにもお願いはしといたんだけど...。

そういい、赤子を託すようにベリアンに託す。

ベリアン

はい。かしこまりました。あとのムーちゃんのことはこちらで診ますので、ご安心下さい。

うん。よろしくね。

ハウレス

では、ベリアンさん行ってまいります。

いってきます。

アモン

行ってきますっす。

フェネス

行ってきます。

ボスキ

行ってきます。

ベリアン

はい。みなさんお気をつけて。
主様も無理はなさらないように、お気をつけて行ってらっしゃいませ。

うん。

皆がベリアンに挨拶をすると屋敷を後にし馬車で例の洋館へと移動をする。

アモン

今、馬車はボスキさんとハウレスさんで運転してくれてますっすから、安心してお過ごしくださいっす。主様。

ありがとう////アモン///

フェネス

主様。もし、酔うようなことがありましたら、俺に仰って下されば、ルカスさんから酔い止めの薬も預かってきていますので、どうぞ、ご安心くださいね。

フェネスもありがとう////

(よりによって、あんなことがあった2人と馬車の中で一緒だなんて////意識しちゃうよ~!/////)

アモン

いえいえっす。

アモン

(この依頼で、2人きりになれるチャンスこないっすかね...。)

フェネス

はい。俺なんかで少しでも主様のお役にたてるなら本望ですから////

フェネス

(あの日以来、主様を見ると、余計好きなんだってことを考えちゃって...。強くなってから告白するって決めたのに...ゆらぎそうな自分がいる////すごく、触れたくなっちゃう///)

一方、ボスキとハウレスは

ハウレス

ボスキ。

ボスキ

なんだ?

ハウレス

例の洋館の話どう思う?

ボスキ

あ?そんなのその辺に住むガキどもか、大方貴族連中がその建物の価値を下げるためにわざと仕掛けてるイタズラじゃねぇのか。

ハウレス

実は、俺も同じことを考えていた。だから、子供の場合はそんなに問題ないが、相手が貴族に関わる誰かだった場合、主様を先に屋敷に返す方が良いかと思ってな...。

ボスキ

まぁ、主様の安全を考えるならそうだろうな。
下手に貴族連中のゴタゴタに主様を巻き込む必要もねぇしな。

ハウレス

あぁ。

ボスキ

だが、あの主様だぞ?
素直に聞き入れてくれるとは思えねぇがな。

ハウレス

確かに…変なところで頑固だからなぁ~。
ん~…。

と悩むハウレスと割り切ってしまってるボスキは馬車を運転し続けた。

そして、しばらく真っ直ぐな道を進み、山を超えると例の洋館がある街へとつく。

ヒヒ~ン

ボスキ

どうどうどう。

ハウレス

どうどう。

そういい、馬車は街の一角に着く。

アモン

どうやら着いたみたいっすね。

フェネス

そのようですね。

うん。

そして、馬車の扉が開かれる。

ハウレス

お待たせいたしました。主様。

待ってないよ。運転してくれてありがとう。

ハウレス

主様…。
勿体ないお言葉ありがとうございます。
主様はお優しいですね。

ハウレス

足元にお気をつけて降りられてくださいね。お手元も拝借させていただきます。

そういい、主の頭が馬車の入り口の上あたりにぶつからないように入り口辺りに手を添え、私の手をとり足元にも細心の注意を払ってくれるハウレス。

ありがとう。

ハウレス

いえいえ。執事である俺には勿体ないお言葉です。

ボスキ

ほら、もたもたしてないで行くぞ。ハウレス。
主様はゆっくりでいいからな。

あっ、ありがとう////

ハウレス

もたもたなんかしていないぞ!待て!ボスキ!

そういい、荷物を例の洋館に運ぶボスキとハウレス。

アモン

ほんとあの二人は…。
主様の前だっていうのにお構い無しっすね。

ヤレヤレ...と言う風な手をする アモン。

フェネス

まぁ、しょうがないよ。それより、俺たちも主様を例の洋館に案内する前に、主様の床を整えなきゃ!

アモン

そうっすね。少しお待たせするっすけど、あちらのお庭の椅子で待たれるっすか?

そういう庭には赤い薔薇が咲いていて綺麗だった。

うん。そうする。

アモン

なら、俺が案内するっすよ。床はフェネスさんに任せても大丈夫っすか?

