どうも、最近バカ寒いですね
ぺいんと(12歳) ▷ 体が弱く病気にかかっている らっだぁ(24歳)▷ ぺいんとの主治医 互いに仲良しで呼び捨てで呼び合うくらい
あんま詳しくは語らずいきましょうか
看護師
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看護師
薬と死と生の匂いに包まれた病室、それが僕の家だ。
生まれた頃から体が弱くて、ずっと入院している。
外の景色だって見慣れたし、何回季節を繰り返したかも覚えてない。
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そんな問いかけに答える人もいない。病室は僕専用で、僕しかこの場にいないんだから。
以前はよく母が来てくれてたけど、疲れちゃったみたい。父さんに止められちゃったみたいで今は誰も尋ねにこない。
ふと、近くの棚に目をやれば、そこに置かれた僕の病気の名前や概要が書いてあるものが目に入るが、すぐ目を逸らす。
病名はわかんない。難しくて理解もできない。
でも、患っている中で唯一わかる病気がある
恋の病だ。
コンコン、と扉が叩かれ誰かが中に入ってくる。まあ、どうせ先生… らっだぁだろうけど
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らっだぁとの距離が縮まるにつれ心臓がとくとく、と脈打つ。
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偉い偉い、と撫でられた頭。僕のよりも数倍大きい手のひらが心地よくて眠たくなる。
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眠気も限界で、俺は隣にいるらっだぁの気配を感じながら眠りに落ちた。
そうして迎えた次の日、俺は検査を受けた。
痛かったし、苦しかったけど、らっだぁに励まされてたから頑張って耐えてた。
結局検査だけじゃなくて、検診も一緒にやっちゃったから、太陽が顔を隠す頃に、漸く病室に戻ることができた。
病室に戻ってホッとしていると、扉がノックされ、らっだぁが中へ入ってきた。
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自分のために原因を探そうとする姿を見て、僕は確信する。
この痛みは恋の病のせいだ。つまり、僕の気持ちの持ちようで変わるもの。調べたって出てこない。
…らっだぁを、これ以上困らせたくない。
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ぎゅ、と胸の辺りを握って見つめると、痛いくらいの沈黙が部屋を支配する。
そんな沈黙を掻き消したらっだぁは、少し困ったように眉を顰めていた。
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看護師
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ひらひら、と手を振って病室を出ていく。
人がいなくなって、音がしなくなった部屋。
敬愛と恋愛。その違いすらわからない。
こんなドキドキしてるのに、これも違う?
わかんない、
何も、
わかんない
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機械音が一定のリズムで響く部屋
どうも、ぺいんとが突然調子を崩したようで、夜中中ずっと彼のそばにいた
今はもう落ち着いて眠りについていたけど
誰もいない部屋でぽつり、と呟く
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誰も拾ってはくれないから、この気持ちは墓まで持っていかないと
患者が好きだなんて
絶対に言えない
〆
コメント
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