奏音
ねぇ、私たち、ずっと一緒にいられるかな?
蒼
きっといれるよ。
蒼
俺たちが願えばきっと叶うよ!
奏音
そうだよね!
奏音
ずっと一緒にいようね!
数日後
蒼は事故に会い死んだ。
私はあの時、蒼と会話した木々の下に座り込む。
奏音
ずっと一緒にいたかったな。
「きっといれるよ。俺たちが願えばきっと叶うよ!」
奏音
蒼?
頬を伝う雫を手で拭う。
奏音
蒼はいつまでも、私の中にいてくれるの?
「もちろん!」
蒼の声が聞こえてきた。
奏音
蒼...
また頬に雫が伝ってきた。
私は木に片手を当てながら言う。
奏音
私たちはずっと一緒だよ。
木漏れ日の中、私は一人笑っていた。