この作品はいかがでしたか?
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コメント
9件
紫橙編を書くのがだいぶ遅れてます もう少々お待ちください🙇🏻♀️ ՞
nmmn . stxxx 病み発言 . 自殺表現 . 自傷表現
紫
紫
またやってしまった
一番最後の記憶の中では 夜中の三時頃まで起きて パソコンいじってた
今朝焼けが見えてて時計が五時だから 二時間も寝てたのか
紫
せめてソファーで寝ればよかった
体の節々から悲鳴が聞こえてくる
後でしっかり寝よう 視界がぼやけてる
パソコンを立ち上げて 作成する書類のチェックと メールが来ていないかを確認したら 俺自身のスマホも確認する
LINEも確認していたら 十二分前に桃くんから LINEが来ている
内容を確認すると
血だらけになった 自分の腕を写した写真と ひとつのメッセージ
「 視界めっちゃぐわぐわしてるw 」
おそらく出血多量による貧血だ
下手をすれば死んでしまう
紫
紫
寝不足のせいで 体が頭に追いついていない
頭の中では 急がなきゃと分かっていながら 体は早く動いてくれない
その時だった
黄
紫
黄
そう言う黄くんもレジ袋の中には エナドリが大量に入っていた
おそらく耐久するつもりだ
黄
紫
黄
黄くんは驚きながらも冷静に 相方の赤くんに連絡して その赤くんを伝って 橙くんの方にも連絡が行った
けれど、青ちゃんには 連絡がついていないらしく 直感的に青ちゃんもダメな日なんだと 俺らは悟った
黄
紫
紫
黄
黄
紫
桃くんの合鍵は橙くんが持ってるから 橙くんが来るまでの間は 桃くんが住んでるマンション前の ベンチで休むことにした
目の前が霞む目で空を見上げると 空が綺麗だった
青ちゃんが自殺しようとする日は 必ず天気のいい朝
絶好の自殺日和だと踏んだんだろう
橙
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
それはそれを言い切ったあと 意識が闇の中に飛んで行った
桃の部屋の前まで来ると 紫くんは既に夢の中だった
相当疲れていたんだろうな、と 思わせるように体が脱力している
いつか紫くんも倒れそうで怖いわ
というか 桃は鍵を開けてくれるやろか
鍵は持っとるけど 紫くんおぶってるから ぶっちゃけ鍵開けるのは至難の技
せめて鍵開けてくれたら ドアは引っ張れる
でも楽しんでるだけで 本人に死ぬ気は無いやろうから 開けてくれる可能性は充分にある
インターホンを押して 数秒待ったら扉から[ カチャン ]と 鍵を開ける時の特有の音がした
俺は少し急ぎめに部屋に入った
入った瞬間の匂いは 錆びた鉄の匂い
長くは嗅いでおきたくない匂いだ
橙
そして足元ら辺を見ると 桃が力尽きたのか 貧血で気を失ったのか倒れていた
俺は急ぎながらも丁寧に 紫くんを廊下の壁に もたれかからせるように座らせ
桃の脈をとった
橙
医療関係者でもないのに分かるくらい 脈が弱くなっていた
口に手をかざすと 呼吸も弱くなっていた
紫
少し仮眠を取ったからなのか 復活した紫くんが桃に近寄る
橙
紫
俺は手首以外の外傷を探し始めた
ちなみに手首はザックリいっていて 何をどうしても血が止まらない
俺は桃の服を上げてみると 肋骨周辺の骨が分かるくらいには 痩せ細っていた
けど、手首以外の外傷は無さそうで 安心したらいけないけど安心した
紫
橙
橙
手首を縛ったら 止血くらいにはなるやろ
紫
橙
紫くんは朝会ったばかりの時とは 違ってテキパキと動くことも出来て 会話もふわふわしてない
少し寝て脳が 冴えてきたんやろうと思う
俺的にはもう少し寝てもらった方が 安心なんやけどな
青ちゃんの家の鍵は 僕が持ってるから一足先に部屋に入る
赤はさっきまで寝てたらしくて 少し遅くなるって言ってた
黄
そう呟きながら鍵穴に鍵を刺すと 鍵が空いてることに気づいた
閉め忘れか、死にたくないから わざと開けてるのかは分からない
でもとりあえず急いで中に入った
リビングに繋がる廊下は ドアを開けたら 最初にあるのはキッチン
そのキッキンのところで 僕は足が止まった
