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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

いつからだろう、私が《見える》ようになったのは

あぁ、そっか。あの日だ。

私は薄れ行く意識のなか、始まりの日を思い出していた

あれはたしか、一年前...

美月

お母さん、ごめんなさい。

私は、静かに縄に首を通した。

美月

ん...

美月

あれ?

美月

ここ、どこ?

美月

私死んだはず

そこには、見たことのない神社があった

美月

どうゆうこと?

美月

もしかして、ここがあの世?

とりあえず私は現状を把握するため、周りに人がいないか見渡した

美月

ん?誰かいる

美月

あの、すみません

美月

ここはどこですか?

謎の青年

覚えていませんか?

美月

え?

謎の青年

ここは貴方が作った場所

謎の青年

私も、貴方に作られたモノ

美月

あの、すみません。ちょっと意味がわからなくて

美月

貴方は誰ですか?

謎の青年

そうですね

謎の青年

<使い神>とでも言っておきましょう

美月

使い神?

頭がおかしい人なのだろうか

結局ここがどこなのかも分からないままだ

謎の青年

美月さん

美月

え?

謎の青年

もう、約束は果たしたのですか?

美月

約束?

何の話をしているのだろう

そもそもなぜ私の名前を知っているのだろうか

美月

何のことか分からないんですけど

美月

それに、名前...

謎の青年

神様から聞いているので、それぐらいは分かります。

謎の青年

それより、約束を忘れてしまったのですか?

美月

すみません、心当たりがなくて

謎の青年

ならば、貴方がここに来たのは、死んだと言うことですね

美月

やっぱりここはあの世なんですか?

謎の青年

正確に言えば違います

謎の青年

さっきも言ったように、ここは貴方が作った世界

謎の青年

貴方がそう思えばこの世界はそのまま形を変えます

美月

どうゆうことですか?

謎の青年

難しい説明は後にしましょう。

謎の青年

とりあえず、神様を呼んできます

謎の青年

ずっと美月さんのことを待っておられましたから...

色々分からないことはあるが、他にあてもない

私は神様を待つことにした。

神様

美月

誰かに呼ばれたけれど姿が見えない

美月

誰?

謎の青年

やっぱり《見えない》ですか?

美月

何がですか?

謎の青年

今声をかけたのは、さっきお伝えした<神様>です

謎の青年

美月さんに覚えがない以上美月さんがつくる世界で姿を持つことが出来なかったんです。

謎の青年

結果、声しか聞こえない状態になっています

美月

じゃあ、どうして使い神さんは見えるんですか?

美月

はじめて会いましたよね?

謎の青年

私は神ではないので

謎の青年

そこら辺も追々説明します。

謎の青年

まずは、神様と話されてみてはいかがですか?

謎の青年

何か思い出すかもしれないですし...

美月

そうですね...

使い神さんはこれ以上話してくれなそうだったので、神様と話してみることにした

声しか聞こえない相手と会話をするのは初めてなので、会話の切り出しかたが分からない

美月

どうしよう

神様

何か困っておるのか?

美月

あ、いえっ!

やっぱり、いきなり声をかけられたらビックリする

神様

そうか

神様

ところで美月よ、なぜそなたは死んだのだ?

美月

え...

困った、これだけ信じられないことが起きてもまだ神様を信じたわけではない

なんなら、実は死にきれず、私は病院で夢を見ているのかもしれないとすら思ってる。

そんな中で自分の辛い過去を話すのはやはり躊躇する

美月

それは...

神様

なるほど、それは大変であったな

美月

え?

神様

無理に話さなくてもよい、私には全てが見えている

神様

話したくなったら、またそなたから教えておくれ

美月

もしかしてですけど、私が死んだ理由、分かったんですか?

神様

あぁ。

神様

見えたものを話そうか?

美月

いえ、いいです。

美月

もし本当に見えたなら、今すぐ忘れてなかったことにしてください

知られた。 この人が本当に神様かどうかなんて どうでもいい。 私の過去を知られてしまった。 それだけが私に重くのし掛かる

謎の青年

神様、そろそろ...

神様

そうか、美月すまんな、そなたを苦しめるつもりはなかったのだ

神様

言われた通り見なかったことにしよう

神様

また後で会いに来る、それまで懐かしい故郷を見て回るとよい

そう言われると、後ろで誰かがいなくなった気がした

話の内容も悪いのだが、それ以上に相手の表情が確認できないのはどうも気が狂う

それに、故郷とはどういう意味だろう 駄目だ、分からないことが多すぎる、ここは一回考えるのをやめよう。

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