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りうら
教室のドアを開けて先生に挨拶をする。
ないこ
呆れたように言う先生。 確かに今はおはようの時間帯ではない。
ないこ
りうら
りうら
りうら
ないこ
りうら
やっぱり呆れたように肩を落とす先生だけど、りうらのことを考えてくれてるのがわかる。
ないこ
りうら
先生の声と、黒板にチョークの当たる音、チクタクチクタク、と鳴る時計
ないこ
女子生徒
男子生徒
りうら
りうら
ないこ
肩を叩かれて呼ばれていたことに気がつく
りうら
ないこ
ないこ
やっぱり先生はよく分かってるな、
ないこ
りうら
ないこ
考えてると不意にそんなこと言われて思わず笑いがこぼれる。
りうら
ないこ
りうら
少し心が軽くなった気がした。
でも、そんな簡単に人間関係の問題が片付くわけがなかった。
りうら
補習も終わり、眠い目を擦りながら通学路を歩く。
女子生徒
女子生徒
後ろから聞こえる声で気を害される。
女子生徒
女子生徒
男子生徒
男子生徒
りうら
心の中で呟いて、聞こえないふりをしながらひたすら歩く。
男子生徒
男子生徒
男子生徒
女子生徒
りうら
そんなことを考えて、ふと思い出す。
りうら
聞き覚えのある親しんだ声。
りうら
りうら
一年生の頃、不登校になる前まで仲良かった奴の声だと分かった瞬間にゾッとしてそんな考えが浮かぶ。
吐き気がするようで、今すぐにでも逃げ出したかった。 だが、逃げたと思われるのは嫌で、どうしようもない。
男子生徒
男子生徒
りうら
あの後心配して、俺はわかるよって言ってくれてたのに、
変な気持ちがぐるぐるとお腹の中で回るような感覚がした。
りうら
腕時計を見て、急ぐようなふりをして家までの道を走った。
その時みた時計の針なんて全く覚えていない。
自分と大家さん以外の人間を見たことがないようなボロアパートへ駆け込んで鍵を開ける。
りうら
返事が帰ってこないと分かり切っていても口に出してしまうのはきっと習慣だからだろう。
甲高い音と一緒に聞こえるドアの閉まる音を聞きながら家の中に入っていった。
男子高校生が1人で住んでいるとは思えないほど広々とした和室に鞄を投げ捨てて自分の身も畳に投げる。
りうら
りうら
そう思うのに、やっぱり信頼してた人から見捨てられるのは辛いものがあった。
りうら
そんな誰に向けてでもないつぶやきは外で回る換気扇の音に溶けていった。
りうら
何をする気にもなれなくて布団を敷く。 やっぱり1人で寝るには広いな、なんて思いながらそのまま寝転ぶ。
りうら
りうら
小さい頃からよく遊んでいて今では教師をやっている幼馴染。
彼にももしかしたらウザい、とそう思われているかもしれない。
りうら
りうら
そう自分に言い聞かせようとしても目からこぼれ落ちるりうらの感情は止まることを知らない。
りうら
りうら
りうら
思わず口に出した言葉にはやっぱり誰も反応しない。
ご飯を食べるのもお風呂に入るのも嫌になってそのまま眠りについた。
りうら
ないくんから、久しぶりに一緒に買い物でもしようと誘われたのはあの補習の日の翌日だった。
久しぶりにこんな明るい時間帯に外に出たものだから眩しくて目が痛い。
ないこ
りうら
2人してキョロキョロ見渡してた時に目があってはにかむように笑う。
ないこ
目を細めて笑う彼の口で八重歯が光る。
耳についた銀ベースのピアスも揺れて音を立てた。
りうら
思ったことをそのまんま言うと少し嬉しそうに顔を赤らめる。
りうら
今りうら一瞬気持ち悪いって思った……?
……あの日あんなことを考えたからちょっと気の迷いがあるだけだ、きっと。
でも、赤く染められた頬を思い出すと、りうらを女としてみてるんじゃないかなんて思っちゃう。
りうら
気持ちを入れ替えるために少し息を吸う。
りうら
ないこ
ないこ
幼馴染として。
そのたった1フレーズに安心感を覚えてしまうのはいけないことなのだろうか。
りうら
ないこ
話題を振られて少し困ってしまう。
行きたいところ、なんていっぱいある。
基本ネットで済ませてきた買い物も、せっかくならお店に入ってみたい。
でも、……
ないこ
顔を覗き込まれながら名前を呼ばれてびっくりする。
ないこ
りうら
ゲームセンター行ってみたい。
学校の教師にそう伝えるのは少し躊躇った方がいい気がしてないくんの顔を伺う。
ないこ
りうらが校則を破るようなことを考えてるとは知らずに軽くそう言う。
なんか詐欺に遭ってしまいそうだと思いながら最後の一つを口にした。
りうら
渾身の演技で純粋無垢な目をしてみる。
ちょっとオロオロした後で考え込むないくんは少しかわいい。
ないこ
ないくんはりうらに弱いみたいだ。
知ってる人いないかな、と不安になりながら好きそうな服のあるお店を探す。
ないこ
突然ないくんが足を止めるものだから後ろに戻る。
りうら
声をかけると肩が跳ねてこちらをみる。
ないこ
ないくんの目の前にあるマネキンには世に言う「量産型」のフリルのついた服があった。
かわいいな、絶対着ないけど、と言う言葉を飲み込んでないくんに聞く
りうら
ないこ
ないこ
胸に棘が刺さったような感覚がする。
りうら
ないこ
りうら
予想の斜め上からの発言に思考が停止する
りうら
ないこ
りうら
流石に理解が追いついてない。 え、なにどういうこと?
ないこ
確かにないくんの顔は可愛いの部類だと思う。
りうら
うん、そうはならんやろ。 俺顔かわいい→量産型似合うんじゃね? →着てみたい にはならんやろどう考えても!
ないこ
りうら
あとなんだよおとこの娘メイド喫茶て!
ないこ
ないこ
りうら
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
そんな会話をしていると、周りの女子高生たちがこちらをちらちら伺っていうことに気づいた。
ないこ
りうら
りうら
ないこ
くだらなくなって笑いながらその場を去る
りうら
ないこ
ないこ
りうら
横目でわざとらしく見つめると困ったような顔をしてため息をつく。
ないこ
りうら
嬉しくてないくんに笑顔を向けると頭を撫でられる。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
自覚はなかったんです。 気になるお店が今目の前にあっただけなんです。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
りうら
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
結局ないくんの服ばっかり見たのは内緒だよ?
麻莉華
麻莉華
麻莉華
麻莉華
麻莉華
麻莉華