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ダンガンロンパV3×プロセカ【CHAPTER 1】

第2話 - 絶望のデスロード

2023年09月15日

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やぎ。

ホナミ

お、思ってたより広いね…

ミズキ

やっほー！
すごい！響いてる〜！

エナ

ここって…なんなの？

マフユ

古い工業用の通路みたい。
昔ここに工場でも建てられてたんじゃないかな？…

アン

それが今でも残ってた、って事ね〜…

ルイ

それより…あれを見てくれないかい？

ルイ

親切に”出口”と書かれているよ。
あのトンネルが出口なんじゃないかな？

アキト

これ…親切なんすか？…
わざわざ”出口”って…どう考えても怪しいだろ…

エナ

え？何？ビビってんの〜？

アキト

び、ビビってんなんてねぇし…！

ルイ

まぁ、とりあえず行ってみようじゃないか。ここで立ち止まっていても状況は変わらないからね。

コハネ

それは…そうですけど…

トウヤ

小豆沢、心配しなくても、きっと大丈夫だ。

トウヤ

これだけの”超高校級”が集まっているんだし…

トウヤ

みんなで協力し合えば、絶対になんとかなるはずだ。

コハネ

う、うん！そうだよね！

ミノリ

そうだよこはねちゃん！きっと大丈夫！

きっと…大丈夫。大丈夫だ。

この先に出口があって、そこまでたどり着けば終わり…

絶対…そうに決まってる。

そう強く信じながら、俺達はトンネルの中へと足を踏み入れた。

……………

トウヤ

……………

トウヤ

うっ…一体何が……

ゆっくりと目を開けたところで、自分が意識を失っていた事に気付いた。

トウヤ

あっ…

ホナミ

あ…気が付いたみたい…
大丈夫？

トウヤ

お、俺は大丈夫だ…
みんなは？…

と、周囲を見渡してみると、地べたに座り込んでいるみんなの姿が目に入った。

イチカ

……………

シズク

……………………

誰もが呆然としたまま口を開こうともせず、その場はすっかり沈痛な───

モノクマ

沈痛な雰囲気に支配されてるね！
まるで、大コケしたゲームの打ち上げ会場だよ！

トウヤ

モ、モノクマ？！

おはっくまー！

モノメイコ

あちゃ〜…みんなボロボロね〜…
可哀想ねぇ。同情しちゃうわー。

モノカイト

それにしても埃っぽい所だね。
アレルギーじゃない僕でもくしゃみが止まらなくなりそうだよ。

モノレン

はくしゅん！はくしゅん！

モノリン

もう止まらなくなってるh…クマここにあり☆

モノメグ

なぜか人って言いかけてるわ〜

アキト

またゾロゾロ出てきやがって…
気が付かれたみてぇだな…

モノクマ

…気付いた？はて？

モノクマ

オマエラがここから脱出しようとして失敗する事くらい、ボクはとっくにお見通しだったけど？

トウヤ

…え？

ハルカ

最初から知ってたって事は、やっぱり、これは罠だったってこと？

サキ

じゃあ、出口なんて無かったの？！
アタシ達騙されちゃった？…

モノメグ

いいえ。出口はちゃんとあるわ〜

モノカイト

みんなで頑張って協力すれば、きっと辿り着けるんじゃないかな！

モノメイコ

だって、”超高校級”の20人だものね。
力を合わせればきっといけるわ！

モノクマ

うぷぷ。そういう訳だからさ…

モノクマ

せいぜい頑張ってみるといいよ。

モノクマ

納得するまで何回もトライすればいいよ！アーッハッハッハッハ！

モノクマーズ

あははははははっ！

ばーいくま！

エム

あのクマさん達は、頑張れば辿り着けるって言ってたよ！

エナ

でも…あれだけ余裕って事は多分辿り着けないんだと思う。
多分じゃない、絶対。

カナデ

だからこそ、わたし達を泳がせたのかな。

カナデ

この地下道にあえて挑戦させて、脱出は不可能だって知らしめようと…

ルイ

完全に出口を塞ぐのではなく、わざと小さな望みを残しておく事で…

ルイ

僕たちの”帰りたい”という気持ちを煽って、精神的に追い詰めようという魂胆だね。

マフユ

性格悪いな…

ミノリ

だからって、諦める訳にはいかないよ！

ミノリ

まだ1回失敗しただけだよ？
1回だよ？諦めちゃダメだよ！

ミノリ

ね！青柳くん！

トウヤ

あぁ。この程度で諦めたりしない。
みんなはどうだ？…

ホナミ

でも、ここから出られるのかな？

トウヤ

それも挑戦次第だ。
もう1回…いや、何回でも挑戦しよう。

トウヤ

モノクマの言っていることなど関係ない。

トウヤ

俺は…あんなモノに負けたくない。
みんなにも負けて欲しくない。

トウヤ

