アダルトチルドレン

愛されたい

愛されたい

愛されたい

もう誰でもいいから

誰か僕を

愛してください

せめて学校の人には

嫌われないようにしないと

親に対して繕った自分で優しく

普通の人を演じよう

普通の人

普通の人

普通の人

友達ができた

繕う相手は違ったけど

本当に嬉しい

笑顔でいるだけで

友達には愛されるんだ

その日から僕は

友達と沢山遊んだ

友達と遊び続けるうちに

少しずつ

少しずつ

自分の心が

汚く黒く思えてきた

友達から愛されるのは嬉しい

でもよく考えてみたら

あれ？

僕は両親に愛されたいだけ

なのにどうして僕は

友達からの好意だけで

満足していたんだ

両親に認められたら

僕は何もいらないのに

あぁ

なんて僕は傲慢なのだろう

両親だけに愛を求めてたはずなのに

何が友達だ

何が嬉しいだ

何だか複雑な気持ちになった

別に友達は全然悪くない

僕の問題なんだから

でも僕は友達じゃなくて

親に愛されたい

そう思ってしまった日から

何となく友達への振る舞いが変わった

気づいたら

みんな離れていった

きっと僕の(元)友達は

誰にも愛されず

友達に縋る僕とは違って

親に愛されているんだろうな

僕だけ違うんだろうな

羨ましい

｢子は無条件に親に愛される｣

どこかで聞いたことがある言葉

僕はそうは思わない

｢親は無条件に子に愛される｣

こっちの方が絶対に正しい

でも子は親から愛されるのが普通

それは本当なんだろうな

じゃあ自分は何なんだ

周りの人とは違う

何だか自分が

化け物に思えてくる

こんな自分大っ嫌いだ

死んじゃえ

辛いよ

苦しいよ

しんどいよ

誰か助けてよ

なんて言うのも迷惑なんでしょ

辛いって叫べたら

どれだけ楽なのかな

でも知ってるよ

どうせ叫んだって

どれだけ胸の内を話したって

大人はめんどくさいことが嫌いなんだ

忙しいことを免罪符に

みんな僕を素通りする

こんな世界に未練なんて残るだろうか