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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

式神秋斗と近藤十四は 拳闘集会が行われている場所へと 駆け出していた

首謀者の正体が解ったのである

争いを止める為 くだらないイベントを終わらせる為 これ以上被害者を出させない為

様々な想いが交差する最中… 拳を強く握りしめ誓う

今日ここで 全てを終わらせると

数分前

パンドラ君

首謀者の正体…
ソレは…

近藤十四

ソレは…!?

パンドラ君

八田理馬武男
(はったりばぶお)

近藤十四

……馬武男だと!?

柊凪朱華

嘘…
彼が!?

式神秋斗

ふざけた名前だな
誰だよそれ?

パンドラ君

私立デュナミス学園の
高等部一年
学園きっての古株と
言われています

式神秋斗

一年なのに古株!?

近藤十四

そうだぜ!?
なんで一年で
デカいだけが
取り柄のアフロが
首謀者なんか
やれてんだよ!?

パンドラ君

彼はですね
5年くらい進級して
いないんです

近藤十四

5年だと!!?

柊凪朱華

どういう事!?
そんな事が現実に
起こり得るの?

式神秋斗

どんだけ
留年してんだよ…

近藤十四

あのアフロ…
俺らを謀って
いやがったってのか…

式神秋斗

なぁ
その馬武男ってのは
どんな奴なんだ?

近藤十四

野郎は…
いつも後ろで
殴り合う男子を
観戦するだけの
相当…不気味な奴だ…

柊凪朱華

そういえば…
三年生や二年生が
彼に頭を下げて
いたような…

パンドラ君

黒幕!
つまり黒幕ですネ!

パンドラ君

影で男子生徒を操り
闘わせて
それで収入を得ている
とても悪いアフロですネ!

近藤十四

野郎には大した噂は
これっぽっちもねぇ…
それと同じくらい
ろくな噂もねぇ…

近藤十四

三年の誰かが噂していた…
一年の八田理馬武男には
関わるな…と

式神秋斗

………

近藤十四

急がねぇと…

柊凪朱華

近藤君!?

近藤十四

今日の集会には
馬武男の野郎も
居やがるんだよ!

近藤十四

ハヤテの奴…
ヒイナギが殴られた
ショックでキレかけて
いやがった…

式神秋斗

ヤバイな…

柊凪朱華

ハヤテ…!!

近藤十四

待てヒイナギ!!

駆け出そうとする柊凪朱華の腕を掴み 静止させる近藤十四

近藤十四

ヒイナギ
アイツは俺が
連れ戻す
おまえはここで
待っていてくれ

式神秋斗

俺がじゃないだろ?
「オレたち」が…だ!

近藤十四

アキト!?

近藤十四

は…
すまねぇな…

柊凪朱華

わ…私…
先生を呼んでくる!!

式神秋斗

いや
ソレは駄目だ

柊凪朱華

え?

近藤十四

そうだな…
先生に知られたら
おまえはこの学園では
やっていけなくなる…

式神秋斗

かなりのリスクが
ある以上
君に無茶はさせられない

柊凪朱華

………

柊凪朱華

わかった…
2人とも…
あのバカをお願い…

式神秋斗

ああ 任せておけ

パンドラ君

ならば急がれた方が
いいかと思いますよ?

近藤十四

どういう事だ?

パンドラ君は語る 現在、拳闘集会が行われている現場を 収入目的で動画撮影している人の ピィンにアクセスし状況を 確認した結果…

複数の武装した男子生徒相手に 木刀の少年が暴れていると

柊凪朱華

ハヤテ…!!!

近藤十四

あのバカ!!
先走りやがって!!!

式神秋斗

急ぐぞ!!

…………

………

パンドラ君

そのまま真っ直ぐに
走ってください!

パンドラ君

はい!
そこを右に曲がって!

パンドラ君

いいですネ!
そのまま…そのまま…

式神秋斗と近藤十四は パンドラ君の指示の下 拳闘集会が行われている現場へと 向かっていた

パンドラ君

はい!
そこです!!
そこの月三河神社です!

式神秋斗

ハァ…ハァ…!!
さ…サンキュー!!
パンドラ君!!

喧嘩腰のニ年の男子生徒

テッテメェ…!!?
何トチ狂ってやがる!?

喧嘩腰のニ年の男子生徒

こんな事してタダで…

バゴォッ!!

