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ーマイキー視点ー

一仕事終えた俺は、溜まり場となっている屋上に来た。

立入禁止と書かれた屋上への扉を開けると、ドラケンと一虎が、柵に寄りかかりながら俺に視線を向けた。

ドラケン

またやっちやったわけ? ○○ちゃんに今度こそ嫌われるぞ?

中学校からの親友のドラケンが、言ってきた。

マイキー

バカかドラケン! ○○は、あんなに可愛いんだぞ? 俺がシメとかねぇと、悪い虫が次から次へと寄ってくるだろーが!こういうのは最初から肝心だからな

ドラケン

俺、知らねーからな……

ドラケンは、ダークブラウンの髪をかき上げる。

不良のくせに緑無しのメガネなんかかけやがって。

ま、似合ってるからいいけど。

一虎

何? 何? マイキー、いま何かしてきたの?

一虎が、わけがわからないという風に交互に俺とドラケンを見つめてくる。

ドラケン

まぁそのうちわかるだろ?

ドラケンが一虎の問いを流す。

一虎

俺だけのけ者かよ、いいよ、俺ふてくされるから!!

一虎が頬を膨らまして不服そうな顔をした。

ドラケンは高校からツルむようになった猿みたいなヤツで、金髪にボーズでピアスを耳にやたらとつけていて、口にもしている。

ドラケンの背が180センチを超えてるのに対して俺と一虎は170センチ(絶対ウソ)で、身長がコンプレックスだ。

女好きで、惚れっぽい気質なクセに実はまだ童貞。

常にテンション高くて、たまにウザイけどイイ奴。

一虎

まぁいいや。今年の新入生、可愛い子すげーたくさんいたぞ!

ドラケン

何? 一虎チェックしてきたわけ?

ドラケンが一虎に聞いた。

一虎

当たり前じゃん! 未来の俺の花嫁候補がいるかもしれないんだぜ?

マイキー

アホか

思わず一虎にツッこむ。

一虎

なんだよ! マイキーもドラケンも女のほうから、わんさか寄ってくるからいいけど、俺は自分から探すしかねーんだからな!

一虎が、また頬を膨らませた。

てめぇがやっても可愛くねぇし気色わりぃ。

一虎

そうそう。中でもすげーレベルの高い2人が一緒にいてさ。

一虎

1人はモデルみたいな子で、もう1人はアイドルみたいな可愛い子。

一虎

2粒で2度おいしい! みたいな……

2粒で2度おいしいのは当たり前じゃねぇかよ。

もう一虎に合わせるのマジでキツイわ。

ドラケン

おいマイキー! ○○ちゃんの事もいいけど、アレの事もちゃんと考えてるんだろーな?

ドラケンが一虎の話を無視して真剣な顔で言ってきた。

マイキー

わかってるって! 2年に編入してくるっていう《ヤツ》だろ? 今日は学校来てなかったみてぇだな

ドラケン

何かしら起こるのは目に見えてんだろ? 頭であるマイキーがしっかりしねぇと、マジでヤバい事になるんじゃねぇの?

マイキー

俺を誰だと思ってるわけドラケンクン? たとえ俺に何が起ころうとも、俺の仲間に悪い思いはさせねぇから!

俺は内心では真剣だったものの、おくびにもそれを出さず、余裕ありそうに笑って返した。

南の頭である俺が、余裕見せねぇと下がグラつくだろ?

ったく、元族の総長なんて厄介なヤツが現れたもんだ。

せっかく○○とまた同じ学校に通えるっつーのに……。

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