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似た者同士
離れゆく温もり
もう何も失いたくないのに
どうしたらいいの?
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
私は息を呑んだ
そう 目の前にいる 少女がとても可愛かったからだ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
理解が追いつかない頭を無理矢理働かせ
精一杯の言葉を口から零す
敦
敦
敦
蒼空 アオイ
赤色が印象的な和装の服は 腰あたりに黄色の帯で括られており
紺色の長髪を二つ結びにし 更には百合の花弁の髪ゴムでお洒落にしている
鏡花
鏡花と呼ばれた少女が不思議そうに敦くんに尋ねる
私の存在を_
敦
敦
蒼空 アオイ
鏡花
小さく少しだけ恥ずかしそうに呟く様子は
本当に 可愛げのある子だと改めて思った
蒼空 アオイ
鏡花
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
薄暗い廊下が
フラッシュバックと重なりあうのは不思議だろうか?
蒼空 アオイ
太宰
そうだとすると恐らく この「闇」のせいだろう 私がこの廊下を長いと錯覚してしまうのは
…本当に
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
太宰
そう
あの時の血濡れた記憶が
私を懲らしめる
鈴桜 リオ
鈴桜 リオ
廊下に撒き散らされた 赤黒い絵の具は
鉄の匂いがした
そう
目の前には 赤い絵の具に染まった
「鈴桜」が倒れていた
あの時…私は
視界が黒く塗り潰された
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
本当に急すぎる質問に私は一瞬 戸惑った
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
太宰
太宰
太宰
先輩が殺したんですか?
蒼空 アオイ
先輩が殺したんですか?
自分の口から 発言しようと思っていなかった言葉が零れた
その時の先輩の表情は_
太宰
本当に先輩かと疑ってしまう 狂血に塗れた狼のような瞳をしていた
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
そう 今の発言が先輩の「アレ」を引き出してしまった
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
〖怒っている〗
そう確信した
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
先輩は_
太宰
太宰
太宰
太宰
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
矢張り 先輩は_何かを心に隠している?
いや_隠してしまっている?
_分からない
蒼空 アオイ
すると 目の前の先輩が意識を失い
前のめりに倒れた
太宰
私は 倒れゆく先輩を受け止め
軽く頭を撫でた
太宰
太宰
よく見ると先輩の目の下には隈が出来ており
顔は青白かった