第六話 あの山で
蝶屋敷 縁側
瑠璃
(昨日の夢、)
瑠璃
(悲しい思い出もあったけど、)
瑠璃
(不死川さんたちとの思い出が出てきて、よかったな)
カナヲ
…あの、
カナヲ
瑠璃。
カナヲ
そろそろ…
瑠璃
あ、うん
瑠璃
行こっか
蝶屋敷 一室
瑠璃
しのぶさーん!
瑠璃
行ってきますねー!
しのぶ
はーい
しのぶ
くれぐれも気をつけて
カナヲ
はい
瑠璃
はい!
○○山までの山道
瑠璃
カナヲ、ここ来たことある?
カナヲ
ううん、初めて
瑠璃
分かった
瑠璃
あ、この辺足場がよくないから気をつけて
カナヲ
うん
・
・
・
瑠璃
だいぶ奥まで来たね…
カナヲ
瑠璃は、この辺に住んでたの?
瑠璃
まぁね
瑠璃
ここよりもっと奥だけど…
カナヲ
こんな危ない場所に14年間も…?
カナヲ
それまで鬼は…
瑠璃
大丈夫だったみたいよ
瑠璃
だからわたしはここにいるわけだし
瑠璃
後から知ったんだけどさ、
瑠璃
ここら辺一帯は、
瑠璃
最終選抜の藤襲山と同じで、
瑠璃
藤の花が咲いているの
瑠璃
ただ、一部だけ枯れちゃってて、
瑠璃
多分、そこから鬼舞辻が…
カナヲ
そう、だったんだ…
カナヲ
ごめん…
瑠璃
いや、カナヲの所為じゃないよ
瑠璃
気にしないで^ - ^
そんな雑談をしていた時だった
カナヲ
?!
瑠璃
!!
カナヲ
何か、来る…
瑠璃
うん…
ビリビリ肌がざわめいた
鬼が来る
直感が、本能が、理性が、
わたしに囁いた
瑠璃
!!
瑠璃
カナヲ!上っ!
カナヲ
!!
カナヲ
(花の呼吸、肆ノ型 紅花衣)
カナヲ
ザシュッ
○○山の鬼
ケッケッケ
瑠璃
キモっ
瑠璃
カナヲ、大丈夫?
カナヲ
うん、平気…
カナヲ
ありがとう
瑠璃
よかった
瑠璃
こいつが、鎹烏が言ってた鬼かな?
カナヲ
そうかも
瑠璃
よし、やろう!
カナヲ
あの跳躍力…血技術かしら
瑠璃
多分ね
瑠璃
わたしがあいつの動きを止める
瑠璃
その間に、カナヲはトドメを
カナヲ
分かった
○○山の鬼
ケッケッケ
○○山の鬼
美味そうな人間…
○○山の鬼
しかも女二人…
○○山の鬼
まとめて殺してやる…!!
瑠璃
(まったく、)
瑠璃
(面倒臭い血技術ね)
瑠璃
空の呼吸、参の天、雪時雨
瑠璃
サッ
○○山の鬼
お前みたいなガキが、この俺に勝てると思っt…あ?
瑠璃
ガキでごめんなさいね💢
○○山の鬼
んだよこれ、
○○山の鬼
何にも見えねぇじゃねーか!
カナヲ
(当たり前じゃない)
カナヲ
(その技は、下弦の鬼にも余裕で対応したことがあるのよ)
カナヲ
(数字のない鬼なんて、当然…)
○○山の鬼
おも、い
○○山の鬼
体が…言うこと聞かねぇ!
瑠璃
ふふっ、
瑠璃
カナヲ!やっちゃって!
カナヲ
うん…!
カナヲ
(花の呼吸、陸の型 渦桃)
カナヲ
シュッ
○○山の鬼
え…
○○山の鬼
(なんで、こんな子供に…!!)
鬼はどんどんボロボロ崩れていく
瑠璃
やったね!
カナヲ
うん^ - ^
瑠璃
鬼が複数いるとは聞いていないから、
瑠璃
この鬼だけで終わり…?
カナヲ
そう、なのか、な…
瑠璃
(なんか、嫌な感じがする…)
わたしが感じた、嫌な感じ
それは、すぐに身をもって分かった
ドーン!!!
瑠璃
?!??!
カナヲ
!!?!
瑠璃
(何か、いる…?)
?
あー…ウゼェな
第六話 あの山で END