こんな酷いことをさせる誰かなんかに、絶対に負けたくないんだ。

コハネ

青柳くん…！

トウヤ

みんなで力を合わせて頑張ろう。
一緒にここから出る為に。

トウヤ

そして、みんなで揃ってここから出たら…

トウヤ

外で……友達になってくれないか、

イチカ

…と、友達？

トウヤ

あぁ。こんな大変な目に遭ったんだ。そんな中で協力し合えた仲間同士、いい友達になれると思うんだ。

トウヤ

こうして”超高校級”の人と会える機会もなかなかないしな…

トウヤ

…ど、どうだ？

アン

なにそれめっちゃいいじゃん！
冬弥最高だね！

アイリ

なかなかいいじゃない！

シズク

この20人だと賑やかになりそうね〜

ツカサ

それなら、なおさらここをなんとしてでも突破しないといけないな！！

エム

あたしはやる気満々！だよ！
えいえいおー！！

トウヤ

み、みんな…！

ツカサ

モノクマが無理だと思っていようが関係ない！

ツカサ

オレ達の底力を見せつけてやろうではないか！

トウヤ

そうですよね…！

エム

やってみよー！！

ミズキ

うん、みんなで頑張ろーよ！
さっきは失敗しちゃったけど、次こそ上手くいくよ！

マフユ

みんなすごいね。
私も頑張っちゃおうかな

そして、俺達はさっきより強い意志と結束力で、再びトンネルの中へ足を踏み入れた。

トウヤ

うぁっ……！

トウヤ

うぅ………！

体中を駆け回る鈍い痛みと共に、俺はようやく目を覚ました。

トウヤ

そ、そうか…
また気を失っていたんだな…

エム

さっきまで絶対ハッピーエンド！って感じだったのにぃ…

ミズキ

いや、まだまだ！これからだよ！

エナ

も、もちろんよ…！
こんなんでいじけてちゃダメ…よ！

アン

私はここから出て…外でみんなと友達になりたい！！
簡単に諦めたくないよ！

トウヤ

こ、今度こそは…
きっと、出口まで行けるはずだ…！

今度こそ…

そう自分に言い聞かせて、俺達はもう1度トンネルの中へと足を踏み入れた。

だが────

ダメだった。

それでも、俺達は諦めずに、『今度こそ』と挑戦し続けた。

火の出るトラップに引っかかった。

床抜けトラップに引っかかった。

爆発するトラップに引っかかった。

足場から足場へ飛び乗ることさえ困難だった。

挑戦するたびに、失敗の数も増えた

それでも『今度こそ』『今度こそ』『今度こそ』と、みんなで何度も挑戦し続けて…

それでも…結局ダメだった。

諦めなければ辿り着けるはずだと信じて、必死で挑戦し続けたが…

やっぱり、どうにもならなかった。

アン

ま、また…ダメだったね…。

アキト

クソッ……！

ホナミ

さすがに…もう無理じゃないかな？…

トウヤ

待ってくれ、諦めてはダメだ。
きっと次こそ…

ミズキ

………いい加減にしてよ。

トウヤ

…え？

ミズキ

冬弥くんが諦めないのは自由だけど、それを押し付けるのは脅しみたいなものだよ？

トウヤ

…お、脅し？

ミズキ

無理だってわかってる状況で諦めちゃダメって言われてもしんどいだけなんだよ…

ミズキ

諦めることも許されなくて、
しかも、正論だから反論すらできない…

ミズキ

そんなの…ほとんど拷問みたいなもんじゃん。

ミズキ

冬弥くんは『諦めない』って言葉で仲間を追い詰めてるんだよ！

トウヤ

お、俺は…そんなつもりでは…

ミノリ

ちょ、ちょっと！
勝手にそんな────

ミズキ

勝手じゃないよ…
ボク以外にそう思ってる人だって…いるじゃん。

トウヤ

…え？

トウヤ

み、みんな？…

イチカ

さ、流石に…もう無理かもしれない…ミクの歌が聴けたらまた頑張れるかもなぁ…。

ネネロボ

状況カラ冷静ニ判断スル限リ…
諦メルシカ無イト思イマスヨ…

ネネ

こんなの、ゲームでやっても無理ゲーでしょ。

エナ

いくらなんでも…ちょっと無茶じゃない？

シズク

あんまり否定はしたくないのだけれど…私ももう厳しいわ…

シホ

最初から無理だってわかってたけど。

ハルカ

無理はよくないと思うんだよね。
一旦諦めるのがいいんじゃないかな？

カナデ

うぅ…体を動かすの…慣れてないから…本当に無理…。

マフユ

で、でも、誰も大怪我しなくてよかったんじゃないかな？

アン

ちょ、ちょっと待ってよ！
みんな…諦めちゃダメだって！

ミノリ

そ、そうだよ！
まだまだ挑戦し続ければ、きっと──

ミズキ

そんなの、超高校級の努力家だから言えるんでしょ。

ミノリ

あっ……

ミズキ

ていうか、別に無理しなくても…
違う方法で出ればいいだけじゃない？

トウヤ

え？…

ネネ

ま、まさか…コロシアイの事？…

ミズキ

なるほど、キミはそう解釈するんだね。

サキ

