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しばらくすると、ダブルデートをしてきた雪達が帰ってきた

そこから自然と2組のカップルについての話に花を咲かせる

雪華

そういえば、付き合い始めたのが早かったのは、どっちですの?

うちらは、両思い期間を含めると小五からやね

奈央

俺と花蓮は中一から付き合い始めたな

舞紗

雪ちゃんと冬瀬君が正式に付き合ったのは中2の頃だよね?

柚季

そうそう、僕がこの街に戻ってきた時かな。

戻ってきてすぐちゃうかったけどな

雪華

あの時は大変でしたわよね

雪華

手を焼きましたわ

理子

え〜?何があったの??

聞くと思ったわ

雪華

話してもいいかしら

別にええよ

理子

そーこなくっちゃ!

雪華

それでは話しますわね!

柚季君が6年生の頃に親の転勤で引越しをしなければ無くなった。

それから雪ちゃんは少し性格が暗くなった。

柚季君と手紙のやり取りをしていたけれど、手紙だけでは雪ちゃんに出来てしまった心の溝は塞がらない

雪ちゃんは心の溝を塞ぐ為に、趣味を増やした。今までアニメよりもドラマが好きだったのに、アニメを私と見るようになった。私と似たような服じゃなくて、露出度が高い服を着るようになった。

いつの間にか、話している言葉も、関西弁に変わっていた。どうやら、ゆきちゃんが好きなアニメのキャラクターは、関西弁で喋るらしい。

趣味を増やすうちに、雪ちゃんの笑顔が増えていき、前よりも明るくなっていたので、少し安堵を覚えた。

しかし、雪ちゃんの表情が再び曇る出来事が起きたのだ。

それは、中学2年生になったばかりの頃、柚季君が私たちの街に帰ってきて、同じ中学に転校するというものだ。

それを聞いた私はすぐさま雪ちゃんへ伝えた

雪華(13)

雪ちゃん!大ニュースですわよ!!

雪(13)

どうしたん?大ニュースって

雪華(13)

柚季君が帰ってくるんですって!

えっ、そうなんだ……

しかし、雪ちゃんは嬉しがるどころか不安な表情を浮かべていた

雪華(13)

嬉しくありませんの?

雪(13)

そりゃ嬉しいよ?やっと会えるんやもん

雪華(13)

では何故、そのような表情を浮かべていますの?

雪(13)

……ほら、私結構見た目変わったでしょ

雪(13)

喋り方も、髪も、目の色も変わった

雪(13)

柚季君は、こんな私を見たらガッカリする

雪華(13)

な、何言っているの。そんなはずなー

雪(13)

お姉ちゃんは分からないよね、急に好きな人が普段とは違った雰囲気を持っているだけでも、男の人って不安になるもんなんだよ

雪(13)

それに、柚季君は昔の私みたいなお淑やかで、優しそうな人がタイプだよ?今とは全然違うじゃない

雪(13)

それなら昔の地味な私に戻れって思うのは分かってる。でも、私は今の私が1番好きなの

雪(13)

だけど、それで柚季君に『前の方が良かった』って思われるのもすごく辛いんだよ

雪華(13)

柚季君はそんな人じゃないって、貴方はわかってるでしょ?

雪(13)

お姉ちゃんは恋愛した事ないから分かんないよね

雪華(13)

……は?

雪(13)

あっ、ごめん

雪(13)

今のは言い方が良くなかった。

雪(13)

ごめん、ちょっと突然の事だったから余裕無くて、本当にごめん

雪(13)

もう1人になりたいから、部屋に帰って

雪華(13)

……そうね、

そして私は部屋を出て、親友の叶奏の所へ行き、心を落ち着かせた。

叶奏にしか、言えないことがあったからである

そして、柚季君が同じ中学に転校してから、雪ちゃんが登校拒否するようになった。

会う勇気が出なかったみたいだ。

しかし、雪季君も中々雪ちゃんが来ないことに疑問を思ったそうで、私に声を掛けてきた

久々に会った柚季君は、昔と何にも変わらなかった

柚季(13)

雪華ちゃん

雪華(13)

柚季君、お久しぶり。

柚季(13)

うん、久しぶり。

柚季(13)

あのさ、雪ちゃんって最近休んでる?

