感情を無くした人形

ぽちっ

がばっ！！

ぬぐぬぐと布団に入ってきた叶。

つんつん

つんつんつんつんつんつんつんつん

は？え？マジ？？ 遅刻じゃね？

ｶﾞﾗｶﾞﾗ！！

三ツ谷とナホヤが…？ やられた…？

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

隣のカーテンを覗くと 傷だらけの三ツ谷が居た。

マジ何言ってんのコイツ。

傷口を少し押すと 分かりやすく顔を顰めた

ぺたっ

今の俺があるのは、 叶のおかげだ。

そう言おうと思ったが、辞めた。

笑いながら頭を撫でてくる

prr…prrr…prrr

…prrr…ガチャ

そう言って電話は切れた。

…まさか灰谷兄弟が 手出してくるなんて思わなかったな

武道は未来に行ったのだろうか

…イザナは俺が支えなきゃ

助けて貰った分、 助けてあげたい。

誰かを守れるなら 自分なんてどうでもいいんだ

俺は、俺には感情がないから

あー…そうだった。 今日合同授業だったよな。

後ろで場地と万次郎が 笑ってる

６÷２…？

あー…そゆこと。

後ろには 内容が分からなそうな顔している 場地と 感心している万次郎がいた。

叶が死んでしまった夢… なんて言えないから。

__俺には生きる意味がないんだから

すると遠くから走ってくる 金髪が見えた。

ﾊﾟﾁｬ

ｶﾗﾝ

目の前いたのは、 紛れもなく

イザナだった____