テラーノベル
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天才作家の唯一の駄作
自分で言うのもあれだが、僕は天才作家である
今まで出てきた作品のほとんどが、ドラマまたはアニメになり
知る人ぞ知る作家になった
そんな僕の唯一の駄作
それを消すことにした
燃やして、なかったことにする
それが今の目標だ
ゴォゴォと火が勢いよく燃える
それはそうだろうな、アルコールを撒いたんだ
最初に服が燃え、徐々に皮膚を焼いていく
痛いって?何を当たり前のことを
痛いに決まっているだろう
熱くて、肉にされて焼かれる豚の気持ちがわかった気がする
ま、そんなことはいいや
木製の家だったから燃えるのは
はやかった
煙で息が苦しい
もうそろそろ駄作がしぬ
おやすみなさい、僕の駄作
コメント
2件

Q何故わざわざ焼死したのか A紙を捨てる時、燃やしますよね。主人公は燃やす派でした、さっきのコメントでも言った通り、主人公は自身の人生すら作品(本)とみているため、人生(本)燃やそう!みたいな発想になりました。

Q主人公にとっての駄作とは? A察している人もいると思いますが、主人公にとっての駄作とは主人公自身のことです。主人公は自分の人生さえも作品だと思っている設定です。作家になるまでの主人公はとても酷い生活を送っており、主人公はそれを駄作と思い、自☆☆☆ることにしたのです。