シュウジ・ドストエフスキー
ふと、後ろを振り返ると、太宰治……いや、シュウジがこちらへ向かってきていた。
アバドン
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
シュウジは一度フョードルの方を見たが、またアバドンの方を見る。
アバドン
アバドン
アバドン
アバドンの震える声とは対照的に、シュウジの声は飄々としていた。
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
アバドン
シュウジはアバドンのことを鼻で笑うように、真っ赤な天を仰いでこう言った。
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
中原中也
アバドン
聞き覚えのある声、背丈、見た目。
目の前に現れたのは、自身が乗っ取っていた中原の姿だった。
アバドン
中原中也
アバドン
中原中也
中原中也
アバドン
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
太宰治
アバドン
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
シュウジ・ドストエフスキー
中原中也
中原中也
中原がそう呟いた時、自身の体がふわっと重力がなくなった。
いや、重力がなくなったわけではない。
下へ下へと落ちていっているのだ。
アバドン
……まだ?
消えず残っていたとして、何が残る?
認められたかったあの人はもう認めてくれない。
誰も彼もただいっしんに悪魔を否定するばかりだろう。
それに、きっともう、誰も悪魔を呼んだりはしない。
悪魔としての威厳ももう底を尽きた。
ならば、
もういっそのこと、消えてしまえた方が楽なのではないか?
そうだ、このままあらがうことはやめよう。
地獄の先で苦しんでいる方がまだ、ましじゃないか
なら、もう……
ドシン
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
死にたくない 消えたくない 死にたくない 消えたくない 死にたくない 消えたくない 死にたくない 消えたくない 死にたくない 消えたくない 死にたくない 消えたくない
私はまだ、私は、まだ……
私は……
ただ、愛されたくて……
コメント
2件
すげぇや、もうこれ別ルートの原作って言われてもガチで違和感無いわ… あとアバドンお前ぇ…好きだぜそういうのぉ…