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別に好きで生きてるわけじゃない

あの頃の私が聴いたら多分

目から大粒の涙を流し乍 嘆くだろうね

蒼空 アオイ

…ひ-ま-だ-な-

国木田

なら仕事をしろ

蒼空 アオイ

だって……終わらせちゃったんですもん

蒼空 アオイ

だから

蒼空 アオイ

ひ-ま-

乱歩

だったら蒼空
僕の駄菓子調達してきてよ

蒼空 アオイ

乱歩さんの駄菓子ですか?

乱歩

うん

蒼空 アオイ

…わっかりましたぁ!

蒼空 アオイ

何時も通り ラムネは要りますよね

乱歩

うん

太宰

あ!
先輩 なら買い出しなら私も!

国木田

お前は先に仕事をやれ
この包帯無駄遣い装置が…ッ!

太宰

…ちぇ-
国木田くんのケチ

国木田

ケチとはなんだッ!

蒼空 アオイ

…それじゃあいってきま-す

谷崎

いっ、いってらっしゃい

蒼空 アオイ

ふんふふーん!

蒼空 アオイ

お使いお使い~!

蒼空 アオイ

……って

蒼空 アオイ

私なんでこんなにテンションが高いんだ…?

蒼空 アオイ

…まぁいいか

蒼空 アオイ

ふと 空を見上げてみれば 朝の時みた眩しい太陽はすっかり落ち着き

今は心地よい温度になっている

蒼空 アオイ

…ふふっ

蒼空 アオイ

朝みた時は日向ぼっこに向いてないかと思ったけど

蒼空 アオイ

そうでも
なかったみたいだね

太陽にふわっと微笑みかけ コンクリートに写った自分の影に手を軽く翳し挨拶を交えた

蒼空 アオイ

…よし

蒼空 アオイ

そろそろ行かないと

蒼空 アオイ

乱歩さんに怒られちゃう

思わずにこっと笑顔を造ってしまった

蒼空 アオイ

…すっかり
癖になっちゃってるな

蒼空 アオイ

笑顔

そっと自分の頬に手をあて

瞳を閉じた

僅か数秒後に瞳をあけ

私は頷いた

蒼空 アオイ

よし…!

蒼空 アオイ

早くお使い
終わらせないとね

正直 今自分がどんな顔をしているか分からない

でも……酷い顔だったら見られたくはないな

蒼空 アオイ

御免くださ-い

…おやおや 今回は蒼空ちゃんかい?

いらっしゃい

この人は この駄菓子屋さんの店主 「飴」さん

正直 駄菓子屋さんに因んだ名前の持ち主だと私は内心思っている

蒼空 アオイ

えぇ~っと

はいはい
何時ものだね

蒼空 アオイ

…ふふっ
ありがとう御座います

蒼空 アオイ

お代は……

1290円だよ

私は、ポケットの中から財布を取り出し 1290円を飴さんに渡した

ふふっ
毎度あり

蒼空 アオイ

また来ますね

嗚呼
楽しみにしてるよ

他愛もない会話

そんな会話が尊いと思うのは不思議な事だろうか

それとも

私の心が穢れてるからだろうか?

まぁどちらにせよ

天秤に載せた何かを動かしてるだけだ

蒼空 アオイ

ただいま戻りました~

乱歩

蒼空遅いっ!

蒼空 アオイ

あははっ
御免なさい 乱歩さん

乱歩

…まぁいいけど
それで 駄菓子買えた?

蒼空 アオイ

はい 何時ものですよね

乱歩

そうそう!

乱歩

ありがと

蒼空 アオイ

ふふふっ
礼には及びませんよ

太宰

先輩~

蒼空 アオイ

ん?どうしたの?太宰

太宰

私と川へ入水しに行きませんか?!

蒼空 アオイ

……また今度ね

太宰

えぇ~先輩のケチ

蒼空 アオイ

ケチも何もないよ

蒼空 アオイ

だって私泳げないし

太宰

えぇ?!
先輩泳げないんですか?!

蒼空 アオイ

何時も川で流されてる後輩には言われたくないね

蒼空 アオイ

そもそも 泳げなくても生きていけるし

でも……いざ 泳ぐってなったらどうするんですか?

蒼空 アオイ

……それは

蒼空 アオイ

自分自身に異能力使えばいい訳だし

蒼空 アオイ

敦くんは泳げるの?

……まぁ 多少は泳げます

蒼空 アオイ

……羨ましい限りだね

蒼空 アオイ

……それはさておき

蒼空 アオイ

太宰 仕事したの?

太宰

……嫌だなぁ先輩

太宰

流石にしてますよ

蒼空 アオイ

……異能力

太宰

ゑ…まさか

蒼空 アオイ

「夏夜澄」

蒼空 アオイ

…太宰覚悟しな

蒼空 アオイ

「自白」

太宰

……仕事やってないです

蒼空 アオイ

…よし

蒼空 アオイ

「しろ」

太宰

……はい

……

《異能力で太宰さんを従えさせるなんて…やっぱり凄いな》

蒼空 アオイ

あ~あ

蒼空 アオイ

これで今日は異能力使えなくなっちゃった

谷崎

そうは言っても…もう夕方ですよ

蒼空 アオイ

夕方だろうが 夜だろうが

蒼空 アオイ

もし 本当に私の異能力が必要になった時に使えなかったら意味ないでしょ

谷崎

……確かに

国木田

…だが 蒼空

国木田

お前の異能力は三度目を使えるだろう?

蒼空 アオイ

国木田さん 私の事殺す気ですか?

