𝗔𝘁𝘁𝗲𝗻𝘁𝗶𝗼𝗻
時間軸→大体193話軸 捏造設定しか無い 皆優しい世界線
それではどうぞ 🌀
千冬と一虎と一緒に働く日々にはもう随分慣れてきた。
毎回思うけど、ペットショップって案外大変だ。
戸締りはしっかり、餌もちゃんとあげないとだし
色々気遣いながら動かないと仕事が回らない。
そう思いながら、ペットショップ内の掃除をしている。
今日は餌を床に撒き散らすというドジをしたせいで、片付け担当になってしまった。
雨も降ってる。
夜遅いし、早く終わらせて戸締りしないと。
そう思ったのも束の間、ペットショップの外から何やら人の気配がした。
乾
少し疑問に思いつつも、私は一旦手を止め
恐る恐るペットショップの入口まで歩いて行った。
不審者だったらどうしよう、とだけ頭に残る。
思いの外その人の気配は随分大きかった。
でも本当にお客さんだったら困るので、一応確認の為だ。
私は取っ手に手を掛け、思い切ってそのドアを開けた。
ガタッと大きな音を立ててドアが開いた。
や、やば... お客さんにドア思いっきし当てちゃった...?
乾
慌てて謝罪の言葉を述べようとしたが、途中で詰まってしまった。
その理由は直ぐに分かった。
目の前に立っているのが、半間君だったからだ。
乾
か、髪が伸びてる!!!!!
と第一印象。暫く見てなかったから驚いた。
ハンマ
乾
何年ぶりかに会って最初がドアをぶつけられるって最悪か...
いやぶつけた私も最悪何だけど。
乾
乾
ハンマ
乾
半間君の頼み事はろくな事無さそうだから少し嫌だけど
聞かなかったら聞かなかったで殺されそうなので
私は渋々頼まれる事にした。
ハンマ
乾
そんな訳で、私は半間君を拾う事にしてしまった。
何でここに来たのか、理由を聞いた。
前お世話になってた女の人に追い出されちゃったらしい。
行く場所無いから此処に来たと...
半間君にそういう癖がありそうなのは予想してたけど
ホントだったのはちょっとショック...
家に連れて帰る訳にはいかないので
とりあえず...っていうか仕方なく、ペットショップの店員専用室に連れて来た。
ハンマ
ソファーにだらんと座ってそう言う半間君。
乾
一人暮らし初めてから、片付けに手を付けられて無かった。
半間君を何とかしたら片付けようと、そう思った。
乾
乾
今日2人は他の用事で早めにペットショップを出ていた。
丁度今私が居残りで片付けてたから良いけど
私が居なかったらどうするつもりだったんだろう。
乾
お茶を作りながらそう半間君に聞いた。
ハンマ
乾
何で知ってるのかはなんか怖いので聞かないでおいた。
乾
乾
ハンマ
何も出さないのは可哀想だから、今あるお茶だけ出した。
後は服か... 半間君に合うサイズなんてあったっけか...
半間君にお茶を出してから、勝手に一虎のロッカーを漁る。
何か前結構ダボダボのパーカー買って、結局サイズ合わなかったのがあったはず。
『詐欺じゃん死ね』と届いた当時の一虎が言ってたな。
あれ半間君が着れるかは分かんないけど。
乾
一虎のロッカーを漁っていると、奥の方にあのパーカーがあった。
乾
意外と結構デカめのサイズだったパーカーを見せる。
色は黒1色で、一虎が選んだパーカーにしてはシンプルだ。
ハンマ
乾
ハンマ
乾
ハンマ
遂に濡れた服でソファーに寝っ転がり出した半間君.....
乾
ハンマ
乾
そう言うも、半間君はうとうとし出していた。
ガチで眠いだけなのかこの人。
乾
ていうかもう床はびちょびちょなんだけどね!!!!
せっかくさっきぶちまけた餌を片付け終わったのに
これから床掃除もしないといけないんだよ!!!