雪華(13)

ええ、やっぱり気になる?

柚季(13)

そりゃ……まぁ……

雪華(13)

雪ちゃんは今体調が悪いみたいですわ

柚季(13)

そ、そっか

柚季(13)

早く治るといいなぁ……

雪華(13)

貴方のそういう優しいところ、変わりませんわね

柚季(13)

好きな人が体調悪かったら、不安になるよ

雪華(13)

……あの子は幸せ者ですわね。

私は彼が聞こえないほどの声で、静かに呟いた。

雪華(13)

それでは、柚季君が心配してたって雪ちゃんに伝えておきますわね

柚季(13)

ありがとう、雪華ちゃんも体調に気を付けてね。

雪華(13)

身体が丈夫じゃない貴方の口から、その言葉を聞くとは思いませんでしたわ。

柚季(13)

雪華ちゃんってば……

雪華(13)

とりあえず、柚季君も気を付けて。

雪華(13)

ごきげんよう

柚季(13)

うん、またね

帰宅後、雪ちゃんの部屋に行き、柚季君と話したことを伝えた

雪(13)

えっ、柚季君と話したの!?

雪華(13)

ええ。相変わらず思いやりのある子でしたわ。

雪華(13)

彼、『好きな人が体調不良だったら不安になるよ』って言ってましたわよ?

雪(13)

そうなんや……、優しいね

雪華(13)

あなたがズル休みしていると分かっているから、少し反応に困りましたわ

雪(13)

そんな言わんでも良くない?

雪華(13)

言うに決まってるでしょ、貴方を大切にしてくれてる人がいるのに、貴方はそれを拒んでいるのよ?

雪華(13)

そんな事ないとは言わせませんわ

雪華(13)

貴方に差し伸べてくれた手を、貴方が振り払ってどうするのよ

雪(13)

振り払うなんて……

雪華(13)

実際に貴方は今の柚季君から逃げてるじゃない

雪華(13)

ズル休みなんて使って、臆病にも程があるわ

雪(13)

臆病って……

雪華(13)

そうじゃないと言うなら、彼に会いに行きなさい

雪(13)

だ、だから

雪華(13)

また逃げる気ですの?

雪(13)

……嫌われるのが怖いんだってば!!

雪(13)

柚季君とはずっと会いたいって思ってる!何年も前から!!

雪(13)

だけど、前の私と全く違うんだよ?

雪(13)

違うって思われたくない、嫌われたくないよ

雪華(13)

それなら、もう柚季君と関わる必要は無いわ

雪華(13)

貴方を大切にしない人を、あなたが大切にする必要なんてないもの。

雪華(13)

でも、彼ならきっと大丈夫。

雪華(13)

貴女が選んだ男なんだから

雪華(13)

自分の男にくらい、自信を持ちなさいよ

雪(13)

お姉……ちゃん

雪(13)

……わかった、明日柚季君に会いにいく

雪華(13)

貴女なら大丈夫よ、もし何かあったら私が雪季君を捻り潰しますから

雪(13)

冗談でも怖いからやめて

雪華(13)

とりあえず、私は彼と同じクラスだから話はつけておきますわね。

雪(13)

あ、ありがとう

昨日のお姉ちゃんの圧に負けて、私は久しぶりに学校へ行った。

学校ですれ違った柚季君は、あの時で時間が止まっているかのように、全く変わっていなかった。

たまに柚季君とすれ違い、目が合うことがあったが、彼の口から、私の名前を聞くことは無かった。

やはり、自分は来ない方が良かったのだろうか。

そんなふうに思いながら、お姉ちゃんの言う通りに、校舎の裏で彼を待つ。

この時間が、私にとっては苦痛でしかない。

それならいっそ、来ない方が有難いとまで思う。

しかし、彼は来てしまった。

柚季(13)

ゆ、雪ちゃん?

