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#惚れ薬
KMTK
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その一方、もう一つのステージでは、グレンが体のパーツを取り外したり、人形のような特異な体を使ったパフォーマンスをしていた
グレン
グレンは観客に向けて、外した自分のパーツを無邪気な表情で見せていた
まるで、綺麗な石ころを大人に見せる子供のように
観客
観客
彼を見ている観客たちは、当然騒めいている
グレンは球体関節人形のような体を使い、腕や足をありえない方向に曲げるパフォーマンスもしていた
すると、親と手を繋いでいた子供が声を上げる
観客
観客
子供たちに合わせるように、大人たちも声を上げ始めた
観客
観客
グレン
観客
観客
私は見てわかった
明らかにショーの様子がおかしい
内容はどんどん過激になってきており、グレンも暴走していた
表情は笑っているように見えるが、どことなく、いつもよりぎこちなく感じた
暴走していたのは、グレンや双子の歌姫だけではなかった
観客も狂い、普通の客ですら、ショーが進むにつれて、どんどん異常者になっていた
アリス
アリス
私はなんだか嫌な予感がしたため、早めに楽屋に避難することにした
たくさんの観客を避けながら、小走りした
ちょっと休憩するつもりだったが、気がつけばもう夜になっていた
楽屋は真っ暗で、いかにも真夜中っていう感じだった
本来なら、子供はもう寝ないといけない時間帯だ
しかし、私はこの前のことで寝付くことができなかった
でも、ここには教師も親もいないし、夜更かしをする悪い子でもいいよね…と考える自分も、心のどこかにはいた
アリス
アリス
私がぼーっとしていると、真っ暗闇から小さな物音が聞こえた
???
近くから、とても小さな囁き声が聞こえた
アリス
???
アリス
アンディ
よく見てみると、暗闇の中で目を光らせているアンディがいた
アリス
アンディ
アンディ
アリス
???
アンディの近くからは低い声がした
アンディ
アリス
アンディ
ジョーダン
ジョーダン
アンディ
私はアンディの手を取り、ジョーダンの後ろから、静かに楽屋から移動した
観客のパフォーマーもいない舞台は、どこか空気が冷えていた
身を低くして進むが、真っ暗だからよく見えない
しかし、アンディは暗い中でもよく見えるらしく、彼の手を取りながら着いて行っている
もしここから出れたら、早く落とした鞄を探さないとな…
記憶は曖昧だが、習い事の帰りだった気がする
アンディ
アンディは小さな出入り口を指差した
アンディ
アリス
アンディ
私はアンディとの最後の会話を交え、出入り口を通り、このフリークショーから脱出をした
…はずだった
しかし、出口の先には、異形達が私を待ち構えていた
アリス
アンディ
ジョーダン
私の目の前には、セリーナ、グレン、エリザベス、グレイスがそこに立っていた
4人は何も喋ろうとせず、ただ、じっと私の方を見つめている
セリーナ
セリーナ
アリス
セリーナ
セリーナ
どうやら、ジョーダンが私を陥れるために嘘をついたわけでもなく、偶然セリーナの目が覚めてしまったことで、私たちに気づいてしまったようだった
エリザベス
エリザベス
アリス
エリザベスは弱々しく、私に楽屋に戻るように促す
アリス
私がそう聞くと、もう一つの頭であるグレイスが口を挟んだ
グレイス
グレイス
グレイス
グレイスは私を見下すように、冷たい声でそう言い放った
グレイスに対して、アンディはすぐに反論をした
アンディ
アンディ
グレン
グレン
グレンはグレイスとアンディの間から入ってきた
口だけは笑顔だが、目の奥は笑っていない
ジョーダンはグレンの細い腕をそっと掴む
ジョーダン
ジョーダン
グレン
グレン
ジョーダン
グレンによる悪意のない残酷な発言に、ジョーダンは眉を顰めた
そして、まるで呪文のように、ブツブツと小さく呟き始めた
そう言っている間にも、ジョーダンの近くにある影は少しうねり始めている
セリーナ
セリーナ
セリーナ
セリーナは、私の肩を掴みながら話した
その瞳は、少し揺れており、表情も不安定だった
今にでも、割れそうだった
アリス
セリーナ
アンディ
セリーナ
アンディが反論しようとしたが、セリーナ声を上げて、アンディの声をかき消した
セリーナ
セリーナ
セリーナ
セリーナの声と表情は一瞬穏やかになり、私に同意を求めた
私は長年「いい子」を演じてきた
その時の癖で、何も言わずにただ、小さく
頷いてしまった
コメント
1件
うわあ…第12話、めっちゃ重かった…🥀 グレンのパフォーマンスがどんどん過激になってく感じ、読んでてゾッとしたよ。観客まで狂ってく描写が本当に不気味で…。 アリスが逃げようとしたのに、セリーナたちに囲まれて「いい子」の自分に戻っちゃうラスト、胸が締め付けられた。彼女の居場所がここしかないって言われるの、すごく苦しいね…。 次が気になる…!