ハンマ
乾
ハンマ
自分から聞いた割には興味無さそうな反応をされる。
本当に気分屋なんだよな昔から...
乾
もう半間君が自分で脱ぐつもりが一切無さそうだったので
仕方なく、本当に仕方なくだ。
脱がしてあげよう..... いや何でこんなお世話係みたいになってんの私...
ハンマ
乾
ハンマ
乾
ハンマ
乾
言ってる意味が分からなかったけど、とにかく今は着替えさせなきゃヤバい。
最近やらかしてばっかだから給料減らされるぞこれ。
乾
ハンマ
乾
相変わらず付き合いにくい人だ、と思いながら
仕方無く上の服だけ脱がしてあげた。
乾
そう言って一虎のパーカーを渡す。
ハンマ
乾
ハンマ
乾
めちゃめちゃ嫌な顔をしながら、私は渋々パーカーを乱暴に着せた。
ハンマ
乾
そしてやっと着替えが終わった。
着替えだけでこんな疲れるのヤバ過ぎないか。
ハンマ
私が軽い溜息を付くと、目の前に座る半間君が言う。
乾
そんなこんなで、これから私と半間君は暫く一緒に生活する事になってしまったのだ。
チフユ
乾
翌日。
私は見事に千冬君に怒られている。
そりゃそうだよね、急に成人男性連れて来て住まわせるとか意味分かんないよね。
分かるよ千冬君。分かるんだけど
私じゃないんだよ連れて来たの!!!
この半間とか言う人が勝手に押し掛けてきたんですよ!?!?
私1ミリも悪くない!!!!!
カズトラ
乾
いや悪いかも!!!!
ハンマ
乾
チフユ
乾
カズトラ
ハンマ
カズトラ
乾
ハンマ
コイツ!!!! 嘘吐きやがった!!!!
カズトラ
乾
もう否定するのにも疲れてしまった。
どう頑張っても誤解は一生解けなさそうなので諦めよう。
チフユ
私が力尽きていると、さっきから死んだ目で見てくる千冬君が言った。
チフユ
乾
チフユ
乾
カズトラ
乾
その後、また議論が始まったが
結局私の責任になったのだった。
ハンマ
乾
ハンマ
乾
さっきの長い話し合いは終わり、今はペットショップの外の掃き掃除中。
乾
ハンマ
乾
まさかこの態度で前の女の人と接してたの?
だとしたら追い出された理由の想像が付きやすい。
ハンマ
乾
すると、心を読まれたように半間君は言った。
あれ、さっきの言葉に出てないよね?
ハンマ
乾
ハンマ
人の善意を暇潰しに使って、結果捨てるってどういう神経なんだ。
乾
捨てられた女の人側で考えると、飛んだ話だ。
ハンマ
乾
乾
ハンマ
本心を言うと、半間君は面倒くさそうな顔をした。
ハンマ
乾
ハンマ
ハンマ
乾
その女の人もそれなりにちょっとなぁ...
乾
ハンマ
乾
ハンマ
乾
ハンマ
乾
今何て言ったんだ半間君。
ハンマ
乾
ハンマ
乾
嫌いじゃないし、嫌でもないけど
何故か好きとは言いたくない。
何か負けたって感じするし。
乾
ハンマ
ハンマ
乾
乾
ハンマ
乾
これで女の人の心に漬け込んで家乗っ取ってたんだ.......
乾
ハンマ
乾
ハンマ
乾
ま、まあ?? 私もそんな鬼じゃないし??
手伝ってくれるなら、まぁ...
乾
後ろの床に散らばった餌を指さしてそう言った。
ハンマ
乾
ハンマ
乾
私は拾う人を間違えてしまったんだ。
そう思いながら、私は餌の掃除を始めていた。
コメント
93件
可愛すぎるよ ~~ !!!!! 尊い … 最高 。
ふっ、かわいすぎな?
めっちゃにやけながら読んでしまった……最高