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た、短編小説集ですか??神ですか?なんかもう、最っ高でした…!語彙力とか、シーンとか、 展開とか、みんなの想いとか、 ほんと、やばかったです!!、
ハイキュー夢小説 タイトル
ちゃんと好きだったよ。
〜夢主紹介〜
五十嵐 遥 イガラシ ハルカ 稲荷崎 高校2年生 👤🩷 : 宮 侑 「 ちゃんと好きだったよ 」
宮 侑
宮 侑 ミヤ アツム 高校2年生 原作通り 👤🩷 : ?? 「 お前が好きや、 ?? 」
宮 治
宮 治 ミヤ オサム 高校2年生 原作通り 👤🩷 : 遥 「 俺、お前のこと前から好きやねん 」
角名
角名 倫太郎 スナ リンタロウ 高校2年生 原作通り 👤🩷 : ?? 「 諦めていいの? 」
START→
***
体育館に、ボールの跳ねる音が響く。
汗の匂いと、床に反射する夕焼け。
稲荷崎の放課後は、いつも少しだけ眩しい。
宮 侑
遥
遥
宮 侑
遥
宮 侑
遥
茶化すみたいに笑うその顔が、ほんとずるい。
こっちは真面目にドキドキしてるのに、 侑はいつも通り、軽くて、眩しい。
宮 治
宮 治
治くんが割って入る
宮 侑
侑くんがそう言うと、2人は肩をくすめて笑う。
2人の間で笑いあう空気。
遥
その輪の中に、自分は入れない。 そんな気がして、胸の奥が少し痛んだ。
角名
遥
練習後、片付けをしていたとき。 倫太郎が無言でモップを 私の方に押しつけてきた。
角名
遥
角名
遥
角名
倫太郎はいつもみたいに穏やかな声で言う。
角名
遥
図星を突かれて、思わず顔を上げた。
遥
角名
遥
諦めたみたいに笑うと、 倫太郎は少し眉をひそめた。
角名
遥
遥
遥
その言葉に、角名の動きが止まる。
角名
遥
倫太郎は淡々と聞いていたけど、 少しだけため息をついた。
角名
遥
胸の奥がじわりと熱くなる
“あの子”って誰? なんでそんなこと気にしてるの?私。 答えはもうわかってるくせに。
遥
角名
遥
倫太郎の声は優しいけど、少し鋭い。
私は笑ってごまかした。
遥
角名
遥
体育館の窓の外で、風が吹いた。 夕陽が沈んでいく。
侑の笑い声がまだ遠くで響いてて、 それを聞くだけで胸が締め付けられる。
“好き”って言葉、簡単なのに。 どうして、こんなに難しいんだろう。
角名
倫太郎がぼそっと言った。
遥
角名
ふっと笑う倫太郎の声に、救われる。 でも、どこか寂しい。
だって、 ――私はもう、この気持ちを 手放さなきゃいけないから。
遥
角名
遥
そう言って笑った自分の声が、 少しだけ震えてた。
この日、私は決めた。 もう侑を追わない。 この恋は、ここで終わらせる。
そう思ってた。
――あの日、治くんが 私を見つけるまでは。
次の日から、 私はなるべく侑と目を合わせないようにした。
話しかけられても、笑って流す
距離をとることに、正解なんてないのに。 それでも、もうこれ以上期待したくなかった。
角名
昼休み、角名がぽつりと呟いた。 お弁当のフタを開けたまま、 箸も進まない私を見て、ため息混じりに笑う。
角名
遥
角名
――見てなくていいのに。 そんなの、今さら見つめ返せない。
放課後の練習、侑の声が近くで響く。
宮 侑
遥
渡す手が少し震えた。 侑は何も気づかないまま、
宮 侑
と笑う。
それだけで、心臓が痛い
練習が終わっても、帰る気になれなかった。
体育館の照明が一部だけ消されて、静かで、 聞こえるのはボールの跳ねる音だけ。
宮 治
遥
静かな声に顔を上げると、 そこに治が立っていた。
汗で前髪が少し濡れてて、 でも目は穏やかで、どこか優しい。
遥
宮 治
治はそう言って、タオルを渡してくる。
遥
宮 治
遥
そんなこと、どうして分かるの。 そう言いたかったけど、言えなかった。
宮 治
遥
宮 治
その一言で、もう我慢できなかった。 頬を伝う涙が止まらなくて、 タオルで隠してもうまくいかない。
治は何も言わず、ただ隣にしゃがみ込む。
肩に触れるか触れないかの距離で、 そっと息を吐く。
宮 治
唐突な言葉なのに、不思議と優しかった。 押しつけがましくなくて、ただ、真っ直ぐで。
遥
宮 治
遥
宮 治
治はうつむいたまま、静かに笑う。
宮 治
心の中にぽつりと落ちたその声が、 涙よりもあたたかかった。
何も言えなくて、ただうなずいた。
その日、初めて“救われた”って思った。 優しさって、こんなに静かなんだ、と。
空が、少しだけオレンジ色に染まっていた。
練習終わりの帰り道、 体育館の前の坂道を並んで歩く。
いつもは侑や倫太郎も一緒なのに、 今日はなぜか治くんと二人だけだった。
宮 治
そう言う治くんの声が、やけに静かに響く。
遥
宮 治
遥
宮 治
遥
私は俯いたまま、スニーカーの先を見つめた。
風が少し冷たくて、落ち葉が足元を転がっていく。
遥
宮 治
遥
宮 治
治くんは少し間を置いてから、
