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八重樫 夏目

…んー、

八重樫 夏目

この道で合ってるのかなー。

八重樫 夏目

心配になってきた。

私は累璃が置いていった刀を腰にぶら下げ

前に進んでいく。

八重樫 夏目

…。

ザッ…

ザッ、ザッ…

八重樫 夏目

(後ろから足音…)

後ろを向いて刀を構えた。

…。

あ、お前って…

八重樫 夏目

(…アオの人…、)

八重樫 夏目

(殺される)

だから殺さなきゃ、

刀を男に向けて振るう。

…っ!!!!!

グサッ…!!!

八重樫 夏目

(ごめんなさい…)

男は血を流して倒れてしまった。

八重樫 夏目

(…、ごめんなさい。)

「ごめんなさい。」

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

あなたたちは何も罪がないのに

命令を下されただけの人なのに

殺すのに躊躇しているところを見ると

あぁ、

心の優しい人なんだと

思ってしまう。

私だって

本当は人を殺すなんて

反対だ。

いつから

こんなに強くなったんだっけ

そう、

そうだ

「この夏、君は死ぬ。」

あの人に会ってから。

八重樫 夏目

今、何日…?

八重樫 夏目

(どれだけ、人を殺したの?私。)

八重樫 夏目

アオまでの距離、遠すぎ。

すると、目の前に

大きな建物が見えてきた。

八重樫 夏目

(めっちゃ立派な建物…)

八重樫 夏目

(さっきまで何もなかったのに)

八重樫 夏目

(あ、もしかしてこれが…)

八重樫 夏目

(最悪な命令を下した、王のお兄さんがいるとこ…、)

八重樫 夏目

…っ!!!!!

ビュンッ!!

八重樫 夏目

…っ!?

前から急に刀が降りかかってきたから

必死になって避けた。

…どうして避ける?

その人は狐の仮面を被っていた。

八重樫 夏目

…あんた誰?

…俺?笑

…覚えておくが良い。

俺の名前はコハク

今からお前を殺す名だ。

ーto be continuedー

殺されるなら君だけがいい。

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