テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
るかめーたー。
343
#オリジナルストーリー
ノアあの
83
恐福。
21
コメント
1件
るしゅさん、第21話、読み終わりました……。シロが死神のスマホを叩き壊して「クソみたいな現実世界へ帰るんだ」って叫ぶシーン、胸が熱くなりました。データや確率じゃない、母親の涙や「死にたがり」たちから教わった温もりを選ぶ姿が本当に美しくて。最後の「生きて」というメッセージ、重くて優しくて、じんわり心に沁みました。第一部完、お疲れさまです。素敵な物語をありがとうございます🌷
深夜のICU。 シロの持つ死神のスマホが【10、9、8……】と、容赦なく消滅へのカウントダウンを刻んでいる
スマホの画面 『警告:プラグを抜かなければ、あなたの魂はゴミデータとして完全に抹消されます。人間へ戻る確率(蘇生率)は0.01%未満です』
シロ
シロは、2年間自分のために泣き続けてくれた母親の顔を、そして自分のボロボロの肉体を見つめる
シロ
カウントダウンが【3、2、1……】となる瞬間、シロは生命維持装置のプラグではなく、自分の持っていた死神のスマホを、床に向けて全力で叩きつけた
パリン!と画面が粉々に砕け散り、黒い煙が上がる
シロ
スマホの残骸から、死神派遣本部の最後のシステム音声がノイズ混じりに響く 『エラー……契約破棄を……確認。死神シロの全データを……現実世界へ、強制デリート……。さようなら、死にたがりだった少年』
画面が、これまでにないほど眩しい【純白の光】でホワイトアウトする
朝の光が差し込むICU。人工呼吸器の音が、不意に大きく規則正しく鳴り響く。ベッドの傍らで眠っていた母親が、ピクッと目を覚ます
母親
ベッドの上の少年の目から、一筋の涙がこぼれ落ちる。そして、ゆっくりと、本当にゆっくりと、2年間閉じられていた目が開かれる。そこにあるのは、死神の冷たい瞳ではなく、温かい人間の、シロの瞳
シロ
母親
母親がシロの体を強く抱きしめ、声をあげて号泣する。シロも、点滴に繋がれた自由の利かない腕で、必死にお母さんの背中に手を回し、その温もりを全身で噛み締める
シロ
シロは、病室の窓の外に広がる、青い空を見つめる。スマホの画面の向こうで、今も孤独と戦い、消えてしまいたいと泣いている、無数の『君たち』の姿を思い浮かべながら
朝日に照らされたシロと母親の笑顔。画面がゆっくりとフェードアウトしていく
シロ
シロ
シロ
『死にたがりの君たちへ』 第一部・完