図書室には

ボーン、ボーン……

あの子たちが部屋を出ていった途端 図書館に嫌な沈黙が続いた

今、ここにいるのは僕と司書さんだけになった

ピンポンパンポーン…

下校時刻になりました… 校内に残っている人は……

司書さんは微笑みながらそう言った

僕はランドセルを背負うと、扉に向かった

真っ赤な夕日が、廊下をオレンジ色に染めている

─次の日─

コイツはタカハシ 学年一の怪談マニアだ

幼稚園児の頃、エンジェルさん という占いをして 怖いを思いをしたため

幽霊や怪談を信じるようになった

だから、いつもクラスのみんなに

怪談をバカにしてはいけない、と 言い回っているのだ

キーンコーンカーンコーン…

バタンッ！

教室中にみんなの笑い声が響いた

─昼休み─

ガラッ

図書準備室には大量の本が散らばっている その大量の本の中に埋まっている 司書さんがいた

5分後

そこには無数の文字が 書かれていた

読み続けてると、すぐ疲れてきそうなその文章を

司書さんは黙々と読んでいた

そして司書さんは顔を上げると──

司書さんは頭を抱えながら、ゆっくりと話し出した

校長先生はニヤッと笑ってから 話を始めた

私の笑いを押し切って話し続ける 校長先生

今日の校長先生は何か違う

何かがおかしい

この人は

あのいつもの校長先生じゃない

グサッ！！

ボーン、ボーン……

ガラッ

肖像画の前に立つ二人

その後、二人ははっとした顔をして 図書室を小走りで出ていった

図書室は今日もガランとしている

あの、振り子が鳴るまでは