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遠藤裕子

ねぇねぇ

遠藤裕子

2人とも聞いた?

太田文香

え?

北条美也

何を?

遠藤裕子

図書室の噂よ

太田文香

あー

太田文香

この頃よくみんな話してるよね

北条美也

あれでしょ?

北条美也

午前4時44分に図書室に入ると

北条美也

別の空間に連れて行かれるとかいう

遠藤裕子

そーそー!

遠藤裕子

面白くなーい?!

太田文香

べ、別に…

遠藤裕子

え、もしかして文香怖いの〜?笑

太田文香

いや、そういう訳じゃないけど…

太田文香

…また、行くんでしょ?

遠藤裕子

当たり前じゃん!

北条美也

…やっぱりね

私たちは

怖い話が大好きな裕子によく心霊スポットに連れて行かされる

正直私と美也は全く興味がないけど

従わないと裕子はめんどくさいから、しょうがなくついて行っている

太田文香

でもさ…

太田文香

午前4時44分とかに起きてるのはさすがに…

北条美也

辛いんだけど

遠藤裕子

いーじゃーん!!

遠藤裕子

やる気があれば早起きなんて余裕でしょー?

太田文香

………

北条美也

…でもさぁ

北条美也

前は詩音もいたけど

北条美也

3人で行くのはつまんなくない?

太田文香

確かに…。

惣田詩音

前まで私たちと同じグループだった女の子

明るくて面白くて

裕子と一緒に心霊スポットに行くのを楽しんでいた

けど…

北条美也

まさか転校しちゃうとはね

太田文香

ね…

遠藤裕子

…ま、そんな話いいじゃん

遠藤裕子

詩音がいなくてもやっていけてるしさー

北条美也

………

太田文香

………

裕子はあまり詩音のことが好きではなかったらしい

詩音が転校した途端に、詩音の悪口を言っていた

遠藤裕子

まっ、とりあえず

遠藤裕子

予定は私が組んどくから

遠藤裕子

よろしくね

太田文香

うん…

北条美也

北条美也

…私、行かないわ

太田文香

え?

遠藤裕子

え?

遠藤裕子

どーいうこと?

北条美也

私さ

北条美也

正直心霊とかどうでもいいし

北条美也

そんなのいるわけないんだから

遠藤裕子

は?!

遠藤裕子

ちょっと

遠藤裕子

美也何言ってんの?

太田文香

ちょ……

まさか美也が裕子に反対するなんて

北条美也

4時44分に図書室に行ったら幽霊に会えるとか

北条美也

馬鹿みたい

遠藤裕子

な……

北条美也

そんなので早起きするほど暇じゃないわ

北条美也

てことで私は行かないから

遠藤裕子

……あっそ

遠藤裕子

勝手にすれば?

遠藤裕子

私は文香と行くから

遠藤裕子

いこっ

太田文香

あっ…ちょ

裕子に強く腕を引っ張られた

放課後に話していたから、時刻はもう5時だった

教室を出ていく時に美也の方を見ると

美也は唇をしっかり結んで

裕子をじっと見つめていた

太田文香

美也…っ

思わず美也の名前を呼んだ

美也は私に向かってふっと笑って…

ピシャリ

太田文香

っ!

遠藤裕子

……美也なんてどーでもいいでしょ

裕子にドアを閉められた

太田文香

………さ、さすがに

太田文香

あんなこと言っちゃ…

遠藤裕子

いいんだよ

遠藤裕子

どーせ美也は私たちがいなくなったらぼっちだし

遠藤裕子

もう少ししたら謝ってくるんじゃない?

太田文香

…………

遠藤裕子

ま、そんなことより

遠藤裕子

早く予定立てよー‼️

遠藤裕子

今日は私ん家ねー

太田文香

……うん

私は小さく頷くことしかできなかった

この作品はいかがでしたか?

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