フェネス

もちろんだよ。アモンが主様に着いていてくれるなら安心だしね。

アモン

(なんか、申し訳ないような気持ちが…まぁ、気にしないっす。)

そうして、2人きりになると

あっ、アモン?////

アモン

へへ…。
そんなあからさまに避けないでくださいっす。さすがに、こんな見えるところであんなことしないっすよ。

そっ、そうだよね///
ごめん。アモン。

アモン

いえいえ、それとも主様、〇〇さんは期待してたんすか?////

そう、主の左の耳元で囁くアモン。

//////

アモン

大丈夫っすよ。後で、違う場所で…ね?

アモンったら…////

アモン

まぁ、冗談はさておき、なにか飲まれるっすか?僭越ながら、俺が紅茶を入れるっすよ。

本当?!飲みたい。

アモン

任せてくださいっす。

そうして、入れてくれたのは、

アモン

ローズヒップティーっす。
こちらは、屋敷の庭のバラを丁寧に乾燥させて芳醇な香りと爽やかさを閉じ込めた一品っす。

もしかして、アモンが育てたバラをアモンがローズヒップティーに?!

アモン

そうっすよ。

すごい!!

アモン

ですから、良かったら味だけでなく香りも楽しんでもらいたいっす。

うん。

(アモンってすごいなぁ~。)

う~ん。バラの香りが屋敷の庭を思い出させてくれて…。

コクッ

この温かで爽やかな味がホッとさせてくれるね。別の場所にいるのに屋敷にいるみたいで安心する。

アモン

気に入っていただけたみたいっすね。良かったっす。

うん。

アモン

この間のことがあってから、主様が俺を避けるように庭にあまり来なくなっちゃいましたっすから、その罪滅ぼしがしたかったす…。

…アモン。

アモン

大切な主様に嫌われてるんじゃないかって正直、あのことを後悔してたっす。

そう…だったんだ。ごめんね。なんかね、その…気まずくて。私は、ボスキと付き合ってるのに、アモンとあんなことしちゃって…。だから、ボスキにもアモンにも正直、どんな顔したらいいんだろうって…。

アモン

すみませんっす。俺のわがままで主様を困らせて…。これじゃ、俺が主様を好きって言ったって、伝わるはずないっすよね。

アモン…。

アモン

でも、俺…それでも、好きで、また主様とあんなことがしたいって…考えちゃうんす////矛盾してるっすよね…。

そう苦笑するアモンに

私も…ダメだってわかってるけど…////
アモンが秘密にしてくれるなら…またしたいって…思っちゃって…私、悪い子だよね…。
ごめんね…。アモン…。

アモン

〇〇さん…。謝る必要なんかないっす。
むしろ、うれしいっす。
なら、秘密にするんで誰にも言わないんで、また俺としてほしいっす///
俺も男っすから、女性である〇〇さんに誘われたら抗えないっす////

アモン…////

お互いに顔が赤くなる主とアモン。

うん…///なら、この依頼で2人きりになれる機会があったらね…////

アモン

約束っすよ?後でやっぱり無理はなしっすからね////

うん…////

その頃、フェネスは主の部屋になる場所を綺麗にし、ベッドの準備をすませ、主とアモンのところに来ていたが、2人が何やら楽しそうに会話をしているので、会話が終わるタイミングで割って入ろうと扉の影に隠れていた。しかし、フェネスが聞いてしまったのは思わぬ事実だった。

フェネス

(今の会話って…////えっ?〇〇さんってボスキと付き合ってるんだよね?!えっ?でも、アモンとした的な会話だったし…////え?どういうこと?!)

頭がパニックになるフェネスの後ろから

ボスキ

おい。フェネス。そんなとこに突っ立って何してるんだ?

フェネス

はぇ!!?
ボっ、ボスキ?!////

ボスキ

なにびっくりしてるんだよ。それに顔赤いぞ?
大丈夫か?

フェネス

うっうん////
大丈夫だよ。

ハウレス

ボスキ!

ボスキ

なんだよ。ハウレス。

ハウレス

大方、片付けが終わったことだし、主様をお連れして、昼食にいかないか?きっと主様もお腹を空かされておられるだろう。

ボスキ

そうだな。

ハウレス

ところで、フェネスはそんなところで何してるんだ?

フェネス

なっ、なんでもないよ!うん。本当になんでもないから!!////

ボスキ

ハウレス

フェネス

(とてもじゃないけど、〇〇さんとアモンのあんな会話内容教えられないよ!////)

こうして、フェネスの胸の内だけで、隠された会話はフェネス以外は知らない。

次回につづく。

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