虹薔薇学園（にじさんじbl学パロ）

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あの場から遠ざかるように

ふわっちが走りだして

俺はそれを追いかけた。

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

走り始めてから、今まで

何度呼び掛けても返事をしない。

そう言うと、

段々足運びが遅くなる。

やがて、完全に立ち止まって

こちらを向く。

その目には涙が滲んでいた。

こんなに弱ったふわっち初めて見た。

今までこいつは泣かないと思うくらい

感情を露わにする事がない。

そっとふわっちを抱きしめる。

ふわっちは俺の胸元で静かに

泣き出した。

俺が出来る事は余り無い。

だからこそ、俺なりに考えた結果だった。

それに……

泣いてるふわっちに話しかける。

やばい、俺も涙出そう。

もう胸はこんなに痛んでいるのに

今泣いたら、ふわっちに心配される。

と、ふわっちが褒めてくれる。

でも、それよりも、

ふわっちの方が何百倍も凄い。

今の姿を見て、俺はそう思った。

暫くして、

そう俺が問うと、

ちょっとして、ふわっちが顔を上げる。

その顔はいつも通りのふわっちだった。

晴れ晴れとした顔に

俺も励まされる。

ふわっちにそう言われて

今にも飛び込みそうになったが

すぐに我に帰る。

と、駄々を捏ねるふわっちに

一言言うと

直ぐに冷静になった。

そうして仲良く2人で帰ったのだった。