喧嘩腰のニ年の男子生徒

ンギャ!!?

力自慢の三年の男子生徒

明白な裏切りだぞ!?
一年のクソガキ!!!

疾風字颯の手に持つ木刀が 夕凪に照らされる

ハヤテのその顔には 狂気じみた凄味があった

疾風字颯

やり過ぎたんだよ
アンタらは…

疾風字颯

アスカに二度も
怪我をさせやがって…

疾風字颯

どうせ…
潰すつもりだったんだ

疾風字颯

今ここで潰しても
構わないよね?

伊藤阿知羅

潰されんのはテメェだよ
バボが!!

伊藤阿知羅

100人以上を相手に
勝ち目なんざ無いって事…

伊藤阿知羅

アチキらが教えてたるわ!

疾風字颯

いいから来いよ…?

近藤十四

見えたぞ!
月三河神社はあそこだ!

式神秋斗

林檎君…
無事でいてくれよ!

階段を駆け上がり神社へ着く2人 そこには複数の男子生徒が血を流し 倒れていた…

式神秋斗

コレは…?

近藤十四

ハヤテだろうな…

式神秋斗

あれ?もしかして
終わっちゃってる?

近藤十四

バカ言うな
アイツは確かに強いが
相手は100人以上は
居るんだぜ?

式神秋斗

無事で済む訳はないか

倒れている生徒を尻目に 疾風字颯を探す近藤十四

そこに夕凪の光を反射させる 眩い頭の男が 勇ましく声を上げた

伊藤阿知羅

ヨォ…!!
裏切り者さんヨォ!?

近藤十四

ハゲ…

伊藤阿知羅

伊藤先輩だろうが!
舐めてっと潰すぞ
ハゲが!!?

式神秋斗

ハゲがなんか言ってる

伊藤阿知羅

バボが!!
誰がハゲだこの野郎!?

式神秋斗

おまえだよ

伊藤阿知羅

んあ!!?

近藤十四

おいハゲ!
ハヤテはどうした?

伊藤阿知羅

テメェ…

伊藤阿知羅

んまぁいい
アイツならこの奥だぜ?

伊藤阿知羅

もっとも
お仕置きの
真っ最中だがな!

近藤十四

奥か…
行くぞアキト!

式神秋斗

おう!

だが 2人の行く手を阻むかのように 伊藤阿知羅が立ちはだかる

近藤十四

なんのつもりだハゲ?

伊藤阿知羅

ギャハハ!!!
行かせる訳ねェだろ!
このバボが!!!

式神秋斗

近藤君…
ここはオレが…

近藤十四

いや…
コイツは俺がやる

式神秋斗

でも…

近藤十四

いいから…
どうせすぐ追いつく
アイツを頼むぜ?

式神秋斗

余裕だねぇ…

式神秋斗

んじゃ任せる!

式神秋斗は疾風字颯の居る奥へと進む

伊藤阿知羅

………

式神秋斗

……

何かあると思ったが… すんなりと通してもらえた… 式神秋斗はそのまま駆け抜ける

近藤十四

すんなり通して
よかったのかよ?

伊藤阿知羅

雑魚が
一匹増えたくらいで
何かが
変わる訳でもねぇだろ?

伊藤阿知羅

アチキの役割は
近藤…テメェェを
阻む事なんだよ!!

近藤十四

ハッ!
そうかい…
そいつは都合がいいな

近藤十四

俺も丁度テメェの
薄汚ない頭を
ブチのめして
やりたかったからよぉ!

伊藤阿知羅

バァァボォガァーッ!!

月三河海岸

式神秋斗

神社の裏手側は
海岸になっていたのか…

疾風字颯

でりゃぁァァッ!!!

バシッ!!!

力自慢の三年の男子生徒

グエッ!?

喧嘩腰のニ年の男子生徒

先輩!?

喧嘩腰のニ年の男子生徒

クッソォ…!!
野郎!調子にのんじゃ
ねぇぞゴラァ!!

疾風字颯

なんだ?次はおまえか?

喧嘩腰のニ年の男子生徒

ッ!!?

喧嘩腰のニ年の男子生徒

テメェら!!
一斉にかかれ!!
いくらコイツが強くても
無敵じゃねぇんだ!

数十人の男子生徒が 合図と共に疾風字颯に襲いかかる!

疾風字颯

来やがれ!!!

式神秋斗

林檎君!!

