秘密は御館様だけに

サキの過去、御館様が何回 サキに聞いてもなかなか答えて くれなかったが 聞き始めて3ヶ月後 サキは話を始めた

サキは生まれた時から不幸だった

親にも兄にも姉にも 構われずにいた

虐待を、受けていたのだ

幼稚園にも行かせて 貰えず

小学校も行ってない

サキも学校にいっていたら

3年生の新学期

を迎えていたのだろう

サキは買い物をしていた

親から1000円貰いそれで一日を やりくりしないといけなかった

小学校に行っていない子が

そんな計算をできるのだろうか？

普通は出来ない

サキも勿論出来なかった

当たり前といっていいだろう

やりくり出来るわけがなかった

ひき肉を買ってもキッチンを 使わして貰えないんじゃ

焼くことすら出来ない

だからいつもキャベツの千切り で、済ませていた

サキの体は3年生とは 思えないほど背が小さく 体重が軽かった

当たり前だろう

キャベツの千切りしか食べていなかったらそうなるに決まっている

ある日、そんなサキでも 楽しい、生きたいと思える日が来た

いつもみたいに買い物をしていたら

真一郎君にあった

バイクに乗ってます

真一郎のバイクの後ろに乗ってます

マイキー達と会ってから サキの楽しみがあるようになった

真一郎と一緒にいたおかげで 真一郎が死ななかったし 圭介といたおかげで 圭介が死ななかった

サキはいつの間にか 不良の業界で有名になっていた

そんな楽しい日々も 直ぐに壊れることは 誰も知らなかった