§4:勇者の真心
レイヴン
《ひょうろう》が
足りなかったとか、
エネルギーが枯渇
していたとか……
レイヴン
話すのは辛かった
んじゃないか?
レイヴン
【勇者・レイヴン】
レイヴン
蔑むようなことを
言わせてしまって
……
ナデシコ
ナデシコ
【魔王・ナデシコ】
レイヴン
どうでもいい
けど——
レイヴン
開いてくれた、
塔に俺を受け入れて
くれたことを
レイヴン
レイヴン
始祖に似てただけ
って理由であっても
レイヴン
謳《うた》われた
この塔を開いて、
レイヴン
ナデシコに
逢わせてくれたんだ
レイヴン
意志だっていう
ことが、
レイヴン
光栄で、勇者冥利に
つきるよ
ナデシコ
レイヴン
くれた時のあんたの
意志を信じる
レイヴン
たがっていても、
本気じゃないって
レイヴン
あんたを諦めない。
ナデシコが
振り向いてくれる
まで、待つから
ナデシコ
そこまでわたしに
……?
レイヴン
一目惚れってやつ。
もうひとつは、
さっき言った
レイヴン
受け容れてくれた
からだよ
ナデシコ
レイヴン
魔王としては
変わり者だろう?
レイヴン
やってるが、
レイヴン
勇者働きには
疑問を感じていてな
レイヴン
居場所がなかったし、
それほど未練もない
レイヴン
あんたの許《もと》
で、
レイヴン
下の街のために
働こうと思う
レイヴン
感謝されて……
わかった
レイヴン
ために働くのが
向いてるみたい
なんだ
ナデシコ
つづく… 【イラスト】 ジュエルセイバーFREE http://www.jewel-s.jp/