現在7月15日。
あの日から、思い出したものは、 特になかった。
“未来”と思われるなにかも、 あの日からは見えなかった。
俺の部屋はは、暇ちゃんの部屋と 隣だった。
いつのまにか、本や書類で山ができた 机も
部屋が隣だから、 向かい合っているみたいに感じた。
すち
いつか小さい頃撮ったと思われる写真
どこかで撮った夕焼け。
見る限り、そこにあったから撮ったっぽい意味のわからないきのこ。
そして、みことちゃんであろう手と、 可愛げなプリン。
他にもたくさんあるが、一枚だけ 明るくて、美しくて儚い。
そんな写真。
それはひまわりを抱えて笑う 幼少期の彼だった。
部屋には四個ほど、 大きさの違うカメラが置いてあった。
おそらく、俺は写真を撮るのが好きだったのだろう。
その一枚だけだった。
人の顔をアップで写してある写真は。
青い空と、黄色い背景。
太陽のように優しく笑うひまちゃんと その隣で誇るように咲く向日葵。
多分その時の俺は、 この写真が一番好きだったんだと思う
…可愛くて、愛おしい。
パシャッ、
LAN
LAN
いるま
いるま
こさめ
みこと
みこと
こさめ
家主さん
すち
家主さん
家主さん
すち
すち
暇72
すち
家主さん
家主さん
すち
家主さん
家主さん
すち
家主さん
家主さん
家主さん
家主さん
暇72
すち
家主さん
家主さん
すち
すち
暇72
すち
暇72
暇72
すち
暇72
すち
すち
すち
すち
暇72
暇72
すち
暇72
すち
暇72
パシャッ
すち
バシャ、お湯に顔を叩きつける。
数秒息を止める。
ばっと顔を上げると、 髪を水が滴った。
上を向く。
扉の隙間から入る空気が冷たい。
目を瞑る。
真っ暗になる。
すち
俺の頰を伝ったのは、 滴る風呂のお湯であろうか。
コメント
19件
あーすぢぐんっっ切ないっっ 感動まじで、次どーなっちゃうだろな楽しみすぎる!!!
うわぁーもー好きです!続き楽しみすぎます!!