青ちゃんが包丁を自分の お腹に向かって突き立てている
けど刺してはいなくて 包丁を握っている手が 見てわかるくらいには震えている
青ちゃんは死にたがりのくせに 自分で自分を刺すのを怖がる
僕みたいに
黄
青
青
黄
青
黄
黄
青
黄
青ちゃんが泣きそうになって また自分の胸に 包丁を突き立てた時だった
赤
赤が冷静に僕らを止めた
赤
黄
僕は体の力が一気に抜けて その場に座り込んでしまった
赤
青
赤
青ちゃんは赤の腕を強く掴んで 泣きそうな目で言った
青
青
『 殺して 』と訴えるような目だった
俺らが今いるのは病院
あの後すぐに救急車が来て 桃は病院に運ばれた
医者
医者
橙
医者
医者
医者
橙
俺は全身の力が抜けた
紫
医者
医者
紫
医者
紫
医者
一時間前まで寝不足で ぶっ倒れていた人とは思えんほど しっかりしとる
やっぱ紫くんは凄いな
赤
青
青
俺の腕をさっきよりも強い力で握って 今呼吸して生きるだけで いっぱい いっぱいな目をしていた
赤
青
赤
青
赤
赤
赤
俺は泣きそうになりながら さっき青ちゃんが 俺の腕を握った時よりも 強く強く抱き締めた
青
たくさんの思いが溢れてきたようで 俺の背中の方の服を掴んで 大泣きし始めた
赤
青ちゃんの頭を優しく撫でて 俺は笑いながらこう言う
赤
青ちゃんはいつも俺らをご飯に誘う
俺は適当に流したりしてるけど 本当はとっても嬉しいんだよ
その明るい 笑顔で、雰囲気で、仕草で、声で メンバーみんなが笑顔になる
いつも笑顔にしてる橙くんだって 決して例外じゃない
青ちゃんのその明るさは どこかに持っている不安の裏返し
その不安は 誰かに明かしたっていいんだよ
俺だって、黄くんだって 紫くんだって、橙くんだって 相方の桃くんにだっていいよ
でもそのかわり、笑かして笑ってね
青
赤
黄
赤
赤
一人になる時はあるかもしれない
でももう俺らは独りじゃないでしょ
青ちゃんも黄くんも俺自身も 精神的にも状況的にも落ち着いて ご飯を食べてた時、
紫くんのひとつのメールが入った
黄
赤
青
赤
黄
青
赤
青
黄
俺らは三人とも驚いてて もはや冷静って感じの状態になってた
赤
黄
青
赤
ほぼ通常運転になってきて 緊張しきってた心が 開放された気分になった
赤
青
青
無邪気な笑顔が可愛い
黄
黄
黄ちゃんがバテバテになりながら 俺の肩に手を置いて歩いてる
赤
黄
納得しても当たり前に俺の肩から 手をどけてくれないから 重いし俺も暑い
青
青ちゃんが あんまり着いてきてなかったから 少し後ろを見てみたら 空を見上げてフラフラと歩いてた
赤
こんなに暑いから 熱中症が心配だ
青
青
穏やかな目で空を見上げる青ちゃんは 儚いのに、どこか力強かった
でも本当に綺麗な光景だった
黄
赤
赤
青
黄
赤
黄
赤
人のことをよく見てて、よく考えて 周りを見て行動できるのが 長所であり 違う見方をすれば短所になる
本当に優しい人だと思う
紫
廊下に繋がるドアの方を指さす
桃
そうすると桃くんがドアの方を向いた
青
一番最初に入ってきたのは青ちゃん
今にも泣きそうな顔で入ってきて すばやくこちらに駆け寄ってくる
桃
少し歪な笑顔を作る
赤
二番目に入ってきたのは赤くん
今の桃くんの笑顔を見て 唖然とした顔で桃くんに近づいて 覗き込むように顔を見てる
桃
疑問形になりながら 頭を右の方にこてんと倒す
桃
桃
ゆったり喋ってて 眠い時の桃くんと同じように見えて 可愛く感じる
黄
最後に入ってきたのは黄くん
桃
また疑問形になりながら喋る
けどさっきから嘘ばっか笑
橙
橙
紫
三人が来る前はずっと 「 痛い。吐き気と目眩する 」 とか言ってたのに
三人が来た瞬間 強がるように笑顔を見せて 頑張って喋ってた
青
青ちゃんが心配そうに もはや肩から力が抜けて話してたら
桃
いつも通り煽りにも見える笑みが出た
青
パッと黄くん赤くんの方を見る
赤
黄
黄
青
呆れるように肩を下ろした
たまに辛いことや驚くことがありつつ 穏やかで和やかな毎日
こんな日々が続けばいい
そう思えた
遅い&長くてごめんなさい
多分次回作も遅くなります