で、出るためにコロシアイをするなんて…ダメに決まってるじゃん！

ミズキ

あはは！…そうカッカしないでよ〜
ぺろぺろキャンディでも食べる？こういうのって見た目もカワイイよね〜！

アイリ

いらないわよ！
アンタ…なんなの？さっきから変なことばっかり言って…！

コハネ

や、やめようよ！
喧嘩してる場合じゃないよ…！

アキト

さっきまで協力だの仲間だの言ってた割には、あっという間にバラバラじゃねぇかよ。

トウヤ

……………

トウヤ

すまない…俺のせいだよな。
本当にすまない…

コハネ

あ、青柳くん…

ツカサ

ちょ、ちょっと待て。なぜ謝るんだ？冬弥は何も悪くないだろう。

シホ

そうですか？
私は青柳さんのせいだと思いますけど。

ツカサ

なっ…！なぜだ！！

ミノリ

そうだよ！…元はと言えば、わたしが言い出したんだし…責めるならわたしだよ！

シホ

でも、みのりは押し付けはしなかったよね？

ミノリ

そ、そうだけど…！

キーンコーンカーンコーン

モノカイト

才囚学園放送部からお知らせだよー！

モノメイコ

夜10時。夜時間になったわよ！

モノレン

良い子も悪い子もやる事やってさっさと寝よう！！！

モノメグ

すやーすやー

モノレン

これがお手本だ！

モノリン

夜時間は食堂と体育館が封鎖されるから注意してねー☆

モノクマーズ

あはははは！くますみー！

ルイ

夜時間…か。
まぁ、今の僕達の状態で無理をするのも危険そうだし…

ルイ

ここは一旦、仕切り直した方がよさそうじゃないかい？

エム

仕切り直しー？

ハルカ

中庭に全員分の個室がある寄宿舎があったんだよね。あそこで休息を取るのはどう？

シズク

見ず知らずの人達に用意された場所に泊まるのは…少し怖いわ…

アイリ

大丈夫よ、雫！
わたしも中を見てみたけど、あまり悪い部屋では無さそうだったわ！

イチカ

でも…怖いよね。
ちょっとわかるな…

ミズキ

まぁ、仕方ないから我慢するしかないよ！

ミズキ

で、明日の予定はどうする？

ミズキ

朝8時から食堂が使えるなら、その時間に食堂に集合するのはどうかな？

ルイ

まぁ、それでいいんじゃないかな。僕は賛成だよ。

シホ

で、もう部屋に行っていいの？

ホナミ

そ、そうだね…今晩はゆっくり休んで、体力をしっかり回復させないと。

ルイ

ただ、念の為なんだけど…

ルイ

用心しておいた方がいいかもね。
きっと、夜中が1番狙われやすいだろうからね。

サキ

そ、それって…コロシアイの事？…

マフユ

その心配は…いらない、って思いたいね…

ルイ

念の為に言っただけだよ。

トウヤ

…………………

みんなは、一斉に寄宿舎へ向かって行ってしまった。小豆沢とある2人を除いて。

ツカサ

おい冬弥。さっきはなぜ謝ったんだ？お前は何も悪くないだろう？

ミノリ

そ、そうだよ！
わたしが言い出しちゃったから…

トウヤ

で、ですが…花里さんが言い出した頃は一致団結していましたよね？

トウヤ

俺が無茶をしたせいで、結束を削いでしまったんです…

ツカサ

それはただの結果じゃないか！！
お前がしようとしていた事じゃないだろう。

ツカサ

いいか？下げなくてもいい頭は下げるんじゃない。そいつは自分の価値を貶める事になるからな。

トウヤ

………………

ツカサ

他の人達も無責任に冬弥を責めて…オレからきっちりと言っておかないとな。

ミノリ

わ、わたしも、明日みんなに説明しておくよ！青柳くんはそんなに気にしなくて大丈夫だよ！

ツカサ

そうだぞー！冬弥！
というか…花里も悪くないんだが…

ツカサ

まぁ、今日はもう寝ようじゃないか。
また明日。

ミノリ

じゃあ、わたしも行くね！また明日〜！

トウヤ

………………

……ありがとう、司先輩。花里さん。

コハネ

えっと…青柳くん…そ、その…

コハネ

暁山さん達が言ってた事、あんまり気にしない方がいいと思う。

コハネ

少なくとも私は…青柳くんに追い詰められてるなんて感じなかったから…

トウヤ

…あぁ。ありがとう、小豆沢。

トウヤ

だが、確かに…疲れてしまったな。
今日はもう寄宿舎の部屋に行って休もう。

コハネ

…そうだね。
それじゃあ、また…明日。

俺も…部屋へ行くか。

ダンガンロンパV3×プロセカ【CHAPTER 1】

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サムネ今見てきたけどは？上手すぎやろ💢(褒めてる) 続き楽しみにしてます( •̀ω•́ )✨

こんにちわダンガンロンパのなりきりしませんか？

やぎ。

プロフィール

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