宮 治
って呟いた。
宮 治
遥
宮 治
ふっと笑って、横を向く。 治の横顔は夕焼けの光に照らされて、穏やかで、 見ているだけで少し安心するような顔だった。
宮 治
遥
宮 治
その言葉に、足が止まった
遥
宮 治
夕風がふわりと吹いて、 髪が揺れる音と一緒に、 心臓の鼓動が聞こえる気がした。
遥
宮 治
遥
宮 治
宮 治
治くんは笑って、空を見上げた。
宮 治
宮 治
その言葉に、胸の奥がじんわり熱くなった。
遥
宮 治
遥
そう言うと、治くんは少し照れたように笑って、
宮 治
って呟いた。
その笑顔が、侑の笑顔と違って見えた。
騒がしくなくて、ただ、穏やか。 ――こんなふうに誰かを好き になることも、あるんだ。
その夜、寝る前にスマホを見た。
遥
侑からのメッセージはなかった。 でも、不思議ともう、待っていない自分がいた。
***
あれから一週間経ち、私は治くんの 告白を受け入れて付き合うことにした。
今は付き合ってから二週間が経った。
放課後の空気はゆるくて、春の風が肌に心地いい。
最近、笑うことが増えた。
治くんと一緒にいる時間が、 当たり前みたいに楽しくて 前みたいに無理して笑うこともなくなった。
宮 治
遥
宮 治
遥
二人で笑いながらひとつを半分こする。
治くんが食べる姿を見て、つられて笑った。
その笑い方が自然で、 自分でも驚くくらい穏やかだった。
ふと、頭をよぎったのは――侑の顔。
でも、 思い出しても、もう胸が痛まなかった。
あの頃の私は、 侑を見てるだけで泣きたくなってたのに。
今はただ、「ああ、懐かしいな」って思うだけ。
宮 治
遥
宮 治
治くんはそれ以上何も聞かず、 たい焼きの袋をひらひらと揺らした。
宮 治
遥
宮 治
遥
宮 治
宮 治
少し照れたように言う治くんの横顔を見て、 思わず笑ってしまった。
遥
宮 治
遥
言ってから、ハッとした。 でももう取り繕う必要はなかった。
治くんは驚いたように目を瞬かせて、 少しだけ笑った。
宮 治
その笑顔を見た瞬間、 自分の中で、ひとつの恋が終わった。
侑のことを好きだった私。 それはもう、ちゃんと“過去”になってた。
――それが、今の私の“好き”だった。
でも、 恋が終わるときって、不思議だ。
完全に終わったと思っても、 必ず誰かが、それを確かめに来る
その“誰か”が、 侑だった。
夕方の教室は、昼間の喧騒が嘘みたいに静かだった。
カーテンの隙間から、淡いオレンジが机を照らす。
一人残っていた私は、ぼんやりと ノートの端を指でなぞっていた。
宮 侑
遥
その声を聞いた瞬間、胸がわずかに跳ねた。
振り返ると、侑が立っていた。 窓から差し込む光の中で、 その横顔がやけに遠く見える。
宮 侑
私は一瞬だけ迷って、それから静かに頷いた。
侑はゆっくりと教室に入ってきて、 私の隣の席に腰を下ろす
宮 侑
宮 侑
宮 侑
遥
宮 侑
宮 侑
宮 侑
宮 侑
遥
侑は少し笑って、視線を落とした。 いつもの明るい笑い方じゃなかった。 どこか、痛みを含んだ笑み。
宮 侑
宮 侑
遥
言葉が落ちた瞬間、空気が静止した。 風も、音も、全て止まったように感じた。
ずっと聞きたかった言葉。 だけど、今の彼女の心には もう違う人がいる。
遥
声が震える。 侑は何も言わない。 ただ苦しそうに笑っていた。
宮 侑
宮 侑
宮 侑
遥
宮 侑
宮 侑
その言葉に、遥の喉が詰まる。 何も言えなかった。 ただ、涙が静かに頬を伝った。
遥
遥
遥
宮 侑
遥
あの頃は、侑しか見えてなかった。 でも今は――治くんがいる
侑は少しだけ目を閉じて、深く息を吐いた。 その横顔は、どこまでも優しかった。
宮 侑
遥
宮 侑
宮 侑
沈みかけた夕日が、 二人の影を長く伸ばしていく。 最後に、侑がふっと笑って言った。
宮 侑
遥
私は静かに頷いた。 その瞬間、心の奥で、何かが やっと終わった気がした。
帰り道 ――
夜風が少し冷たい。 校門を出て歩き出した頃、 後ろから聞き慣れた声がした。
宮 治
遥
振り向くと、治が立っていた。 制服の襟が少し乱れてて、 どこか気だるげな雰囲気。
でもその目は、優しく光っていた。
宮 治
遥
宮 治
それ以上、何も聞かない。 治くんはただ、そっと私の頭に手を置いた。
宮 治
その言葉に、私は堪えきれず、 治くんの胸に顔を埋めた。
遥
宮 治
宮 治
柔らかい声。 侑とは違う優しさ。 それが、今の私にとっての“救い”だった。
街灯の光が二人の影を並べる。 その距離が、少しずつ近づいていく
角名の言葉が、ふと脳裏をよぎった。 本気で人を想うって、 そんな簡単なものじゃないな。
私は、治くんの手をそっと握り返した。
遥
宮 治
遥
宮 治
宮 治
遥
宮 治
遥
宮 治
遥
宮 治
遥
タタタタッ
角名
角名
角名
好きだったのにな…
ちゃんと好きだったよ。 〜完〜
ご視聴ありがとうございました! ♡ぜひお願いします!🙏💦