呪いの子

＿＿だれかが言った。

…おまえは、

呪いの子だ、と。

ここは、黄泉の国。

生きている奴も

死んでいる奴も

そのどっちでもない奴も。

皆、ここで暮らしている。

………まぁ、

それ以外はほとんどそっちの世界と変わらない。

でも、ただ一つ、そっちの世界には無い概念がある。

それは＿＿＿

能力、だ。

能力は親から引き継がれていく。

魔法が使えたり、回復も出来る。

…便利やろ？

でも、便利だからこそ、それを悪用する奴が出てくる。

子供を誘拐し能力の希少さで売買したり

自分が持っている能力での恐喝

その他にも色々ある。

能力はちょうど十を迎えたときに使えるようになる。

そして能力を引き継げる確率は

およそ、十分の一。

売買して子供を買ったとしても能力が無事開花しなかった場合＿＿＿

どうなるかは分からない。

サンドバッグなんて軽い方だ。

他にも実験台になったり、奴隷として働く事になるらしい。

俺もまたその一人だ。

でも、俺は少し皆とは違う。

だって、俺は

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