※注意※
こちらはすまないスクールの二次創作です。キャラクターを掴みきれていないことによる解釈違いが起こる可能性があります。
※前回に続きホラーテイストとなっており、今回も流血表現、暴力表現が含まれます。ホラー、グロテスクが得意な方のみ進むことをお勧めします。
キャラクターの顔はスキンからのイメージで描かせていただいております。また今回も長いので、じっくり楽しみたい方向けです。
それでもよろしければ、このままお進みください。
ドォン!
弾き飛ばされ、意識を失ったミスターマネー。
首を掴まれ、もうだめだと思った刹那───
第3話 隠鬼
ドォオオオオオン!
バキィッ!
グシャアッ!
グォォオオオオオオ……!
ミスターレッド
ミスターブルー
覚醒したミスターマネーが、次々と怪物を倒していく。目を凝らすと歪んだ眼鏡が落ちており、その殺気立った表情は別人のようだ。
覚醒したマネーはすまない先生に並ぶくらい強いが、長くは持たない。このままではいずれミスターマネーもやられてしまう。
それでも俺たちの心配をよそに、次と怪物を倒していく。1体。また1体。
あと1体。マネーが奴の腕を掴もうとして────
ガッ
ミスターブルー
あと一体、というところで覚醒状態が切れてしまった。最悪だ。怪物はミスターマネーの胴体を掴んでいる。 中途半端に目が覚めてしまったのか、何が起きたというような表情で怪物を見つめるミスターマネー。
そして、彼の体を捕らえた怪物はその両手で───
ぎいっ、ぁ、あ"ぁぁあああっ!!!
ミスターブルー
断末魔が響き渡る。マネーの表情が苦悶に歪む。僅かに残った力でもがいているが、締め付けられるにつれ弱々しくなっていく。
ゴボッ。彼の口元が真っ赤に染まる。
助けなければ。そう思っても足に激痛が走ってとても走れる状態ではない。息ができない。頬が痛い。
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターレッド
俺が止める前に兄貴が隠し部屋から飛び出してしまう。そして壁の向こうまで走っていった兄貴はその辺の石ころを怪物に投げつけて……
ミスターレッド
ミスターレッド
ドサッ
グルァアアアアアアアアアッッッ!!!!!
ドォオオオオオン!
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
兄貴は俺を置いて1人で突っ込んで行ったが、どう考えても敵うはずない。
囮になったミスターマネーは、もう無事ではないだろう。兄貴を庇ってくれたミスター銀さんは、目を閉じたまま動かない。
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
いやだ。
おいてかないで。
ひとりにしないで……。
すまない先生
ミスターブラック
ミスター赤ちゃん
ミスターバナナ
すまない先生
僕を先頭に、生徒3人が後に続く。道案内をしてくれた狼は、危ないからとミスター赤ちゃんが洞窟の入り口付近に待機させている。
途中で別れ道になっていたが、片側に金ブロックが積み上げられていた。おそらくミスターマネーだろう。僕たちは金ブロックが積まれた方へ進んだ。
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
すまない先生
ミスターバナナ
僕はいつでも対応できるようにダイヤソードを構えた。後ろでミスターバナナも用意してきた武器を取り出す。本当、頼もしい生徒だと思う。
すると、何かを考える仕草をしていたミスターブラックが、コマンドを入力してクワを取り出すと…。
ミスターブラック
ミスターバナナ
ミスターブラック
グシャ、グシャと何とも言えない音を立てて2つのブロックを回収するミスターブラック。センサーとシュリーカーを観察した彼は、うんうんと頷きパソコンで何かを打ち込み始めた。
すると────
すまない先生
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターバナナ
ミスター赤ちゃん
すまない先生
グルォオオオオオオッ!!!
