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コメント
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俺と蛍は小学生の頃、同じクラスだった。
モブ(使い回し)
俺は小学校の頃、いじめにあっていた。
些細なことだった。別に、痛くも痒くもなかった。
貧乏だからと、服が汚いからと、体が臭いからと、みんな俺から離れていった。
悪口を言われ、ものを隠され、捨てられ、知らんぷりをされる。
日向
日向
モブ(使い回し)
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理不尽だった。
なんで俺だけなのって、この時はずっと思っていたんだ。
ガラガラ
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月島
日向
俺たちよりも身長がデカく大人びた転校生の月島蛍くんはすぐに人気者になった。
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月島
勉強も出来て、優秀で、イケメンな月島蛍くんは女子に人気で、男子にも人気だった。
日向
俺は、月島蛍くんのことを見ているだけで良かった。
胸がドキドキする感情を、誰にも教えたくなかったんだ。
だって、知ってるんだもん。
この気持ちは、好きだってこと。
その相手が男の子なのも、同性同士が世間では憎まれていることも。
子供ながら、よく知っていたんだ。
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日向
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日向
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日向
日向
月島蛍くんの前で、そう言ってしまった。
当然、月島蛍くんは俺の方を見たあと、すぐに女子の方へと視線をうつした。
嫌われた、俺はそう思った。
でも、いいんだ。
汚い俺に近付きたくないのは、向こうもそうだから。
影で見守るだけでいい。
話しかけなくてもいい。
俺が見えなくてもいい。
かっこいい月島蛍くんを見ていたい。
ずっと。
日向
日向
モブ(使い回し)
モブ(使い回し)
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なんで俺にこんな事をするのか、さっぱりで···よく分かんなくて。
貧乏だからっていじめるのはおかしい。
日向
日向
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月島
日向
月島蛍くんが見ているのに、目から涙が止まらない。
抵抗出来ない。
月島蛍くんにもいじめられる。
汚いから、臭いから、気に食わないからって。
男が好きって分かってるのかもっ。
だから、だからいつも俺の方を見るんだっ。
けがわらしい目で俺を見てるんだ。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だっ。
嫌われたくないっ。
そばに居たい。
見てるだけじゃなくて、もっと傍に。
モブ(使い回し)
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ドンッ
いじめっ子が俺の体を押した瞬間、俺は体がふらついた。
頭から落ちる、そう思ってしまった。
ガシッ
日向
月島
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日向
俺より体の大きな月島蛍くんに抱きついた。
暖かくて、心地がいい。
幸せだ。
日向
月島
日向
月島
日向
月島
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月島
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月島
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日向
この時、月島くんの笑顔に怯えたいじめっ子、そしてこの俺もその笑顔にビクッとなった。
だって、その笑顔の先は怒っていたから。
月島
モブ(使い回し)
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月島
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月島
月島
日向
月島
日向
モブ(使い回し)
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それからいじめが止んだ。
月島蛍くんが助けてくれた。
日向
月島
日向
それから蛍と仲良くなった。
ずっとそばに居てくれた、可愛いって、いい子だって言ってくれたし、頭を撫でてくれた。
でも···。
モブ(使い回し)
日向
月島
蛍が転校をした。
転校後、蛍と会うことはなかったし、いじめも再開した。
俺は蛍のことを思いながら、過ごした。
そして学園に入学する時、蛍と再会した。
日向
月島
山口
月島
日向
再会した直後に告白をされ、蛍と付き合った。
好き同士だったことも驚きだったけど、蛍がこんな進学校を選んだこともビックリだった。
ここは、スポーツが有名だから。
山口と会ったのもこれがきっかけ。
蛍と山口が幼馴染みだってことを知ったのも、山口が蛍にあだ名で呼んでることも、そんぐらい仲が良いってことも。
山口に嫉妬しだしたのは···この時からかもしれない。