テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,104
コメント
5件
うわ、これ……胸にくるなあ。普段あれだけ明るく振る舞ってる佐久間が、深澤にだけ見抜かれてしまうってところがすごくリアルだと思いました。「たいしたことないって」と笑うのに、声が「全然別にじゃなかった」って描写にぐっときましたね。深澤が責めずに「俺いるから」って言えたのが、二人の関係性を物語ってる。この静かな楽屋の空気感が、読んでるこっちも息を詰めてしまうような緊張感で、好きです。大事な誰かに見つけてもらえることの尊さを感じました。Sora.さん、本当に素敵なシーンでした。
その日の仕事終わり
楽屋には“佐久間”と“深澤”だけが残っていた
深澤辰哉
佐久間大介
いつも通りの会話
いつも通りの“佐久間”
深澤辰哉
佐久間大介
笑う“佐久間”
だけど
深澤辰哉
ふとした瞬間
“深澤”の視線が止まった
佐久間大介
一瞬だけ見えた腕
深澤辰哉
佐久間大介
“深澤”は少し迷った
でも
聞かずにはいられなかった
深澤辰哉
“佐久間”の動きが止まる
佐久間大介
深澤辰哉
沈黙
佐久間大介
佐久間大介
笑って誤魔化そうとする
でも
深澤辰哉
即答だった
佐久間大介
深澤辰哉
“佐久間”は視線を逸らした
深澤辰哉
佐久間大介
深澤辰哉
珍しく強い口調
佐久間大介
深澤辰哉
返事はない
深澤辰哉
優しく“名前”を呼ぶ
佐久間大介
その声は
全然“別に”じゃなかった
深澤辰哉
“佐久間”の肩が小さく震える
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
佐久間大介
その瞬間
張り詰めていたものが揺らいだ
佐久間大介
声が震える
佐久間大介
佐久間大介
“深澤”は何も言わない
ただ
黙って聞いている
佐久間大介
佐久間大介
目に涙が滲む
深澤辰哉
佐久間大介
ぽろり
涙が落ちた
深澤辰哉
責めない
否定しない
ただ
受け止める
深澤辰哉
佐久間大介
深澤辰哉
その言葉に
佐久間大介
堪えていた涙が溢れた
“深澤”はそっと横に座る
深澤辰哉
深澤辰哉
楽屋には
“佐久間”の泣き声だけが響いていた