疾風字颯に向かい走る式神秋斗

ガシッ!

式神秋斗

なッ!!?

ドサッ

何者かに襟を掴まれ 後ろへと放り投げられる

式神秋斗

いッつゥ…
な…なんだ?

式神秋斗

!!!?

式神秋斗を放り投げた本人を見据えた 式神秋斗… その姿はとても学生とは思えない程の 巨漢が聳え立って居た

八田理馬武男

今…いいところ…
邪魔するな…

式神秋斗

デケェ…

身長は3メートルを超えているのか 威圧感が凄まじい…

だが…

式神秋斗

おまえの相手なら
後でしてやる…
邪魔をするな

八田理馬武男

駄目だ

八田理馬武男

馬武はあの男が負けるのに
美味かった棒を賭けている

八田理馬武男

だから邪魔するな

式神秋斗

賭けるものお菓子かよ!?

式神秋斗

そこはほら…お金とか?

八田理馬武男

お金巻き上げるのよくない

式神秋斗

観点おかしいだろ!?
暴力がよくて
お金はダメって…
ズレてんだよ!!

八田理馬武男

おまえ五月蝿い

ブンッ!!!

八田理馬武男の平手打ちが 空を切り裂く

式神秋斗

あ…あぶね…!?

伊藤阿知羅

バボがァァッ!!!

伊藤阿知羅の拳が近藤十四目掛けて 振り下ろされる

だが その拳を数本後ろへ飛んで 華麗に避ける

そのまま脚に力を込め ダンッ!と地面を蹴り 伊藤阿知羅に向かい加速する!

近藤十四

テメェと俺じゃあ
格が違うんだよ!!

伊藤阿知羅

ひゃう!!?

ダダダッ!!

勢いを乗せた3連続の拳を 伊藤阿知羅へ直撃させる!!

伊藤阿知羅

ヘブん!?

ドサッ!!

伊藤阿知羅

やる…じゃ…ないの…

ガクリ…と 気を喪う伊藤阿知羅

近藤十四

ち…
無駄な時間だったぜ…

近藤十四

ハヤテ…アキト…
今行くからな…!!

近藤十四は倒れた伊藤阿知羅を 尻目に2人の待つ 月三河海岸へと駆け出した

式神秋斗

でりゃぁぁッ!!!

ゴォウッ!

ドガッ!!!

式神秋斗の強打が 八田理馬武男の顔面を捉えた!

八田理馬武男

バボッ!!?

八田理馬武男の体勢が崩れた

式神秋斗

まだまだ行くぞオラァ!!

ダダダダッ!!!

式神秋斗の強打の嵐が炸裂する!

八田理馬武男

バボボボッ!!?

しかし 攻撃が効いていないのか 八田理馬武男はスッと体勢を戻し 巨体から式神秋斗を見下ろした

八田理馬武男

痛い馬武!!!

式神秋斗

うへぇ…
マジかよ…
手応えは
あったんだけどなぁ…

ゴォォウウッ!!

ドガッ!!

式神秋斗

クハッ!!!?

一瞬気を緩めた瞬間 3メートル級の巨体から放たれた リーチの長い蹴りが 式神秋斗の腹を直撃した

ズザザザッ!!

激痛で呼吸が出来ない…

やはり一撃喰らうだけで 1発KOも十分あるという事か…

式神秋斗は途切れそうな意識を 意地で繋ぎ止める立ち上がる

式神秋斗

クゥ…カァハ……
ゼェ…ハァ……ハァ…

八田理馬武男

ほう
今の食らっても
起き上がる馬武ね?

式神秋斗

あいにくと
丈夫なもんでね…
オレはしぶといぜ?

八田理馬武男

みたいだな
なら…
その頭をアフロにして
馬武の仲間にしてやる
馬武よ

式神秋斗

なんでさ!!?

式神秋斗

てっ…冗談言ってる
場合じゃないよな…
コイツ…
マジで強い…

ふと疾風字颯の方を見る ハヤテは武器を持った 複数人の男子生徒を相手に 1人で闘っている…

だが 他勢に無勢… 目に見えて押されているのが解る

式神秋斗

林檎君も
もう限界が近い…

式神秋斗

どうにかして
側まで行ければ…

近藤十四

ハヤテェェェッ!!!
アキトォォォッ!!
無事かぁァァッ!!!