国木田

……殺そうとなどは考えていない

国木田

…まぁ あの唐変木以外はな

太宰

国木田くぅ~ん!
ひっど~い!

国木田

…済まない 蒼空
まず此奴を殴ってからでも良いか?

蒼空 アオイ

駄目ですよ 国木田さん

蒼空 アオイ

後で私が怒っておきますので勘弁してやって下さい

太宰

え?

国木田

……それもそうだな

蒼空 アオイ

…まぁ私の異能力は何度も使うと…とんでもない代償が来るんで使いたくはないんですよね

蒼空 アオイ

探偵社がやばい時以外は

与謝野

まぁ…瀕死の状態になったら妾が治してやるよ

蒼空 アオイ

……痛くしないで下さいね

与謝野

分かってるさ

…そういえば 蒼空さんがいう異能力の代償って…なんなんですか?

蒼空 アオイ

ん~……まぁ簡単に言えば 二種類あるんだ

二種類も?!

蒼空 アオイ

うん

蒼空 アオイ

一つ目は 私が私で"いられなくなるか"

蒼空 アオイ

二つ目は 瀕死状態になるか

…私が私でいられなくなる?

蒼空 アオイ

…簡単にいえば自我の暴走かな?

蒼空 アオイ

周りに危害を加えだしちゃうんだ

ひぇ……

蒼空 アオイ

……まぁ三度目を使わなければいい話だから

蒼空 アオイ

気をつければ
いいだけなんだよねぇ

蒼空 アオイ

全く…自分の異能力に呆れちゃうよ

……でも蒼空さん

蒼空 アオイ

ん?

その代償が分かるって事は 三度目を使ったことがあるって事ですよね

蒼空 アオイ

……あ~…まぁね

蒼空 アオイ

三回ほどは使ってるよ

三回?!

蒼空 アオイ

一回目がさっきいった自我の暴走

蒼空 アオイ

二回目が 瀕死状態

蒼空 アオイ

三回目は……特に何もなかったかな?

何もなかった…?

与謝野

まぁ…その時は妾達も不思議だったよ

与謝野

まさかの代償なしってのがあるとはね

って事は…三種類なんじゃ

蒼空 アオイ

…そこは気にしないで?

あ……はい

蒼空 アオイ

…ん~…

蒼空 アオイ

……ぁ もう時間なのでお先に失礼しま~す

谷崎

ぇ…ぁ……もうそんな時間なんですね

太宰

先輩~ ついて行っていいですか~?

蒼空 アオイ

駄目だよ

蒼空 アオイ

そもそもさっき思ったけど

蒼空 アオイ

太宰…私の異能力無効化出来るんだっけ?

太宰

はい

蒼空 アオイ

…使った意味なかったね

太宰

はい!

蒼空 アオイ

声が大きくて宜しい!

蒼空 アオイ

それじゃあ 失礼しま~す

与謝野

はいはい お疲れ様

軽く手を振り 皆に今日の別れを告げた

別れっていうほど 寂しくはないのにね

蒼空 アオイ

蒼空 アオイ

はぁ…もう今日も終わっちゃうのか

蒼空 アオイ

早いねぇ

蒼空 アオイ

時の流れって

蒼空 アオイ

…あの時よりは微かに遅いけどさ

空を見上げると 橙色をしたまぁるい太陽は

沈みかけていた

蒼空 アオイ

…戻りたいな あの頃に

言霊は消せない

でも 温もりは消えるんだ

確かにあった温もりは

知らなかったくせに…

お前は…なんで能力を使った!

お願いだから死なないで

うるさいんだよッ!

蒼空 アオイ

嗚呼 言霊よ

我を縛るな

我は汝の下僕では無い

蒼空 アオイ

…み~んな

蒼空 アオイ

裏ばっかり

蒼空 アオイ

正義なんて
ただの紙切れなのにさ

蒼空 アオイ

信じちゃって…

蒼空 アオイ

ねぇ…気づかないフリさ
辞めなよワタシ

蒼空 アオイ

ッ…

蒼空 アオイ

……はぁ……はぁ…

勢いよく起きた先には何時もの光景

何度も蘇る悪夢

私の脳内は完全にパニック状態だ

蒼空 アオイ

…なんだ……夢…か

一息ついたのも つかの間

私は我に返り 近くにあった目覚まし時計に勢いよく食らいついた

蒼空 アオイ

…6時5分…もう起きても良さそうだね

私は、頬を伝う汗を服で拭い ベッドから降りた

キッチンを漂う朝の香り

この香りは結構嫌いじゃない

蒼空 アオイ

…今日は……パン系にしよ

冷蔵庫から 食パンに牛乳 あとちょっとした夕飯残り物を取り出した

蒼空 アオイ

……さてと 作りますか

手際よく作っていくのは至ってシンプルなサンドイッチ

色々な物を一気に食べれるし あまり胃にずっしりと来ない重みが好きだ

蒼空 アオイ

……よし

蒼空 アオイ

出来た

本当にシンプルで普通なサンドイッチ

私はサンドイッチを手に持ち 成る可く大きくかぶりついた

蒼空 アオイ

キッチンには様々な食材が粉砕されていく咀嚼音が広がる

味は本当に普通で美味しい

何分かかけて胃の中に収められた 結構なお手前で

簡単に後片付けを施してから

私は、頬を両手で叩く

蒼空 アオイ

……よし
今日も頑張りますか

悪夢は見れど 冷めぬ夢

その良い夢はいつまで続くか

そして崩壊の音はいつ鳴るのか

もうすぐだよ

蒼空 アオイ

……よし いってきます

彼女は再び悪夢へとかえる

快晴には涙を 曇り空には笑顔を

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