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産屋敷邸,無惨襲撃後,無限城に落ちた
夢主
落ちながら呟き,受け身をとって止まる
夢主
周りの弱い鬼を一撃で倒す
夢主
夢主
刀を構える
猗窩座
夢主
猗窩座
夢主
猗窩座
夢主
桜の呼吸 壱ノ型 桜花
猗窩座
思わず剣術に見惚れた
夢主
猗窩座
猗窩座
猗窩座
破壊殺 空式
夢主
華麗に躱そうとするが少し掠る
猗窩座
意地悪そうに猗窩座は笑う
夢主
桜の呼吸 弐ノ型 乱れ桜
猗窩座
猗窩座
猗窩座
猗窩座
夢主
桜の呼吸…
夢主
呼吸を使おうとしたその時大きな腕によって阻止された
猗窩座
手刀を入れられ気絶する
夢主
猗窩座
抱き上げて大切そうに連れていく
目が覚めると無限城のどこかに居た
夢主
猗窩座
慌てて刀を構えようとするが刀がなかった
夢主
猗窩座
刀を取ろうとするが足元からじゃらじゃらと音が聞こえ それより先には進めなかった
猗窩座
猗窩座
猗窩座
愛おしそうに(夢主)を見つめ,口角を上げる
猗窩座
夢主
逃げようと1歩踏み出しても足に巻きついた"ソレ"が 逃げ出すことを許さなかった
猗窩座
腕を掴まれる
力の差など分かっていた
夢主
助けを求めようと声を漏らすと猗窩座の顔が歪む
猗窩座
猗窩座
掴まれていた腕が少し痛く感じる
猗窩座
低く,甘く聞こえる声が耳から脳までじわじわと響く
猗窩座
猗窩座
少し照れながら名前を聞いてくる
夢主
猗窩座
夢主
猗窩座
猗窩座
愛おしそうに名前を呼ぶ
(夢主)の頬に触れるその手は優しいようで逃がさないと 言っているように思えた
夢主
睨みつけても猗窩座は不敵に笑ったままだった
猗窩座
猗窩座
猗窩座は頬を赤く染めている
夢主
頬を赤く染めている猗窩座を見て困惑する
猗窩座
猗窩座
猗窩座
ストレートなその愛情に少しドキッとしてしまう 自分が居た
夢主
猗窩座
夢主
ふと、結紐に触れられる
猗窩座
不機嫌そうにこちらを見つめて結紐を解く
夢主
それを聞いて少し怒ったように言う
猗窩座
夢主
猗窩座
解いた結紐を(夢主)に返す
猗窩座
猗窩座
夢主
変な気遣いに感謝する
夢主
猗窩座
夢主
猗窩座
猗窩座
(夢主)の足にはじゃらじゃらと"ソレ"が 巻きついている
猗窩座
"はやく堕ちろ"
感情的な一言だった
黄金のように見える瞳がこちらを見つめる
猗窩座
夢主
猗窩座
猗窩座
優しく(夢主)の頭を撫でる
夢主
夢主
夢主
猗窩座
ストレートな言葉につい頬を赤く染める
夢主
猗窩座
夢主
猗窩座
この時からもうすでに歯車は狂っていたのかもしれない
ストレートな言葉に流されていたのかもしれない
その裏にある,既に表に出ている狂気的な愛
猗窩座
猗窩座
腰に手を回され暑い熱が伝わる
夢主
猗窩座
そう言いながらがっちり引き寄せ離さない
夢主
そう言うと少し逃げられない程度に力を緩める
猗窩座
子犬のようにこちらを見つめる猗窩座を見て 心が動く
夢主
猗窩座
猗窩座
猗窩座
猗窩座
夢主
夢主
猗窩座
猗窩座
にこりと大きく猗窩座が微笑む
夢主
何故かその微笑みにドキドキする
猗窩座
夢主
猗窩座
猗窩座
猗窩座
怖いくらいの優しさに少しびっくりする
猗窩座
猗窩座
優しく髪を触る
夢主
撫でられて少し嬉しそうに目を細める
猗窩座
猗窩座
猗窩座
夢主
猗窩座
いつの間にか猗窩座に絆されている
顎を持ち上げられて視線が絡み合う
猗窩座
夜になると,猗窩座は必ず隣で眠る
猗窩座
夢主
抱きしめられながら眠る
少しでも動くと離さないと言わんばかりに抱きしめられる
そんな日々が何日も経った
何日経ったのかはもうわからない
外の光も仲間の声もここには届くことはなかった
ここにあるのは猗窩座からの愛のみ
猗窩座
夢主
朝起きると必ず隣にいて頭を撫でてくる
夢主
それになんだか慣れてきた私も嫌がることは無い
食事の時はわざと手が触れるように渡してくる
夢主
そんな日々が当たり前になってしまった
猗窩座
優しく顎を持ち上げられて見つめられる
前の私なら抵抗しただろう
鬼は憎い,殺さなきゃなんて考えはもうなかった
夢主
猗窩座を求めるように呼ぶその声は誰が発したものか
夢主
そんなことを口にしだしたのはいつからなのか
猗窩座
抱きしめ合ってお互いの心臓がドキドキしているのは 何故なのか
もうどうでも良かった
ここにいたら食べ物もある愛情もある
何も不便なことは無い
じゃあ逃げ出す必要も無い
そうだよね?
猗窩座
夢主
その優しい手を受けいれてしまう
もう逃げる気なんてさらさらない
猗窩座
今ではもう"ソレ"もなくなっている
つまり自分の意志でここに居る
夢主
抱きしめ合っていたのが離れた時, 無意識に猗窩座の服を掴んだ
猗窩座
夢主
猗窩座
不敵に笑って腕を広げてくる
私もその腕に吸い込まれるかのように入っていく
猗窩座
猗窩座
夢主
外へ出る機会を与えられても自然と猗窩座の側に居た
食事も,眠るのも,呼吸さえも 全部、猗窩座の隣じゃなきゃ落ち着かない
夢主
猗窩座
耳元で低く囁く声に,否定の言葉は浮かばなかった
ただ,腕の中に埋もれて,目を閉じる
猗窩座
夢主
猗窩座
自分がもう"柱"じゃなく,"猗窩座のもの"になってしまったことを悟った