突然響く近藤十四の轟音にも似た声

その轟声は辺りに響き 闘う者達の動きを一瞬だけ止める

疾風字颯

トシ!?

式神秋斗

はは…
遅せぇよ…

八田理馬武男

馬武!?

その瞬間 その隙を見逃さなかった

式神秋斗

……!!!
今なら抜けるッ!!!

一瞬の隙を突き 一気に疾風字颯の下へと走る

八田理馬武男

ッ!!!?

疾風字颯

へ…!?
名も知らぬ優しい人!?

式神秋斗

名も知れるよ!
クラスメイトだよ!
名前くらい覚えて!

疾風字颯

なんで…
なんで君がここに?

式神秋斗

クラスメイトを
助けるのに理由がいる
のかよ?

疾風字颯

なにそれ…
ヒーローかよ?

式神秋斗

それはおまえもだろ?
聞いたぜ?
このくだらない集会を
潰すために
ずっとやってきたんだろ…

疾風字颯

そうだけど…
結局僕が
先走っちゃったけどね…

式神秋斗

いいんだよ
友達の為に怒れるんなら
ソレはきっと正しいんだ

疾風字颯

そう…かな?
えへへ…

近藤十四

違げぇねぇな…

疾風字颯

トシ…
ごめんよ…
計画通りには出来なかった…

近藤十四

構わねぇよ
俺だってコイツと
やり合うまでは
テメェのやり方が正しいと
思ってたんだ…

近藤十四

だけど違ったんだな…
俺らはもっとヒイナギの
言葉や周りに助けを
求めるべきだったんだ

近藤十四

中にはアキトのような
変わり者が助けてくれる…
だろ?アキト。

式神秋斗

変わり者が!は余計!

式神秋斗

だけどまぁ…
そうだな…

式神秋斗

手くらい幾らでも
貸してやる…
出来る事ならなんだって
助けてやる…

式神秋斗

ソレが人と人が繋がる
絆なんだからさ

疾風字颯

言うねー
まさにヒーローだな!

八田理馬武男

お喋りは好かないねぇ

疾風字颯

あ…
アフロ

式神秋斗

林檎君
コイツが
拳闘集会の首謀者

疾風字颯

え?嘘だろ?
デカいのとアフロが
取り柄のコイツが?

近藤十四

残念ながらマジだ

疾風字颯

ふ〜ん

疾風字颯

ならコイツを倒せば
全てが終わるんだな?

近藤十四

倒すのはコイツと
そのおまけ全員だがな

近藤十四

やれるか?
おまえら…?

式神秋斗

当然

疾風字颯

おまえらとなら
まだまだいけるよ!

集う3人 ハヤテが数を減らしたとはいえ 3人を囲む60人以上の 武装した男子生徒

怪我を負い 息も荒れ 体力も底を尽きかけている

それでもまだいける… 3人は背中を合わせて敵を見据える

身構える3人を尻目に 八田理馬武男は言い放つ

八田理馬武男

粛清を開始しろ
全員纏めて角刈りだ!

イキった二年の男子生徒

調子こいた報いを
教えてやるぜ
一年坊主共!!

物静かな二年の男子生徒

まぁ…
適当に付き合うよ

近藤十四

やるぞ!!
ハヤテ!アキト!!

式神秋斗

ああッ!!!

疾風字颯

いくぜッ!!

武装した三年の男子生徒

逝ねや一年坊主!!!

鉄パイプを振りかざす三年の男子生徒

しかし その攻撃を木刀で軽くいなす さらに いなした勢いで三年の男子生徒の肩を 木刀で強打する

ドガッ!!

武装した三年の男子生徒

ンヒャガンッ!!?

疾風字颯

甘いですよ先輩!

式神秋斗

うわ〜
笑顔とか怖…

鎖を振り回す茶髪の男子生徒

オラオラオラオラァッ!

ビュオンッ!!!

振り襲いくる鎖を前に 近藤十四は恐れることなく 前に出る

ダダダダッ!!

拳で鎖を弾き そのまま鎖の所有者を殴りつけた!

鎖を振り回す茶髪の男子生徒

ぷぎゅああ!!?

近藤十四

オラオラァ!!
次はどいつだ!?
この野郎!!

式神秋斗

まさに動く凶器!?

式神秋斗の前に巨体が聳え立つ

八田理馬武男

おまえの相手は馬武が
してやる

式神秋斗

そうかい…
なら…
決着をつけようか?

