午後10時過ぎのバイト終わり。
ざわめく夜の街を、人混みを掻き分けて歩く。
mob
ほら…ちょっとくらいいいじゃんか!
mob
ノリ悪いなぁ~
?
やめてくださいッ…
illma
…
そんな会話はありとあらゆる所から聞こえてくるはずなのに、どうしてそいつらだけが気になったのか。
その理由は明確だった。
mob
ほら、行くぞ!
?
あッ…
ガシッ…
illma
…こいつ、俺のだから
mob
くそが…
タッタッタッタッ
?
あ、あの…ありがとうございます…
illma
別に
illma
勘違いすんな
illma
お前を助けたわけじゃねえから
?
…え?
illma
覚えてないの、俺のこと?
俺は一秒たりとも忘れたことねえのに
illma
なあ…糸満那津?
natsu
ッ!?
natsu
も、もしかしてッ…
illma
その、もしかして、ですけど。
natsu
あッ…
俺がそう言うと、コイツの表情はみるみると青ざめていく。
ははっ…気味が良いや…笑
illma
あー、俺ってば良い奴だなぁ…!
illma
恨んでもいいはずの相手をナンパから助けてあげるなんて笑
natsu
ッ…
illma
…お礼に、何してくれんの?笑
きつく噛みしめられた唇。
震える握りこぶし。
深紅の瞳が俺を貫く。
そんな顔したって、お前は俺に逆らえない。
違うか?
natsu
ッ…わかりました…
男の表情には覚悟と諦めが浮かんでいた。
natsu
何でも、しますッ…
illma
…それでいい。
illma
着いて来い。
テクテクテク…
テクテクテク…
男は案外素直に着いて来る。
抵抗したって無駄だとわかっているのだろう。
ガチャッ…
illma
入れ…。
natsu
…
ペコ…
illma
今日からはここがお前の家。
illma
お前は俺の下僕として働け。
illma
俺の命令は絶対。
illma
わかったか?
尋ねているようで、答えは1つ。
natsu
はいッ…。
ふーん。
なんだ、物分かりのいいやつじゃんか笑
illma
…腹減った。
illma
冷蔵庫好きにして。
natsu
わかりました…。
男は素直にキッチンに立って、食材の確認をし始めた。
その澄ました顔は気に入らないが、まあ良いだろう…。
illma
これからだ…笑
これからもっと、地獄を味わわせてやる…ッ笑






