テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
鬼霧宗作
橘靖竜
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
奇跡は必ず起きる。
無責任な歌の歌詞では、当たり前のように奇跡が起きる。
奇跡は起こすものだ。
別の無責任な物語の中で、フィクションの主人公が言う。
しかし現実はこんなもの。
奇跡なんて起きやしない。
イマナリが突き立てたカッターナイフが、たまたま身につけていた何かが盾となり、イガラシの体には刺さらなかったとか、都合良くイマナリが途中で気がわりをするとか――そんなご都合主義の奇跡は絶対に起きない。
その証拠に、イマナリが突き立てたカッターナイフの刃は、イガラシの脇腹へと突き立てられた。
イガラシ
思わず声を漏らし、その場に崩れ落ちるイガラシ。
フワ
フワが駆け寄り、イガラシを抱き上げる。
イマナリ
イマナリは動揺した様子で、一歩、また一歩と後退った。
イマナリの母親
イマナリの母親は、イガラシのほうへと駆け寄るかと思ったら、その予想に反してイマナリの方へと駆け寄った。
イマナリの母親
イマナリの母親
イシカワ
イシカワ
イガラシ
イガラシは声を絞り出す。
イガラシ
イシカワ
イシカワ
フワ
フワ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イマナリの母親
イシカワ
イシカワ
イガラシの思惑を汲み取ってくれたであろうイシカワが、イマナリの母親を怒鳴りつけた。
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワ
イシカワはイガラシのほうをチラリと見ると、改めてイマナリの母親を睨みつけた。
イシカワ
フワ
イシカワがイマナリの母親を怒鳴りつけ、そしてフワがスマートフォンを取り出す。
イマナリはどうしているだろうか。
彼の方に視線を向けようとしたが、しかしイガラシの視界はすでに真っ暗になりつつあった。