八田理馬武男

馬武ッ!!!

ズオォォン!!

八田理馬武男の蹴りが再び 式神秋斗を襲う!!

しかし 八田理馬武男の蹴りを前に 一歩も引かず いや むしろ地面を蹴り 前に飛び込んだ!

ガッ!!!

蹴りによる強打を左腕でガードする 突進していなければ 前回と同じく 吹っ飛んでいたに違いない

式神秋斗

グッ!!!

ガードした左腕に強烈な痛みが襲う 例えるなら レンガを思いっきり腕に叩きつける そんなイメージだ

式神秋斗

ツゥァァアッ!!!

ズダダダッ!!

八田理馬武男

バボボボッ!!?

八田理馬武男の横っ腹に強打の嵐を 叩き込む!

八田理馬武男

こ…このォォォ!!

ブオォン!!

式神秋斗の脳天目掛けて 肘打ちが振り下ろされる!

ズガッ!!

とっさに身体を逸らし脳天への直撃を避けた式神秋斗 だが 代わりに左肩に命中した

式神秋斗

グアッ!!?

八田理馬武男

(ニヤ)

式神秋斗

………ッ!!!

八田理馬武男

……!!!?

八田理馬武男の顔が下を向いた… 式神秋斗の右拳はその瞬間を 待っていたかのように 八田理馬武男の顎を射抜く!

ドガッ!!

八田理馬武男

バ……ボッ!!?

式神秋斗

………

ドスン…!!!

3メートル級の巨体が地面に倒れる

脳を激しく揺らされた八田理馬武男は 静かに空を見上げている 軽い脳震盪を起こしている為 しばらくは動けないだろう

八田理馬武男

バボ…

式神秋斗

そこで反省しとけ

武装した男子生徒

クソ!!
八田理が倒されたか!

やさぐれた男子生徒

構わねぇ!
コイツらを生きて
帰すなや!

近藤十四

ウラァァァッ!!!

疾風字颯

ツァァァァァッ!!!

式神秋斗

とことんやってやんぜ!
オラオラオラオラァッ!

イキった二年の男子生徒

つ…強えぇ…

物静かな二年の男子生徒

………

物静かな二年の男子生徒

帰るよ長谷川…

物静かな二年の男子生徒

コレ以上は
こっちが痛い目に
遭うだけだからね

長谷川と呼ばれる二年の男子生徒

…ちッ
八田理先輩も
やられちまったし…

長谷川と呼ばれる二年の男子生徒

この集会も終わりだな…

物静かな二年の男子生徒

ああ…

長谷川と呼ばれる二年の男子生徒

くだらね…
帰んべ柴田

やさぐれた男子生徒

ぐえああああッ!?

武装した男子生徒

ぐはッ!!

式神秋斗

次はどいつだ
オラァッ!!

近藤十四

来やがれッ!!
先輩共ッ!!

疾風字颯

タァァァァッ!!

喧嘩腰のニ年の男子生徒

ぐ…ぐそっ!!

力自慢の三年の男子生徒

相手はたった3人だぞ!?

武装した三年の男子生徒

舐めるな!!
一年の小僧がッ!!!

式神秋斗

デリャァァッ!!!

拳と拳 拳と凶器 争いは終わりを告げるのか? それとも終わらないのか?

果てなき闘争は勝者を求めて 夕凪の中 男達は闘った…

………

……

気がつけば いつの間にか静かになっていた…

止まない怒声が 鉄パイプが地面を叩く金属音が 拳と拳が交差する音が… 一切聴こえない…

だけど 今はこの静寂がありがたい…

式神秋斗はそっと眼を開けた…

そこには3人の勝者が座り込んでいた

近藤十四

ヨォ…
生きてるか〜?

式神秋斗

なん…とか…ね…

疾風字颯

腹減った…
林檎食べたい…

近藤十四

林檎はともかく…
なんか食いたいな…

式神秋斗

そうだけど…
口の中…
血の味しかしないな…

近藤十四

違げぇね…

式神秋斗

というか…
めっちゃ疲れたし
身体中痛いんだけど…

疾風字颯

僕もだ!
全身バキバキに痛い!

式神秋斗

ははは…
笑顔が怖いわ

その後 心配になって駆けつけてくれた 柊凪朱華により その場に居た全員が病院送りになった のは言うまでもない

つづけ!

ANUB iS 学園と青春と黒髪の少年

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