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由希
紅葉!待って!!
早く凪斗に知らせたいのか 俺の声は届いてない
バァンッ
もうダメだと思って せめて 目を塞げないかと手を伸ばした
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
突然どうしたの?
凪斗は窓の外を見つめていて 優しい微笑みを見て伸ばした手を下げた
紅葉
別荘 行くから
準備しといてね!!
準備しといてね!!
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
分かった
紅葉
じゃあ透のところ
行ってくるね ~ !!
行ってくるね ~ !!
凪斗が紅葉の頭を撫でると 紅葉は走って部屋を出た
由希
戻ってたんだね、
良かった...
良かった...
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
昨日は ごめんね
少し余裕がなくて....
少し余裕がなくて....
由希
大丈夫だよ。勝手に入った
俺も悪いし、
俺も悪いし、
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
紫呉 頼んだよ
紫呉
はーい。気をつけて
紫呉も気がついていたのか 俺が伝えたいことは伝わったみたいだ
由希
どうしたの?紫呉に あんな
こと言うなんて珍しい
こと言うなんて珍しい
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
ううん。何でもないよ
由希
そっか、
撥春
凪斗は?
由希
別荘で ゆっくりしてるって
撥春
せっかく海が あるんだから
見てけばいいのに
見てけばいいのに
夾
最近 彼奴の脈が弱まって
きてるんだってな
きてるんだってな
凪斗は年齢を重ねる度に 体が衰弱してる気がする
由希
まぁ はとりに定期的に見て
貰ってるらしいから大丈夫だとは思うけど...
貰ってるらしいから大丈夫だとは思うけど...
紅葉
神様の力が関係してる
らしいよ。僕ら十二支を
繋ぐモノ、
らしいよ。僕ら十二支を
繋ぐモノ、
由希
え?
紅葉は見た事の無いほど虚ろな顔をして いて俺達が知らないことまで知っている ような気がした
夾
おい。それって
どういう___
どういう___
紅葉
ほら!早く行こー!!
透も待ってるよ!
透も待ってるよ!
紅葉は笑顔を浮かべると話を終わらせる ように俺達の手を引っ張った
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
おかえり。皆
紅葉
ただいま ~ !!夾は
どうしたの ~ ?
どうしたの ~ ?
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
あぁ、夾なら不貞腐れ
ながら部屋に行ったよ
ながら部屋に行ったよ
紅葉
そっか!
帰ってきた透の表情が余り 良さそうではなかった
由希
ねぇ 燈路と杞紗って
喧嘩したの?
喧嘩したの?
紅葉
うーん、
確かに俺達が気づくほど2人の表情も 良くはなかった
撥春
痴話喧嘩に第三者が
入っても くたびれ儲け
放っておくのが吉
入っても くたびれ儲け
放っておくのが吉
由希
優しいのか冷めてるのか、
凪斗(ﾅｷﾞﾄ)
あの2人なら大丈夫だよ。
ちゃんと仲直り出来るよ
ちゃんと仲直り出来るよ
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