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何時もより力が湧いてくると思ったら 凪斗は部屋から出てこなかった
何だか嫌な空気をヒシヒシと感じながら 部屋をノックした
コンコンッ
由希
今日は休むから俺の事は気にしないで、
少し凪斗の声に焦りを感じながらも 追求せずに話を続ける
由希
少し風邪を引いたみたい、 移しちゃいけないから 部屋には入っちゃダメだよ
由希
大丈夫、遅れちゃうから早く行きな
少しだけ凪斗の声が震えているような 気がして思い残すことがありながら 学校へ向かった
凪斗に関してのことが頭を埋めつくし 行動一つ一つが早くなってる気がする。 何故か今日は凪斗に会わなきゃ いけない気がした
撥春
由希
撥春
ハルも何かを感じてるのか直ぐに凪斗だと 分かったみたいだった
由希
撥春
由希
紅葉
紅葉も力が湧いてきて元気が有り余ってる のか楽しそうだったけど少しだけ焦ってる ようにも感じた
由希
紅葉
思ったよりも焦った紅葉に つられて 少しだけ深刻な雰囲気が流れた
撥春
紅葉
由希
問い詰めたい気持ちを抑えながらも 本田さんは買い物に行ってるから 早く家に帰ることにした
撥春
由希
撥春
紅葉も来ることになって 3人で家に向かった
撥春
紅葉
透
さっきまでの雰囲気とは大分 違く 安心しながらも ずっと凪斗の部屋を 気にしていた
由希
透
由希
透
コンコンッ
由希
そこに置いといてくれない?
由希
凪斗からの応答はなく拒否だということが 伝わった
でも確かめたいことがあって その時だけ凪斗の意志を無視した
由希
扉を開けると見た事の無い人がいて 鋭い目つきで睨まれた
由希
凪斗だと気づきようがないはずなのに 凪斗だと直感が叫んでいた
凪斗
少し威圧的な声に萎縮するも 俺は その場から動かなかった
凪斗
凪斗
余りにもされたことの無い態度に 動揺したのか俺は涙を流した
由希
姿が変わっていても凪斗が優しい所は 変わってなくて混乱した目を俺に向けると 抱きしめてくれた
由希
凪斗
凪斗
凪斗は鋭い目付きではなく優しい目をして 俺に向かって小さく微笑んだ
その悲しそうな今にも消えてしまいそうな 笑みで もう一度 涙が溢れそうになった