俺は、朝からシャワーを浴びていた。
天堂 翔
ガチャッ
天堂 翔
今、誰か入ってきたか…?
風呂場から出ると、そこには
長い髪を下ろした、綺麗な女の子がいた。
…この学校では見ない顔だな…
天堂 翔
成宮 雫
ふっ…
男の裸見たくらいで反応し過ぎだろ。
…まぁいいや。
どーせこの子も遊びに来たんだろ?
天堂 翔
成宮 雫
俺は少し強引に、その子の両手首をつかみ、 ベッドに倒す。
そして、チュッ、とキスをする。
…女は大体これでスイッチが入る。
でも…なんだろう、この懐かしい感触…
天堂 翔
パンッ!
…っ、てぇ…
成宮 雫
成宮 雫
天堂 翔
その子は勢いよく飛び出して行った。
天堂 翔
ありえない、と思った。
もう、会うこともないと思っていた。
まさか…こんな所で…
天堂 翔
それから俺は、今まで遊んでいた奴らとは
全て縁を切った。
…というより、 切られた、が正しいかもしれない。
雫と部屋で会ってから、
雫が、俺から離れない。
女の子
女の子
天堂 翔
天堂 翔
女の子
女の子
天堂 翔
女の子
天堂 翔
そして、教室で、雫と再び出会った。
天堂 翔
成宮 雫
っ、やっぱり忘れてるよな。
天堂 翔
成宮 雫
さすがに俺も、
素っ気なくされるのは嫌だったから、
天堂 翔
成宮 雫
っ!?
こいつ、中学からあんま変わってない…?
天堂 翔
天堂 翔
成宮 雫
猫かぶり…
初めて…言われた。
あの時の俺は、本当に馬鹿だった。
成宮 雫
成宮 雫
好きなやつに、
好きだという気持ちを否定されたことが
どんなに辛いものか。
天堂 翔
天堂 翔
バカだな…俺。
…こんなこと言ったら、
絶対後悔するに決まってんだろ…
それでも…
雫が俺から離れて行くのが…
耐えられなかったんだ。
成宮 雫
…は?
いやいや、待って。
夜にこの寮出歩く意味、わかってんの?
天堂 翔
成宮 雫
パシッ
気付いたら俺は、雫の腕を掴んでいた。
天堂 翔
成宮 雫
なんでこいつはこんなに危機感がねーんだよ
狼がいる森に1人で出歩くよーなもんだろ
しかも…
彼方…?
あいつ、何考えてんの…?
雫が風呂に入ってる間、
俺は、エントランスでテレビを見ていた。
少し時間がたった頃…
夏川 莉斗
天堂 翔
夏川 莉斗
夏川 莉斗
天堂 翔
雫が、遊んだ…?
天堂 翔
夏川 莉斗
夏川 莉斗
夏川 莉斗
夏川 莉斗
夏川 莉斗
夏川 莉斗
はぁ…はぁ…
うそだろ。
雫は、 確かに彼方の所に行くって言っていた。
それに加え、
服が落ちていた…?
そんなんで分かることは1つくらい。
襲われた…?
天堂 翔
成宮 雫
天堂 翔
成宮 雫
見た瞬間わかった。
少し崩れた髪型に、
少し赤く火照った頬。
そして、
首筋についた、キスマーク。
天堂 翔
俺って、こんなに嫉妬深かったっけ
天堂 翔
成宮 雫
雫を引っ張り、鏡を見せる。
成宮 雫
天堂 翔
成宮 雫
くそっ…
成宮 雫
成宮 雫
お願い…雫…
俺を…
思い出してよ…
成宮 雫
成宮 雫
俺は…ただ…
成宮 雫
成宮 雫
…そうだよな…
こんなくそみたいな男。
嫌いになって当たり前だよな…
天堂 翔
天堂 翔
俺は…どうすればいいんだよ…
こんにちは!しだにのです! だんだん関係がギクシャク… 次回!雫sideに戻りますっ! 過去に翔がいると知った雫は… いいね600で続きを出したいと思います! 応援よろしくお願いします💪❤