雪(13)

えっ、あ……

彼と会ってしまったという気持ちと、やっと会えたという気持ちが私の脳を支配する。

そのせいで、何も言葉が出て来なかった。

何も言葉が出てこない私を見て、柚季君は首を傾げて私に近付く。

私はここから逃げたいと思い、後ろを向き足を動かした。

柚季(13)

あっ、待って!

緊張で上手く走れなかったため、すぐに捕まってしまった。

目の前に彼がいる。

身体が弱い彼は少し走っただけでも、肩で息をする。

それが、昔から何も変わらなくて泣きたくなった。

柚季(13)

雪ちゃん……だよね?

柚季(13)

えと……大丈夫?

雪(13)

……なんで

柚季(13)

えっ?

雪(13)

私を見て、なんにも思わんの?

雪(13)

柚季君が引っ越す前は、こんな見た目じゃなかったし、喋り方もこんなんちゃうかった。

雪(13)

正直、ガッカリしたでしょ?

雪(13)

あの頃の私に戻れたら良かったんだろうけど、私は今の私でいたいって気持ちもあるんよ。

雪(13)

ごめんね、

雪(13)

もう、貴方が好きだった雪はもう居ないから。

雪(13)

……ごめん、時間を無駄にしちゃったね。バイバイ

私が彼に背を向けて歩こうとしたら、後ろから彼が息を吸う音が聞こえた。

柚季(13)

な……なんなんだよそれ!!

雪(13)

柚季君……?

柚季(13)

あの頃の雪ちゃんに戻れないからって何なの!?僕は見た目で雪ちゃんを選んだわけじゃないし!

柚季(13)

僕は雪ちゃんが言う“あの頃の雪ちゃん”じゃなくて、“雪ちゃん”が好きなの!!

柚季(13)

だから、僕が好きだった頃の雪ちゃんは居ないなんてもう二度と言わないで!!

柚季(13)

かっ、勝手に……僕の気持ちを

柚季(13)

決めつけないでよ……

柚季(13)

……ごめんね、大きな声出しちゃった。

雪(13)

柚季君、

雪(13)

……なんで柚季君の方が泣いてるの?

柚季(13)

雪ちゃんの言ってることが分からなかったし、僕の好きな人のことを否定しているのが凄く嫌だった

雪(13)

……じゃあ

雪(13)

私は、多分ずっとこのままやけど、ええの?

柚季(13)

もちろん

雪(13)

また、柚季君の隣にいていい?

柚季(13)

ずっと居て

柚季(13)

でも、今度は好きな人としてでは無くて、

柚季(13)

僕の彼女として隣に居て

雪(13)

うん……っ!

柚季(13)

一緒に帰ろう

雪(13)

帰ろっか

そして私は、久しぶりに彼の隣に並んで通学路を歩く。

彼の隣は、あの頃と変わらず、温かかった。

雪華

ってことがありましたわね!

舞紗

なんか映画見た気分だったよ

理子

ひゅー!ラブラブじゃぁーん!!

奈央

宮條ちゃんそろそろやめてやってくれ。

奈央

柚が恥ずか死にそうになってる

花蓮

冬瀬くんの流れ弾が凄かったね。

もうホンマにあの頃の自分馬鹿すぎて黒歴史なんやけど

雪華

まぁ今は笑い話になったから良しとしましょうよ

黒歴史を笑い話って言うなや

そこから雪と柚季の話で2人は時の人となったが、花蓮と奈央が次の標的になると、花蓮と奈央はまだ知らない。

我らは半人前である

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コメント

2

ユーザー

雪華ちゃん優しすぎ…!雪ちゃん、こんな良い子がお姉ちゃんで幸せでしょうね! 今回も面白かったです!続き楽しみに待ってます!

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