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
すまない先生
突如現れたウォーデンに、咄嗟に剣を振るう。ミスター赤ちゃんに振り下ろされようとした屈強な腕が怯む。
すまない先生
ミスターバナナ
背後からミスターバナナがすかさず怪物にマシンガンを放つ。狙いは光る心臓、らしき部分に。
グオオ、と怪物は唸り声を上げてその場に崩れ落ちる。
ミスターバナナ
すまない先生
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスターブラック
カンッ…カンッ…
パチッ
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターブルー
古代都市探索の道中、俺たちは一旦休憩するために広い場所で焚き火を囲っていた。 見上げれば繁茂した洞窟が広がり、グロウベリーの光が神秘的な光景を生み出している。
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスターレッド
ミスター銀さん
ミスターブルー
反響する笑い声。各自持参した食料や収穫したグロウベリーを食べながら、俺たちは互いにふざけ合う。
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスター銀さん
ミスターマネー
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスターレッド
さっきまでダイヤを掘っていたミスターマネーが、珍しい鉱石を見つけたらしい。兄貴が早速食いつき、ミスター銀さんがそのうちの一つを貰っている。
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスター銀さん
どこにいても喧嘩が絶えない俺たちに、流石のマネーも呆れ顔だ。ミスター銀さんと顔を見合わせて肩をすくめる。
ミスター銀さん
ふとミスター銀さんがそう呟く。手元の鉱石を見つめるながら、銀さんは続ける。
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターブルー
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスター銀さん
焚き火を囲いながら、互いに笑い合う。今度はふざけ合いではなく、皆穏やかな、またはこれから見るものへの期待が抑えきれないというように目を輝かせて。
ミスター銀さん
ミスターブルー
どんなものが見られるかな。なあ皆、俺も楽しみだよ。
本当に、楽しみだったんだ。
ミスターブルー
兄貴が秘密基地を飛び出してから、どれくらい経っただろう。スマホの時刻を見る。30分程経っただろうか。俺にはもう何時間も経ったように感じていた。
横たわるミスター銀さんに目を移す。意識を失っているし、呼吸も弱々しい。体温だけでも維持しようと、カーペットを毛布代わりに重ねる。
銀さんの傷口から血が滲んだ。拭い取る。また滲んだ。拭いとる。兄貴が手当てをしてくれたとはいえ応急処置だ。このままでは命に関わる。
血が滲んだ。今度は銀さんのものじゃなかった。無意識に手に爪を立てていたようだ。銀さんが起きていたら血が出てるって、折れてない方の手でハンカチを添えてくれるだろうな。
ポケットに入っているものを取り出す。ミスターマネーがくれた鉱石だ。色は暗くてよく見えない。あの馬鹿、すぐやられるくせに、なんで囮役なんて買ったんだ。
ミスターブルー
視界が滲む。声を出してはダメだ。兄貴はまだ戻ってこない。やられてしまったのだろうか。 いや、兄貴は戻ってくるまで待てと言ったんだ。大丈夫、あいつはせこいけど逃げ足は誰よりも早いから。きっと
ズドォオオオオオン!!!
ミスターブルー
突如、爆発音が響いた。地面が揺れる。突然のことでよろめきかたが、なんとか持ち堪える。
まさか……!否、考えたくないと頭を横に振る。
ミスター銀さん
ミスターブルー
足の痛みを堪えて、ミスター銀さんに近寄る。さっきの衝撃で傷が痛んだのだろうか。銀さんは眉間に皺を寄せ、包帯の間からは汗が滲んでいる……額が熱い!急いで水で濡らしたハンカチを額に添える。
パリンッ、とガラスが割れるような音がした。足元を見る。銀さんがマネーからもらった水晶が割れている。まるで今の銀さんを表しているようだ。
………そんなの嫌だ、死なせてたまるか。水晶を折れていない方の手に握らせる。 そして俺は、壁にかけてあるツルハシを握りしめ───
ズドォオオオオン!!
ミスターバナナ
ミスター赤ちゃん
僕たちは長い道を経て漸く古代都市に辿り着いた。だが、そこはすでに地獄と化していた。 至る所にモンスターの残骸と瓦礫が散らばり、屈強な怪物が立ち塞がる。
だが、僕を含め4人がミスターブラックによって攻撃力と防御力を引き上げられている。ミスター赤ちゃんの言う通り、屈強なウォーデンも敵わないだろう。
ミスターバナナが怪物達に機関銃を放ち、ミスター赤ちゃんが巨大なアックスを叩きつける。僕も負けじと剣を振るう。一閃。怪物は真っ二つになって崩れ落ちる。
ミスターバナナ
ミスター赤ちゃん
怪物達を片付けた僕たちは再び4人を探して歩き出す。足を止めている暇などない。
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
ミスターバナナ
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターバナナ
ミスターブラック
ミスターバナナ
ミスター赤ちゃん
ミスターバナナがミスター赤ちゃんを連れて奥へと向かって行く。僕もブラックを連れて、2人とは反対の方へ進んだ。
すまない先生
ミスターブラック
ミスターブラック
すまない先生
目の前にはおびただしい量の血が地面に広がっていた。壁を見れば、何かの衝撃でひび割れ凹んでいる。
突き当たりを見ると……何かが叩きつけられたような痕が見える。ということは………!
ドッ、と心臓が脈打つ。
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
無我夢中で駆け回る。道中ウォーデンや他のモンスターが飛びかかってきたが即座に切り捨てる。剣はブラックが強化してくれたものなので、今は一撃で倒せる。
バクバクと脈打つ心臓が痛い。背筋が凍りつくような感覚。脳裏に浮かぶ“最悪の事態”を考えたくなかった。
ミスターブラック
パソコンを操作していたミスターブラックが何かを見つけた。彼が示す場所には一見すると壁しかない。だがそこには空洞があるという。
壁を探る。スイッチがはめられたような跡があった。間違いなくここには隠し部屋がある。そして隠し部屋といえば……!
すまない先生
僕は咄嗟に呼びかける。だが返事はこない。肝心のスイッチも見当たらない。居場所がバレたからここを捨てた?それとも誰かが他の生徒を隠してスイッチをもぎ取ったのだろうか。ならば─
すまない先生
シャキンッ!
ガラガラ………
すまない先生
ミスターブラック
壁の向こうから微かに光が見えた。ほんのりと青みがかった、魂のランタンだ。僕とブラックは瓦礫を超えて部屋に入る。
見つけた…!
コメント
22件
続き気になるっ😭♡ すまない先生早く助けて(´;ω;`)
最高過ぎるッッ勢いテで墓にダイブしそう 絵?を見てるだけで最高です!この作品好きすぎて発狂☆