れい
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ロボロ
ロボロはほぼ自分の自室と化している通信室に大量に設置されたモニタの ひとつを眺めていた。
写っているのは、誰であろう、 調査対象のゾムのである。
調査、と言っても、特段何かする というわけではない。
ただ、いつも以上にゾムの様子を しっかり見たり、声を掛けたりする というだけだ。
さて、そんなわけで、ゾムの調査を 始めて数週間経ったのだが……
ロボロ
はぁ〜………と肩を落とすロボロ。
手に握ったペンをくるくると 回しながら机に投げ出されている メモ帳をチラッと見る。
ロボロ
メモに書かれていたのは、ゾムの 任務記録。
相変わらずの接敵数ターゲットのみ という完璧な記録が残っていた。
ロボロ
頬杖をつきながら軍医である しんぺい神から預かったゾムの 健康診断のデータのコピーを 貼り付けたページをめくる。
ロボロ
ロボロは呟きながら一番最後の ページを開ける。
調査を始めるとなって、ゾムの異常の 原因を考えられるだけ 書き出したもの。
その一番下に書いたものにマルを つける。
そこには、『精神状態の問題?』と いういささか殴り書いた字があった。
ロボロ
くっそぉ………とロボロはデスクに 顔をうずめた。
ロボロ
コネシマ
ロボロはこの調査結果を依頼主もとい コネシマに伝えた。
もう1人の依頼主シャオロンは隊の 練兵と書類に追われている。
コネシマ
ロボロ
どうしたもんかね、と息を 吐いていると廊下の向かいから 某脅威が歩いて来た。
ロボロ
ゾム
ゾムはいつもよりフードを深く被り、 少し俯きがちにこちらに 向かってくる。
声をかけるべきか否か迷っていた ロボロだが、答えを出す前に コネシマが自分の隣からいなくなっていた。
コネシマ
肩に寄りかかり唱えた 高速詠唱によっておされたゾムは 呆気なくコネシマに 引きずられていく。
ロボロ
そう思いながらも先に行動に 移してくれたことに感謝しつつ ロボロはコネシマの背を追った。
コネシマ
幹部塔には幹部専用の食堂が あるのだが、コネシマが 連れて来たのは一般兵用の大衆食堂 だった。
コネシマ
着くや否やフードコート特有の行動を し始めたコネシマにゾムは未だ パーカーを掴まれている。
ただ、抵抗するわけでも無く、 大人しく椅子に座っている。
ロボロ
なんて、呑気なことを考えていると コネシマが静かに声を掛けてきた。
コネシマ
ロボロ
コネシマ
ロボロ
ひそひそ怪しげに話していた コネシマはゾムに向き直り、
コネシマ
とだけ言った。
それなのに。
ゾム
コネシマの手を引き止めるように 引っ張ったのだ。
冷や汗を大量に流して。
ゾム
そう呟くゾムの隠れた目は、震え、 何かに怯える目をしていた。
ロボロ
何か裏がある、と思うくらいに。
れい
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れい
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コメント
6件
続きみたいです!
続きみたいでやんす……()
モズクさん!初めまして………ですよね?コメントありがとうございます!さぁて次の話はエミさん少し多めに出すか………。( ̄^ ̄)次も良ければ見てくださいね~