…そして。
キリン
キッチンの方から食欲をそそるルーのいい香りがしてきた。
ちょっぴり焦げ臭いが、そんな事はどうでもいい。
ハック
運ばれてきたカレーは想像以上の出来だった。前回とは似ても似つかない。
レシピを見るだけでこんなに変わるのか?
キリン
いいや、ここは先輩として何も言わずに食べるに限る。
キリン
スプーンを手に取り、カレーを掬う。
ハック
ハックがワクワクした目でこちらを見る。
ハック
キリン
思わず口からそんな言葉が零れた。本当に美味しい。
ルーはコクがあり、具と絶妙に絡み合っている。
ピリ辛くて、少し独特な味もするが、これがハックが作っただなんてちょっと信じられない。
ハック
ハック
そして俺はカレーを夢中で食べた。
ハックは隣で頬杖をついて微笑みながらこちらを見ている。
ハック
キリン
ハック
なんだ?まぁいいやと思いながら俺はあっという間にハックの手作りカレーを完食した。
キリン
ハック
ハックは頬を赤らめて照れ笑いをしている。
何だかその様子がとても可愛らしかった。
キリン
すると急に自分の体が熱くなってきた。足元も少しふらつく。 一体何だ?
ハック
ハックが話しかけてきた。
何だ?と問おうとする前に一方的に話を進められる。
ハック
キリン
この時にはもう頭がぼーっとして、手足が痺れてきた。
ハック
ふいにハックが立ち上がった。
右手には何か黒光りする重そうな物を持っている。
と、急に俺は自分の意識が遠のいていくのが分かった。
ハック
ハックが何か言っている。でも、もう何も言えない。
俺は、『自分を見下ろしているハック』の記憶を最後に、
意識がぷつりと途切れた。
コメント
4件
はああああいいねが1111で押せないっ…()
はい……尊い..............( ´ཫ`)