「期間」

桃青 地雷さんは注意⚠ 通報❌

永遠に来ないで欲しいと思っていても

来てしまう朝

元々学校は好きではない

だから昨日、あんな事をしてしまって...、

今日は余計学校に行きたくない

なんで分かったんだ...、？

母親の勘というやつか

親のことをあまり甘く見るもんじゃないな

ﾊﾞﾀﾝ

僕は黙々と歩く

この道がずっと続いていて、

永遠に学校に着かなければいいのに...、

そんな希望を微かに抱きながら

ここを通ったらもう学校に着いてしまう

最悪だ

着いてしまった...、

ここには桃くんは居ない

きっと教室だろう

行きたくない...、

ついに教室の前まで来てしまった...、

もう入るしか僕に選択肢は残されていないのか...、？！

無理、やだ、入りたくない...

どうしよう...、

彼は紫

僕含む皆からは紫ーくんと呼ばれている

クラスでは皆のお母さん的ポジションだ

まずい、

紫ーくんは勘が鋭いから

何かあったってすぐに気づかれてしまう

本当は相談に乗ってもらいたいとこだが、

今回の件については

僕が7割...、

いや、僕が9割以上悪いから話しずらい...、

そしてシンプルに心配をかけたくない

ここは何も無かったようにして入ろう

彼は橙

クラスでは中心的人物で

最強エンターテイナーと皆から言われている

そんな彼は紫ーくんの彼氏だ

紫ーくんまた橙くんの笑顔見て照れてる...、笑

2人は付き合ってもうすぐ3ヶ月、

それなのにも関わらず、

未だに紫ーくんは橙くんの笑顔を見るだけで照れている

まったく、どれだけ彼氏ばかなのか...、笑

気まずい

まあ、気まずくしたのは僕なのだけれども...、

桃くんも今日はなんか変...、

そりゃそうだ

僕があんな事しちゃったのだから...、

逃げてしまった

僕は本当に弱虫だと思う

これから桃くんにどう接すればいいのか...、

ｶﾞﾗ...ｯ

桃くんに放課後、呼び出された

なぜ？

縁を切ろうとか、

友達やめようとか、そういう話だろか、、、

まあ、どちらにしてもいい話ではない事は確定...、

でもしょうがない

悪いのは僕だし、

夕日を浴びて

教室内は鮮やかなオレンジ色に染まっている

このなんとも言えない美しさ

僕はこの美しさが大好きだ

けれど、これ以上に大好きなものが僕にはある

それは

桃くん

僕は彼のことが大好きだ

勿論、恋愛的な意味で

ｶﾞﾗ...ｯ

でもこれから、そんな彼から別れの言葉を告げられるだろう

この気持ちを伝えられずに...、

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ♡300