TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

TELLERのお題

一覧ページ

「TELLERのお題」のメインビジュアル

TELLERのお題

2 - 「太陽が照らした月」 ~満ち欠けるまで~

♥

55

2020年04月26日

シェアするシェアする
報告する

~崖の上~

月斗

……。

陽花

ねぇ、

月斗

!?

陽花

あっ、
ごめんなさい。
驚かせちゃった?

振り向くと、 そこには女性が立っていた。

陽花

貴方はなんで
こんな所にいるの?

月斗

…それは…

陽花

…あ、そうか!

陽花

君も月を見に来たの?

月斗

…え…

陽花

わ~い、
月友だ~!

陽花

一緒に観ようよ♪

月斗

(流れに任せて
しまった…)

陽花

と言っても今日は、
新月だから月見えないね…
(´・ω・`)

陽花

明日も多分、
月見えないから…

陽花

じゃあ、
三日後にしようか!

月斗

あ、ああ…。

陽花

あっ、私の名前は
陽花(ようか)だよ😆

陽花

君は?

月斗

えっ!
…月斗(つきと)です。

陽花

月君か~、
またねっ!

女性は、 嵐のように去って行った。

月斗

……。

月斗は、 自殺しようとした。

だがその後、 飛び降りれなかった。

今、ここで 飛び降りれば彼女との 約束を破ってしまう…。

そんな罪悪感が 彼の自殺を阻止する。

月斗

(…また今度にしよう。)

~三日後の夜~

陽花

おっ、
来てくれたんだ!

月斗

…ああ…

月斗

(…来てしまった。)

陽花

月君、
一緒に観よう!

月斗は彼女から 月の知識を聞いた。

陽花

月って面白いんだ。
色んな話があるよ✨

月斗

竹取物語?

陽花

そうそう。

陽花

あとはある神様が目を
洗ったから月ができた話。
月には、もちをつくうさぎが
いるとか…。

陽花は、 色んな事を知っていた。

陽花

月ってね、
自分で光ってるん
じゃないんだよ。

陽花

太陽に照らされた光が
反射して光ってるんだよ。

月斗

へぇ…。
(知らなかった。)

陽花

まぁ、これは
小学校で習うから
知ってるよね?

月斗

えっ、嘘だろ!

陽花

えっ、
知らなかったの!?

月の知識が全くなかった 月斗にたくさん教えてくれた。

その時間が 月斗は、とても楽しくて いつの間にか笑っていた。

~それから 13日後の夜~

月斗

よう✋

陽花

あっ、
やっほ~👋

月斗

今日は、満月か…

陽花

正解!
わかったてきたね。
(*´∀`*)

月斗

ははっ、そうかな。
(///∇///)ゞ

出会ってから 2週間が既に立っていた。

月斗

これっ、
どうぞ。
( ´・ω・`)つ[]

陽花

ありがとうね❤
⊂(・ω・`)

月斗は、手に持っていた コンビニの袋から コーヒー缶を彼女に渡す。

陽花

暖まる~(*´∀`*)

月斗

…良かった。

陽花

ねぇ、

陽花

君ってさ、
出会った日から
顔が良くなったね。

月斗

え??

陽花

だって最初、
暗かったじゃん。

月斗

…確かにそうだな。

月斗

…君のおかげだよ。
ありがとう。

陽花

そっか!
それは良かった。

陽花

…うん、良かった…。

月斗

…どうしたんだ?

陽花

…実はね、私。

陽花

この月が隠れた時、
…もうここには
来られないの…。

月斗

えっ!

陽花

…ごめんね…
隠してて…。

月斗

…そんな…。

月斗

…そっか…。

月斗

…なら最後まで
月がなくなる前の日まで

月斗

一緒に月を
見てくれないか?

陽花

……うん。

2人は毎日 月を見に来た。

だが、 なぜか別れの日が近く なっていくと どんどん会話が減り、

月を観ている時は、 喋らなくなった。

半月が過ぎて、

そして、

最後の日が来た。

~12日後の夜~

陽花

ついに
来ちゃったね。

月斗

…そうだな。

陽花

この約1ヶ月、
君と過ごせて楽しかった。

陽花

ありがとうね。

月斗

(…もうお別れか…。)

陽花

最後の月、
観ようっか。

月斗

…うん。

2人はいつものように 空を見上げて月を見る。

月が薄らっと見え、 無くなりかけていた。

趣きのない月だが、 2人は静かに見つめていた。

このまま消えないで いつまでもいてほしい。

だが、

お別れの時間が やってきた。

陽花

…そろそろ帰らなきゃ。

月斗

……。

陽花

さよなら。

月斗

ありがとうっ陽花!!

陽花

!!

月斗

また、会おうよ!!

月斗

ここでずっと
待ってるからっ!!

月斗

だからっ、

また一緒に 月を観ようね!!!

陽花

…グズッ…

陽花

…うんッ…

陽花

…そうだよね…

陽花

月君、待っててっ!

陽花

また、
帰ってくるからっ

陽花

だから、

またねっ!

~あれから約2週間後~

月斗

今日は、満月か……。

月斗は、一人 月を眺めていた。

あの日から、 陽花が言ってたように 彼女は来なくなった。

月斗

(……寂しくない。)

月斗

(だって約束した
じゃないか。)

月斗

……はぁ、

月斗はため息をついた。

ふと、 彼女のあの言葉を 思い出す。

月ってね、 自分で光ってる んじゃないんだよ。

太陽に照らされた光が 反射して光ってるんだよ。

月斗

…なるほどな。

月斗

わかったよ。陽花。

僕は君に元気さを もらって輝いた月。

君は元気さを 放つ僕の太陽。

月斗

…大丈夫、
また会える。

月斗

だから、

待ってるよ。

この作品はいかがでしたか?

55

コメント

5

ユーザー

え、すき((

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