TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

こんな話を 聞いたことがあるかい?

能力を持ったものが昔、 人間を助けたって話。

その頃はまだ、 能力を持ったものが "神に選ばれし者"と 呼ばれていたんだ。

…いつから、 こうなったんだろうか。

能力が宿った者は "神に見離されし者"又は "Doll"と呼ばれ 軽蔑されるようになった。

保健所に 連れて行かれたら 政府の奴隷か 金持ちの家畜。

…酷い話だろう?

両親へ 姉の元に行ってきます。 育ててくれてありがとう。 結果は置いときます。 私はもう香じゃありません。 さようなら。

アマーリア

…やっと、
解放されるんだ……。

アマーリア

…クソ食らえよ。

アマーリア

こんな家族っ…w

アマーリア

(…最後に……)

アマーリア

(お姉ちゃん……)

ここに居たはずなのに、

荷物も、私物も あるのに、

アマーリア

…お姉ちゃん…

大好きな姉はもう、 私の前で笑ってくれない。

アマーリア

なんでお姉ちゃんが…

神様、もし 存在するならば、

どうして、姉を 見捨てたのですか?

アマーリア

…これだけ、
持って行こうかな。

姉の棚にあった一冊の 日記。

無意識にそれを開いた。

最初は日常の 日記だった。

変わったのは姉が 15歳になった後 からぐらいだ。

○月×日

卒業まで、もうすぐ 1ヶ月になる。

それと同時に、 適正結果が届く。

私、Dollだったら どうしよう。

きっとお父さんと お母さんは、 私を躊躇いもなく 保健所に突き出すだろう。

でも、だからといって 私が逃げたら? 香は、私の大事な妹は どうなるの?

監視が入って、 Dollだったら、 香が保健所に出される。

…嫌だ。 私の1番の宝物を…

2月1日

……私は、Dollだ。

本当は、今すぐ逃げたい。

でも、香を 傷つけたくない。

あんな地獄、 知って欲しくない。

きっと香は、 私がDollだと知っても、 私を"お姉ちゃん" そう呼ぶだろう。

両親はきっと、 香保なんて、二度と 呼んでくれない。

香、今貴方は これを読んでる ことでしょう。

こんな事になって、 本当にごめんなさい。

でも、香はいつまでも 私の妹で、 大事な宝物だよ。

だから…自由に生きて。

偽りの家族になんて 縛られないで。

貴方のこと、 一番近くで守れなくて ごめんなさい。

誰よりも、貴方の事、 愛してるからね。

卒業式が終わると、 逃走したDollの捜索が 始まる。

逃げ続けて。

そして、貴方が証明して。

Dollが、危なくないって。

アマーリア

(…神様。)

アマーリア

(どうか私と姉を、
守ってくださいませんか。)

アマーリア

(…いや、姉だけで
充分です。)

  

…こんな時間に、
どうしたんですか?

アマーリア

っ…‼︎

お母さん

大輝、
行ってらっしゃい。

大輝

…うん、行ってきます。

お母さん

気をつけてね?
今日、適正結果
届いたでしょう?

お母さん

Dollって気づいた子達が
逃げ回ってるんだから。

お母さん

なるべく早めにね?

大輝

……分かった!
急いで帰ってくるね!

大輝

行ってくる!

少し神に 選ばれただけで、 人は煙たがる。

それにいつも傷つくのは Dollだ。

約数人、 昨日まで元気だった人が 消えて、

一般人は何事も なかったように勉強する。

帰るときの校門で、 足を止めた。

  

お前、Dollなんだろ⁉︎

  

…うん。

  

怪物じゃねえか!
近寄るなよ!

  

早く保健所に
捕まってしまえ‼︎

  

……。

Dollが傷つく、

もう、そんな場面を 見捨てたりしない。

大輝

…辞めなよ。

  

なっ、危ねえよ!
そいつは怪物だぞ!

大輝

昨日まで同じ人間
だったんだから、
そんな言葉傷つくよ。

大輝

僕らはあくまで、
奇跡的に人間でいられた
だけでしょ?

大輝

言い過ぎる必要は、
ないと思う。

  

あ、あぁ…。

バタバタと急いで 帰っていく。

  

あ、あの…

大輝

…逃げなよ。

  

えっ?

大輝

いつさっきの人が
保健所に通報するか
分からないからね。

大輝

一時的でもいいから、
森奥に逃げた方がいいよ。

  

あ、ありがとう!

  

君は僕の"ヒーロー"だ!

大輝

っ…!

そして、森方向に 走って行った。

胸の奥からじんわりと 温かくなるのを感じる。

大輝

(…ごめん、お母さん。)

大輝

(今日だけは、
約束を破らせて。)

少しでも、 僕は誰かの "ヒーロー"になりたいんだ。

loading

この作品はいかがでしたか?

111

コメント

1

ユーザー

何故ねぇちゃんは「あんな地獄」って知っとるんやろ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