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盲目なミルクティー

第4話 - お見合い

2025年03月28日

#大人ロマンス？なのか？

#一次創作

永遠

そこで私は言った。もう二度と戻れないかもしれないから。「ナイル…!!…貴方が…」好きでした___ 最後に私は彼の頬に流れるキスをして別れを告げた。さようなら。もう二度と会うことはないでしょう___

フィミアドール

…

フィミアドール

恋って難しいわね。

サラ

左様でございますね。

今日は暇なので屋敷に戻り庭のテラスで本を読んでいる

フィミアドール

サラは恋、したことある？

サラ

…一度だけ。

フィミアドール

…え、そうなの？

フィミアドール

知らなかったわ。

サラ

私も15歳の時でした。

サラ

片思いです。

フィミアドール

今は？

サラ

お慕えしている人はいません。

フィミアドール

…そう。

フィミアドール

私も婚約者探ししないと…

サラ

……お嬢様

サラ

お見合いをしてはいかがでしょう？

フィミアドール

…お見合い？

サラ

はい。

サラ

貴族社会ではお見合いが定番です。

サラ

ただ、お嬢様が小説のような恋がしたけr

フィミアドール

お見合いしましょう。

サラ

……

サラ

はい、すぐ手配します。

夜になった夜になると暗くなる？らしい私にとってはどちらも同じなんだけど…

フィミアドール

(確か窓は…)

ﾊﾞﾀ

フィミアドール

よし

フィミアドール

今日は風が気持ちいい

ﾄｺﾄｺ

月が当たって明るく？なった

噴水の音がする

そして花のいい香り

フィミアドール

…

.･*’’*･.♬.･*’’*･.♬

私は目が見えない

だから私は

耳で見る

他の五感が私の目の代わり

私は音を聞くのが好き

だから私はよく楽器を奏でる

フルート？というらしい

とても綺麗な音だ

素敵な音色ですね

フィミアドール

…誰ですか？

あぁ、すみません。

驚かせましたね

名乗るほどのものではありません。

フィミアドール

…

貴女の綺麗な音色に誘われただけです。

フィミアドール

…お言葉が上手ですね。

それほどでも。

…聞かせてくれますか？

フィミアドール

…今日は気分がいいので

.･*’’*･.♬.･*’’*･.♬

素晴らしい演奏でした。

フィミアドール

ありがとうございます。

また、聞きに来てもいいですか？

フィミアドール

貴方が怪しい人でなければ

ははっ。ご冗談を。

フィミアドール

(冗談じゃないんだけど…)

では、淑女様

また聞きに来ます。

ｻｯ

フィミアドール

…

フィミアドール

(怪しい人でなければいいけど)

フィミアドール

……

ご子息

綺麗な方だ、お名前は？

フィミアドール

フィミアドール・ローリスと申します。

ご子息

フィミアドール…！

ご子息

素敵な名前だ

ご子息

きっとその名前から貴女の美貌が溢れ出ているのでしょう

フィミアドール

勿体ないお言葉です。

ご子息

そんなに謙遜しないますな

ご子息

初のお見合いが私だなんて嬉しいかぎりです！

ご子息

この国の美貌は全て貴女から出ているのでは？

フィミアドール

……

また違うご子息

ご子息

貴女の領地で育てた花はどれも美しい！

フィミアドール

ありがとうございます…

ご子息

一部は花屋に提供しているようですが、

ご子息

それは本当ですか？

フィミアドール

はい。

フィミアドール

見ても得ですし

フィミアドール

贈り物でも素敵だと思いませんか？

ご子息

さすがフィミアドール様！

ご子息

柔軟な考えを持っていらっしゃる…！

また違うご子息

ご子息

貴女の携わった本屋は素晴らしい

ご子息

最初は本屋1つ、大きい建築だと思いましたが、

ご子息

まさか、中に喫茶店を営んでいるとは

フィミアドール

何かを抓んで読みたい人もいれば

フィミアドール

集中しすぎで糖分が足りなくなった時に

フィミアドール

丁度良いと思いましたので

フィミアドール

私自身も読書が好きなので

フィミアドール

読書を重ねるうちに
新たにアイデアが思い
浮かんだのです。

ご子息

なるほど。

ご子息

自分の体験を活かしてですか

ご子息

読書が趣味…好きなジャンルはありますか？

フィミアドール

(…あれ…この人……)

フィミアドール

私は冒険小説が好きです。

フィミアドール

特に【シウの異世界冒険譚】が好きで

ご子息

シウの異世界冒険譚…知ってますよ。

ご子息

シウの新たな発見にいつも驚かされるばかりです。

フィミアドール

…！

フィミアドール

ですよね！シウの探究心と親切心で進んでゆく世界！！

フィミアドール

いつも私も連れていってほしいと思ってしまいます。

フィミアドール

…

フィミアドール

わ、私、推理小説も興味があるのですが、難しくて

ご子息

推理小説、私よく読みますよ。

ご子息

伏線が沢山あるので、読んでいて楽しいです。

ご子息

興味があるなら、読んでみては？

フィミアドール

…

フィミアドール

……私は生憎、この目ですし

フィミアドール

理解できないことが多すぎるのです。

フィミアドール

なので、読んでいてよく分からなくなります…

ご子息

…失礼しました。

ご子息

御無礼をお許しください。

フィミアドール

！…いえ…！

ご子息

ですが私は

ご子息

私にはありますが、裏を返せば

ご子息

私には無い

ご子息

その視点で生涯を過ごせるのは

ご子息

辛く見えて、案外幸せかもしれません。

ご子息

五感は全て揃ってなくてもいいんです。

ご子息

貴女が貴女自身でいることで

ご子息

周りも貴女自身も幸せなんですから。

フィミアドール

…

ご子息

自分、大切にしてくださいね。

フィミアドール

…はい、ありがとうございます。

ご子息

では、そろそろ。

フィミアドール

あ、あの！

フィミアドール

御名前は？…

ご子息

あぁ、これは失礼…

ご子息

シリル・ドゥ・リストランテと申します。

ご子息

以後、お見知り置きを。

フィミアドール

はい。今日はありがとうございました。

サラ

……

フィミアドール

…サラ？

サラ

…一体、シリル殿下となんのお話を…？

フィミアドール

……殿下？

サラ

シリル殿下ですよ?!
隣国の王太子ですよ?!

フィミアドール

……え

フィミアドール

(なんで言ってくれなかったの？！)

サラ

奥様から殿下と伝えずにと言われましたので…

フィミアドール

……

フィミアドール

(母様〜！！……試したの？)

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永遠

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